ますます買いやすくなったペンタブ!ワコム製と中華製を比較!
昔からデジタルで絵を描くならペンタブが用いられてきました。
近年では液タブも購入の候補として考えることもあるかもしれません。
ともかく現在、ペンタブと液タブはどちらも買いやすい状況になりつつあります。
もしデジタル絵を始めたいのであれば特に障壁もなく今すぐにでも始めることができるでしょう。
今回はワコム製と中華製のペンタブについてしっかりとみていきます。
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価格破壊によるリーズナブル化の波
従来ペンタブと液タブはどちらも日本のワコム社がほぼ独占して販売していた状況にありました。
ペンタブといえばワコムですし、液タブといえばワコムという状況だったのです。
そしてそれらの価格も特に安いわけでもないので、ワコムのデバイスは高値の花でした。
ですがそれから年月が経ち、次第に独占的な状況は変化していきます。
まさかの中華系の企業がペンタブおよび液タブを手がけるようになったのです。
中華系のそうしたデバイスはある程度の品質と圧倒的なリーズナブルさで市場に食い込むようになりました。
いまだ家電量販店などにはワコムのデバイスしか陳列されていませんが、もし中華系企業が販売網を広げるなら今後の様子も変わってくるかもしれません。
価格が安いということは非常に強力なメリットであり、専門職ではない一般的な人々にとってはありがたいことです。
かつて数十万円した液タブも中華製なら数万円ということも珍しくなくなりました。
これを受けてワコムはどうするのかというと、特に価格帯を中華系のものにあわせるということはしていません。
品質を落とすことなくこれまで通りのラインナップを維持している形です。
価格が高い分、品質は高いというのがワコムの製品の特徴となっています。
ワコムの「One by Wacom」が使いやすい
ペンタブは小さいものなら1万円以内で買うことができます。
ワコムからはこれまで様々なラインナップのものがリリースされてきましたが、現行製品としておすすめしたいのが「One by Wacom」です。
それまでのシリーズには描画領域とは関係のない部分があったのですが、この製品は全面が描画領域となっています。
単純に手軽にお絵かきをしたいなら「One by Wacom」はある種究極的な形をしている製品です。
サイドボタンもなければ装飾的なパーツも存在しません。
ただ単に描くためだけに存在するような、シンプルなフォルムに仕上がっています。
さらにサイズがMとなっているのでノートパソコンのモニターやタブレット端末並みの大きさなので描きやすいはずです。
Sサイズとなると少し小さすぎて快適にお絵かきできるかというと難しいところなのですが、Mサイズほどなら十分な印象を受けるでしょう。
どのペンタブを買うか迷っていて特にこだわりがないなら「One by Wacom」を購入すると良いでしょう。
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液タブはやっぱり高価
ペンタブと液タブのどちらを選ぶかを考える上でネックとなるのはやはり価格です。
価格差が大きいので液タブに手を出しにくいと考えることは当然のことなのかもしれません。
例えばワコムの小さいサイズの液タブであるCintiq 13HDは参考価格が77,760円と高価なのです。
8万円弱となるとそうそうポンと出せる価格ではないでしょう。
一大決心をしたり、お金をためたりしなければ手に入れることは難しいところです。
では中華の液タブならどうかというと、確かにリーズナブルにはなるのですが高いことには変わりません。
例えばXP-PENの10.1インチのArtist10S V2は3万円弱ほどします。
液タブとして考えると破格の価格なので購入候補として考えても良いかもしれませんがペンタブと比較すると高めです。
このArtist10S V2を下限として考えると、ワコムのMサイズで8,000円弱なペンタブはリーズナブルということができます。
予算が潤沢にない場合はペンタブを基準として考えていくと良いでしょう。
とても安い「XP-Pen deco01」
XP-PENは、出自は日本で台湾・北米・中国の深センに支社を有し、2017年に日本支社を開設したという不思議な経歴をもつ企業です。
ともかくXP-PENは主にペンタブと液タブを扱う新進気鋭のメーカーといえます。
そんな同社が手がけるスタンダードなペンタブが「Deco01」です。
Deco01は前述のワコムのMサイズより少し縦幅が小さい程度で、キャンパスノートほどの大きさとなっています。
このサイズで5,999円というのは破格です。
ワコムのMサイズの標準価格は20%オフでも17,000円ほどなのでまさしく価格破壊といえます。
中華系の製品の品質は高い
一昔前までは中華系の製品というと「安かろう悪かろう」の代表的な存在だったのですが、近年ではそのイメージは崩れつつあります。
ことペンタブや液タブの世界では十分に購入候補として入れることができ、実際に使っている方もたくさん存在している状況です。
中華製品に悪いイメージを抱いてネガティブなバイアスを抱え込むことは損をすることにつながるかもしれません。
中華系のペンタブを生産するメーカーとしては前述したXP-PENのほかに、HUIONやUGEEなどが存在します。
これらのメーカー同士がしのぎを削りあっている状況といえるかもしれません。
いずれもメジャーなメーカーとはいえませんが、次第に知名度は高くなっている形です。
またサポートについても段々と充実するようになってきました。
以前は英語表記のサポートページが標準的だったのですが、最近は日本語表記でサポートを受け付けているところも増えてきたのです。
日本での売り上げが増していけばもっと日本人が使いやすい環境が作られていくでしょう。
ワコムを選ぶ理由
価格が圧倒的に安価な中華製品は品質もどんどん向上していますがまだそれは途上であって完璧というわけではありません。
品質という点だけで評価するならワコムに軍配があがるといって良いでしょう。
業界の第一人者であり高価な製品を作り各ジャンルのプロフェッショナルに支持されるワコムの製品はやはり品質が高いといえます。
もし何のトラブルもなく製品を使いたいならワコムを選ぶと良いでしょう。
初めてデジタル絵を描くならそれこそ先述したOne by Wacomがおすすめです。
妙な現象も起こらず素直に動作してくれるでしょう。
中華製品はまず安価であり、品質は向上している途中です。
大してワコムはまず高価であり、品質は高いことが保証されています。
それぞれにメリットがあり、負けている点もあるということです。
まだ絶対的な基準はない
例えば中華製品が安かろう悪かろうという状況であれば間違いなくワコムの製品をすすめるのですが、現状ではそういった状況にありません。
ワコムが完全に良いかといわれても高価さがネックになりますし、中華製品は品質に少し不安が残ります。
どちらかを選ばなければならないという状況ではないのでよく考えて選んでいくと良いでしょう。
試しに買うのもアリ
XP-PENのDeco01は5,999円という非常に安価なものです。
もし初期不良があっても対応してくれるでしょう。
まずはものの試しに手に入れてみるのも良いかもしれません。
まとめ
中華製とワコム製のペンタブについてみてきました。
それぞれに良い点があり、中華製のものは年々改良を続けているところです。
安価ですがトラブルがなければ何の問題もなく快適に使っていくことができるでしょう。
品質と高価さを兼ね備えたワコム製を選ぶか、品質が向上しつつある安価な中華製を選ぶかは迷うところです。
ですが中華製のものは何しろ安価なので、とりあえず買うぐらいの気分で手に入れてみても良いでしょう。