アニソンも歌える声優を目指すにはどこで学ぶべきか? 専門学校が有利な3つの理由
最近の声優はアニメキャラクターなどの声を担当するだけでなく、マルチな才能を発揮して歌手やタレントとしても活躍する人が増えています。
歌って踊れてトークもできる声優を目指す方法としては、声優養成所より専門学校が有利だと言われてきました。
アニソンも歌えるほど歌唱力のしっかりとした声優を目指すのに専門学校が有利な理由を、授業内容と講師陣・卒業後の進路という3つの視点から解説します。
声優にも歌唱力が求められる時代
アニメの主題歌や挿入歌などアニメソングとして通称される楽曲も、もともとは専門の歌手が担当していました。
アニメソング界の大王と称されるささきいさおさんは洋画や海外ドラマの声優としても活躍してきましたが、若い頃に歌手デビューを果たしています。
同じくアニメソングの帝王と言われる水木一郎さんも声優としての実績があるとは言え、歌謡曲歌手からアニソン歌手へと転身して成功を収めました。
時代は変わって現在では、アニメキャラクターの声を担当する声優自身がアニソンを担当する例が増えてきています。
主役クラスのキャラクターを担当する声優が出演するアニメの主題歌を歌えば、視聴者の感情移入も強まるのは間違いありません。
アニメの世界観を凝縮したようなアニソンを歌う役目は主役級の声優こそが適任と言えるだけに、現在は声優にも歌唱力が求められるようになったのです。
歌手として活躍する声優も
アニソンを担当したことがきっかけとなって本格的に歌手デビューを果たし、歌手の方が本業のようになったという声優も少なくありません。
そうした人は主役級キャラクターの声を任せられるほど声優としての実力を認められたからこそ、アニメの主題歌を歌わせてもらえたとも言えます。
とは言え歌手としての実力が身についていない声優が急に歌えるようになるわけでもないため、そういうチャンスを生かすには基本的な歌唱力の下地も必要です。
幸運の女神は常に準備をしている人に訪れるという言葉があるように、アニソンが歌える声優を目指すにも準備が欠かせません。
そのための手段として最も有力なのが、ヴォーカルコースやアニソンコースのある声優の専門学校で学ぶ方法なのです。
専門学校によってはアニソン専門のコースも
学科やコースの構成は学校によって異なりますが、多くの声優専門学校ではヴォーカルコースのような歌唱力を身につけるコースを設けています。
音楽や芸能関係の専門学校にもアニソン声優コースを設定しているところが多く、カリキュラムは声優専門学校のヴォーカルコースと似たような内容です。
声優専門学校では一般の声優コースやアニメコースなど、大半のコースでヴォーカルレッスンやソングトレーニングといった音楽関係のカリキュラムを授業に取り入れています。
ヴォーカルコースやアニソン専門のコースは他のコースと比べ、ヴォーカルや音楽に関する授業の割合が多く設定してあるのが特徴です。
専門学校の中にはそうしたトレーニングが選択制になっているところもありますので、アニソンを歌える声優を目指すには歌唱に関して専門に学べるコースを選んだ方が有利になってきます。
ヴォーカルコースは授業内容も充実
声優専門学校のヴォーカルコースやアニソンコースの授業内容は学校によって異なりますが、何かと共通点も多いものです。
ヴォーカルに関する基本的なテクニックを学ぶ授業はどのヴォーカルコースでも力を入れており、歌唱や呼吸法の基礎からしっかり学べるようにカリキュラムが組まれています。
基本をマスターした上でヴォーカルの実習を行うというのが、声優専門学校のヴォーカルコースで採用されている一般的な授業の流れです。
声優専門学校によってはさらに独自の授業を行っているところも多く、本格的な録音機材を揃えてレコーディングを体験できるような授業も実施されています。
ヴォーカルだけでなく作詞作曲やダンス・楽器演奏・ライブ実習など、音楽に関わる多彩な授業を選択できる専門学校も少なくありません。
