なりたい職業上位の声優!専門学校では何を学びどこに行くの!?
今やなりたい職業の上位にまでランクインするようになった声優。
アイドルのように歌を歌ったりダンスをしたりと今注目されています。
その声優になるための勉強が出来る専門学校が進路として今人気です。
では具体的に専門学校ではどのようなことを学ぶのでしょうか?
また進路はどんなところに行く人が多いのでしょうか?
ご紹介したいと思います。
声優の仕事とは
それではまず、声優とはどのような仕事なのでしょうか。
代表的な仕事を見ていきましょう。
アニメの声
声優の仕事というと、まず浮かぶのがアニメのキャラクターの声だと思います。
例外はありますが、ほとんどのアニメの声は声優さんがあてています。
男性にも女性だけでなく、動物や機械など人間以外のキャラクターも声優さんが担当しています。
スタジオと呼ばれるところで出来上がった映像に後から声を入れる作業を行い、それをアフレコと呼んでいます。
吹き替え
外画の吹き替えも、声優の仕事です。
海外の俳優の演技に合わせて声をあてていく作業です。
それぞれの国の言語によって発音や口の形などが微妙に違っているため、高度な技術が要求されるのが特徴です。
収録時間は、2時間ものの映画で7~8時間と言われており、声優はオーディションで決まるほか、製作会社や音響監督に直接指名されることもあります。
ラジオのパーソナリティ
ラジオのパーソナリティも声優さんのお仕事になります。
演じたキャラクター、あるいは自身のトークで進行していき、また緻密な台本があるわけではないので話術などのスキルが必要です。
声優養成所や学校によっては、在学中に関係者のレギュラー番組にアシスタントとして出演する機会を与えられる場合もあります。
歌手活動
アニメに出演すると、キャラクターソングを歌ったり、CDをリリースする機会もあります。
とくに今はアイドル声優としてマルチに活躍する方が増えてきています。
演技の勉強と並行して、歌のレッスンに力を入れる声優スクールも増えているため、デビュー前から歌は歌えるようにしておいた方が良いかもしれません。
ゲームボイス
こちらはゲームのキャラクターに声を吹きこむ仕事です。
アニメや外国映画と違うのは、ほとんどの場合、一人でブース(声を録音するスペース)に入って録ります。
そして画面から流れる映像に合わせるのではなく、マイクの前で台本に沿って録っていくため掛け合いシーンなどは技術が求められます。
分厚い台本の台詞を、ほとんど一日で収録することが多いので体力も必要かもしれません。
ナレーション
報道やバラエティ番組、ラジオ番組、CM、企業のPRや教育VTR、教材用VTR、テーマパークのアナウンスなどがあります。
これも声優の仕事になります。
一般的に、アニメや外画よりもギャラが高額なのが特徴です。
専門学校とは
専門学校とは、専門職に就くために必要な能力を育成する学校のことです。
同じように声優の専門学校も声優に直結するための能力を育成するところになります。
専門学校は基本的には2年制で、基礎から実習までを行っています。
そのため素人でも基礎からみっちり身につけることができるというメリットがあります。
また専門学校の場合は「学歴」になるということ、また学校によっては奨学金を借りれるところがあるというのも魅力です。
ただ養成所のようにプロダクションなどのマネジメント機関とは直結していないため、卒業後に養成所に入り直すという人も珍しくありません。
また奨学金が借りれるといってもやはり学費は高額です。
年間で100万円近くかかるところがほとんどで、しかも声優に資格はないため確実に声優になれるという保証はありません。
そのため声優の専門学校に入学する際は、安易に決めるのではなく、自分のやる気や将来設計、経済状況も鑑みて決めることをおすすめします。
授業内容
では声優の専門学校ではどんなことを学べるのでしょうか。
大きく3つのポイントをご紹介したいと思います。
基礎演技
まず一年目は基礎演技を学ぶところが多いです。
基礎演技とは発声法・発音訓練、それに伴う身体訓練などを含めた、演技の基礎です。
正しい発声のための腹式呼吸のやり方や、体力づくりのための腹筋をしたりします。
またジャズダンス、バレエ、タップダンスなどを通じて身体表現力を身につけさせる学校もあります。
ヴォーカルレッスンもあり役者に必要な音感・リズム・表現力を養える場所もあります。
そしてあとは舌滑を鍛えるために早口言葉や外郎売りなどをひたすらに練習します。
基礎をしっかりと身につけることがこの先のアフレコ実習に生きてくるのです。
アフレコ
声優のメインの仕事であるアフレコの授業です。
実際にブースに入り、絵を見てあてることが出来る学校がほとんどです。
実際にアニメ界で活躍しているプロの声優から、直接アフレコの技術を指導されるのは大きなメリットです。
台本を細かく読み解きながら、どのように演技をしたらいいのかなど学ぶことが出来ます。
オーディション
デビューに向けてのオーディションを行う学校がほとんどです。
そのため、オーディションで必要な個性や自己PRを磨いていく授業や講師、担任が審査員となって本番同様に審査を行い講評する授業を行っているところもあります。
そして二年目には、声優事務所・ナレーター事務所・劇団が学校に来校し、オーディションを行います。
合格者はプロダクションに所属できたり、または養成所や劇団に入る人もいます。
このオーディションがあるのも専門学校の特徴です。
卒業後の進路
では声優の専門学校を卒業後、どのような進路に進むことになるのでしょうか。
こちらも主に3つの進路をご紹介したいと思います。
声優
一つは声優になる道です。
学内オーディションに合格すると、大半は声優業界へ進むことになるでしょう。
プロダクション所属になる人もいれば、プロダクション付属の養成所へと進むこともあります。
ただプロダクション所属はほんのわずかでほとんどは養成所に行くことが多いのが現実です。
そして養成所に入ってもプロダクションに入れなければ声優にはなれないのです。
大学編入
専門学校から大学へ編入するという人もいます。
専門学校を卒業すると「専門士」の称号を得られ、大学編入試験の受験資格が与えられます。
専門学校で履修した科目が単位として認められ2年次もしくは3年次からの編入が可能になるのです。
声優になりたくて入ったが、思っていたのと違った、あるいは他にやりたいことができた、という方はこちらを選択する方が多いです。
就職
一般企業へ就職するという進路もあります。
その場合には、面接指導やエントリーシート添削から実際の就職案件の紹介まで、幅広いサポートをしてくれる学校だと良いでしょう。
声優になれれば一番良いですが、なれないことの方が多いのが現実です。
そうなった時のこともきちんと考えておきましょう。
この3つが声優の専門学校卒業後の主な進路になるのです。
まとめ
このように声優の専門学校では演技経験のない初心者の方でも、基礎からみっちり教えてもらえる場所なのです。
そのため時間をかけて力を身に着けていきたいという方におすすめです。
ただ声優には誰でも簡単になれるものではありません。
卒業後に声優になれる進路はほんのわずかです。
そこを見極めてから入学することをおすすめします。