液タブを使うときに考えておきたい腰痛や肩こりの対策!

液タブ(液晶ペンタブレット)

いざ液タブを手に入れてバリバリ描いているとふとした拍子に体の不調を感じるようになるかもしれません。

腰や背中が痛くなったり肩こりを抱えることは液タブユーザーにとってありふれた悩みだったりします。

これらの痛みを感じながらイラストや漫画を描くのは大きな負担となってしまうので、腰痛や肩こりの対策を考えることは重要なことなのです。

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腰痛の原因

液タブを使っている方が腰痛を引き起こしてしまう原因としてまず考えられるのが「不良な姿勢」です。

本来人間がとるべきではない姿勢で長時間活動してしまうと、体に無理を強いている部分へと負担が溜まってしまい腰痛を生じてしまいます。

同じ姿勢をキープするということは同じ筋肉の緊張をキープするということでもあるわけですから体にとっては良くないことなのです。

またそうして生じた腰痛をかばうために不自然な姿勢でいると、これもまた腰痛の原因となってしまいます。

確かに腰痛がひどいときは眠るのも難しいほどなので何とかして痛みの少ない体勢を見つけようと必死になるものです。

ですがそうして見つけた楽な姿勢を常日頃から取っていると、新たな腰痛の火種を抱えることになるでしょう。

ちなみに腰痛の原因というのはそのほとんどが「不定愁訴」だといわれていたりします。

不定愁訴というのは「原因が特定できないものの症状を訴える」状態を指し、精神的な要因が原因であることも少なくありません。

もし何かしらストレスを抱えているのなら、姿勢ではなくそちらが腰痛の原因となっている可能性は十分にあります。

腰痛は気づいたときにはなくなっていたり、自覚しないまま改善することがあります。

ですがそのまま放置しているといずれは椎間板ヘルニアになってしまうかもしれません。

椎間板ヘルニアの仕組み

腰痛と関連する症例として有名なものが椎間板ヘルニアです。

名前だけは良く目にしますがここで具体的にどのような症状なのか確認しておきましょう。

私たち人間の背骨は「椎骨(ついこつ)」と「椎間板」が重なり合うようにして形成されています。

椎骨は椎体と椎弓というパーツで構成されており、その間には脊柱管という管が通っている形です。

そして脊柱管の中には馬尾という脳につながる神経の束が存在しています。

簡単に言うなら背骨というパイプがあり、その中に神経が通されているようなイメージです。

一方、椎骨と椎骨を柔軟にくっつけている椎間板はクッションの役割を果たしてくれています。

椎間板は前後を靱帯によって囲まれていて、中にはゲル状の髄核が入っている状態です。

このゲル状の髄核が体に受ける衝撃を分散してくれているのです。

椎間板ヘルニアは言うまでもなく椎間板に起きる症状です。

ヘルニアというのはラテン語で、臓器が逸脱した状態を指すとのこと。

日本語にすれば「椎間板がずれてる状態」といったところです。

性格に言うなら、実際の症状は「椎間板の中身である髄核が飛び出ている状態」といえます。

そして髄核がそのような状態になると、馬尾という背骨に通っている神経を圧迫して刺激を与え続けてしまうようになるのです。

馬尾に与えられた刺激は腰痛や下肢痛などの自覚症状として現れるようになります。

椎間板ヘルニアになってしまう原因は腰への負担の蓄積です。

重いものを急に持ち上げるのはもちろん、無理な姿勢を続けることも要因の1つといえるでしょう。

それこそ絵を長時間悪い姿勢で描き続ければ罹ってもおかしくはないのです。

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ストレッチをして確認

絵をしばらく描いていると思ったら、一旦立ってストレッチをしてみましょう。

腰を少しずつ伸ばしてみるのです。

そのときに気持ちが良ければ腰がこっていたと考えることができます。

私たちの体には血液が流れていますが、同じ姿勢を続けているとやがて血流が悪くなり酸素不足になってしまいます。

酸欠状態になった血液にどうにかして酸素を運ばせなければならないため、体はブラジキニンという血管拡張作用をもつ物質を作り始めるのです。

そしてこのブラジキニンは痛みを感じさせてしまう物質でもあります。

ブラジキニンが減るから気持ちいい

ストレッチをすると、血流が改善され酸素が十分に供給されるようになります。

するとブラジキニンの量も減少し、それまで感じていた痛みも和らいでいくのです。

これがストレッチをしたときに気持ちいいと感じるメカニズムだったりします。

もしストレッチをして気持ちよいと感じるなら、それは血液が酸欠状態でブラジキニンが多い状態ということです。

そうならない姿勢を心がけるのも大事ですし、ストレッチで適宜酸素を体に供給するというのも重要な取り組みといえるでしょう。

液タブの角度を整えよう

液タブで絵を描くときにはどうしても前かがみになってしまうものですが、その角度を軽減することは体への負担を少なくしてくれます。

覗き込むような姿勢を長時間キープしていたらそれこそいつ腰痛を発祥してもおかしくありません。

意識的に描く姿勢について考えてみると良いでしょう。

猫背にならないためにはどうすれば良いかというと、液タブに角度をつけてあげれば良いのです。

水平に机に置いて描くことを基準としてしまうとどうしても猫背にならなければ絵を描くことはできません。

まずはきちんとした液タブ用のスタンドを活用するところから考えると良いでしょう。

描きやすさとの両立

液タブの角度は人によって好みの角度が異なるものです。

イーゼル並みの角度で描くのが好きな方もいれば、浅い角度でなければ描きにくいという方もいるでしょう。

特に浅い角度でなければ難しいという方の場合は描きやすさと腰痛にかかりにくい角度が両立するような角度を探っていくと良いかもしれません。

それこそ腰痛が悪化すると立ちっぱなしで絵を描くことにもなりかねず、そうなると今度は体全体に疲労が溜まっていきます。

描きやすいというだけで角度を決めてしまう前に、腰のことも考えることをおすすめします。

筋力をつけて腰痛防止

私たちの体は骨だけで支えられているわけではありません。

むしろ骨だけで体重を支えることはできないでしょう。

体を支える要はやはり筋肉です。

適度な筋肉をつけておけば背骨の負担も軽くなります。

また運動をすることで血流を確保することができ酸欠状態に陥らずにすみます。

絵を描いていると忘れてしまいがちですが運動をすることは腰痛防止に役立つはずです。

ジョギングや自重トレーニングをしよう

運動は道具を一切使用しなくても始められます。

靴を履いて走り出せばそれは立派なジョギングですし、適宜休憩を挟みながら習慣にすれば走行距離も伸びていくものです。

また自分の体重を利用した腕立て伏せ・腹筋・背筋は伝統的でありながら効果的な筋力トレーニングとなります。

最近良く知られるようになった筋トレといえば「クランプ」です。

床にひじと腕、つま先をつけて体を一直線に浮かせるというだけのお手軽な方法でできます。

この姿勢を維持するだけなのですが、やり始めはかなりきついはずです。

それでも数日置きに繰り返していれば持続時間も伸びていくはずです。

絵を描き終わった後にでもクランプをしてみると良いでしょう。

まとめ

液タブを使うときに気をつけておきたい腰痛についてみてきました。

腰痛を発症すると絵が描きたいのに描けないというもどかしい状況に陥ってしまうかもしれません。

自覚症状がないと軽視しがちなことではありますが、発症する前にできるだけ考えておきたいことです。

運動を習慣づけて適切な角度で液タブを使ってみると快適に絵を描き続けることができるでしょう。

良い姿勢を意識して描いていきましょう。