プロの講師から指導を受けられる
ヴォーカルコースに限らず声優専門学校で学ぶメリットの1つとして、業界のプロが講師として指導してくれる点が挙げられます。
声優専門学校のヴォーカルコースやアニソンコースでも講師を担当するのはその道のプロで、これまでに多くの歌手やヴォーカリストを育成してきた人たちです。
現役のヴォーカリストや音楽プロデューサーが講師を務めている専門学校も珍しくないだけに、講師の顔ぶれを見て学校を選ぶという人もいます。
アニメ業界や音楽業界で活躍する多彩な講師陣からの指導を通じて、業界の空気を肌で感じられるという点も声優専門学校で学ぶ魅力の1つです。
在学中のデビューもサポートする大阪アニメーションスクール専門学校
ユニークな授業を行っている専門学校の一例を紹介すると、大阪アニメーションスクール専門学校の声優科にはオリジナルソングの制作に携われるコースがあります。
大阪アニメーションスクール専門学校のアニメソングコースでは、講師を務めるシンガーソングライターの指導で作詞作曲による楽曲制作の授業が行われているのです。
アルバム制作を目指しながらこうした授業に2年間取り組んでいけば、CDリリースや動画配信による在学中のデビューまで視野に入ってきます。
他にもステージパフォーマンスを始めとして、ユニークな科目を授業に取り入れているのが大阪アニメーションスクール専門学校の特徴です。
他の講師陣にもミュージシャンやヴォイストレーナー・プロデューサーなど、アニソン業界のプロが揃っています。
将来目指せる仕事の幅が広がる
プロの声優としてデビューする道は大変な狭き門と言われているだけに、専門学校で学んだ人のすべてが声優デビューできるわけではありません。
声優を目指す学校としては、他にも声優事務所が運営する養成所や芸能プロダクションが運営するスクールが考えられます。
それぞれの学校や養成所ではオーディションが活発に行われているため、在学中に声優デビューを果たす人が出てきます。
その一方ではなかなか声優になれず他の仕事を選ぶ人も少なくありませんが、将来目指せる仕事の選択肢が広いという点も声優専門学校で学ぶメリットの1つです。
特にヴォーカルコースやアニソンコースは授業を通じて音楽に関係した知識やテクニックが身につけられるため、卒業後も多くの人が音楽関係の仕事を選んでいます。
アニメソング歌手はもちろんのこと、バンドのヴォーカリストやヴォイストレーナー・ラジオパーソナリティなどの卒業後の仕事として考えられます。
専門学校で学んだ内容は声優デビュー後に役立つ
幸運にも在学中や卒業後に声優としてデビューできた人でも、主役級の声優に出世するのは大変な道のりです。
現在声優としてだけでなく歌手やタレントとしてもマルチな才能を発揮している声優も、しっかりとした勉強の基礎があるからこそ現在の地位を築けたのだと言えます。
そう考えると声優専門学校でヴォイストレーニングなど音楽に関して学ぶのは、アニソンも歌える声優を目指す上で大きな意義があります。
声優デビュー後のそうした将来像まで視野に収めている人には、マルチな活躍につながる授業内容が充実した専門学校のヴォーカルコースやアニソンコースがおすすめです。
声優を目指す方法は専門学校だけではありませんが、学んだ内容がデビュー後の飛躍につながるとしていう点では、声優養成所より専門学校の方がどうしても有利になってくるのです。
まとめ
専門学校は声優養成所より学費がかかるという点がデメリットとして言われていますが、それだけ授業内容が多彩で充実している証拠です。
声優の育成に特化した養成所は声優になれなかった場合のリスクを考える必要があるのと比べ、声優専門学校のヴォーカルコースで学べば音楽業界のさまざまな職業に適応できるようになります。
近年のアニメ業界は音楽業界との接近と融合が顕著なだけに、声優専門学校でも音楽に関する教育に力を入れているのです。