デジタルイラスト初心者におすすめのソフト「SAI」とは? その特徴と魅力

2016年10月2日デジ絵ソフトウエア

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正式名称はEasyPaintTool SAIといい、通称「SAI」と呼ばれている、SYSTEMAX社が開発したWindowsパソコン上で動作する、デジタルでイラストを描くという目的に特化したソフトです。

本ソフトはデジ絵に興味のあるお絵描き初心者の方から、アナログではよく描いているけれどデジタルにも挑戦してみたいみたいという方に、特におすすめしたい、軽快な動作、分かり易くて簡単な操作性を兼ね備えたペイントソフトです。

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基本的な機能

SAIはフォトレタッチのような機能はありませんが、ペイントソフトとしての基本的な機能が一通り揃っており、複雑な機能を一切排して純粋に「絵を描くこと」に必要な機能だけが詰め込まれているため、操作方法もすぐに覚えられるので、お絵描き初心者やデジ絵初挑戦の方でも取っつきやすく、デジ絵入門用としても最適です。

ブラシツールは、プレインストールされているものだけでもラフから線画、塗りなど十分にこなせる表現力があります。

さらに、自分でブラシツールを編集してオリジナルのブラシを作成でき、自分のお絵描きスタイルに合わせて柔軟にカスタムすることができます。

レイヤーには、回転機能が実装されているほか、レイヤー単位で多彩な表現が楽しめる合成モードが用意されています。

対応ファイルフォーマットはパソコン上でよく利用されているJPEG、PNG、BMPなどのフォーマットに加え、Photoshopで利用されている「.psd」形式にも対応しています。

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SAIの主な特徴

SAIの持ち味はなんといっても、ペンタブレットとの親和性のよさで、スムーズにイラスト制作を行うことができます。

それは、他の同系統のソフトの追随を許さないブラシツールの描画の滑らかさにあります。

22段階の手ブレ補正を利用することで、非常に綺麗で長い曲線を描いたり緻密な描画などが可能です。

プロとして活動されている方の中には、線画はSAIで行い、Photoshopなどの別のソフトで仕上を行うというスタイルの方もいます。

綺麗な線の描画だけでなく、表現力の高いブラシによって、厚塗り、アニメ塗り、水彩塗りなど多様な画風を実現できます。

他のソフトを使っているけれど、なんだか描き心地がよくないと感じている方は、一度この描き心地を体験してみることをおすすめします。

ペン入れレイヤーは、独立した専用のレイヤー上で、「曲線」「折線」ツールを用いて、引いた線を曲線にしたり直線に戻したり、ジグザグにしたりといった線を自由に変形し思い通りの形にできる機能です。

変形を施した線に癖があり好みの分かれる機能ですので、実際に使ってみるとよいでしょう。

その他の特徴

各社から多種多様な同類のソフトが発売されている2016年現在でも、創作活動を行っている多数の絵師から根強い人気があり、愛用しているプロのIllustratorの方々も大勢おられます。

愛用者が多いのでネット上にも情報が多く、必要に応じて講座やプラグインなど探せば沢山ヒットします。

解説書や技法書も豊富に出版されていたりと、自分のニーズに合致した情報の入手性のよさは、歴史の浅い後発のソフトにはない魅力のひとつと言えます。

印刷業界では有名なPhotoshopやPainterと比較して大分価格もお手頃で、また、本体のファイルサイズも小さくハードディスクをほとんど圧迫しないので気兼ねなくインストールできます。

安価でも、工夫次第で表現能力は他のソフトと比較しても遜色はないです。

要求スペックの低さと古いバージョンのOSから最新のOSにも対応しているので、Windows以外のOSだとか、よほど古い骨董品のようなパソコンでもない限り、ソフトのためにパソコンを買い替える必要に迫られることはあまりないので、お財布に優しいソフトです。

まとめ

SAIは、シンプルで使いやすい操作性と機能で、過剰な機能や繁雑な操作と設定に抵抗がある方にも安心しておすすめできる。

これからお絵描き始めたいというイラスト初心者の方や気軽にデジ絵を始めてみたい方、ソフト選びに迷っている方は、是非一度メーカー公式サイトでダウンロードして、無料の試用版を使ってみるとよいでしょう。




2016年10月2日デジ絵ソフトウエア