デジ絵が上手く描けない! その原因を探ってみよう
絵というのは不思議なもので、なぜか脳内で考えているキャラクターをそのまま描く事ができません。
頭の中のあの子やその子はとっても格好良かったりかわいかったりするのですが、いざ描いてみると「むむっ」となるわけです。
キャラクターだけでなく、森やビルといった風景についても同様でしょう。
今回はこうしたデジ絵が上手く描けない原因について見ていきましょう。
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目次
まずはアナログでも同じ絵を描いてみよう
デジ絵というのは絵の技術向上には直接的に影響を及ぼしません。
デジタル技術を駆使したからといって漫画家さんのように劇的に絵が上手くなることは無いのです。
やはりベースとなるのは自分の元々もっている描写力に他ありません。
そのためデジ絵が上手くいかないと感じたなら原因を明確にするためにもアナログで同じ絵を描いてみましょう。
同じような印象の絵ができあがったなら単に自身の技術に問題があることが分かります。
こうした問題と向き合う事は時間が経つほどに難しくなっていくので、何となく違和感を感じたなら直ぐにでもやってみましょう。
その後はとにかくアナログ絵で練習を重ね画力の向上に努めるのです。
そうすればいつかデジ絵でもきれいな絵を描けるようになります。
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うまい絵というのは地道な努力の成果
インターネット上には様々なきれいな絵がたくさんあります。
それぞれ優れた絵描きさんの作品で、自分も真似してみたいと思うでしょう。
ですがそうした絵というのは無数の技術を組み合わせて作られたものなので、そう簡単に描けるものではありません。
大量の練習時間を基礎としてようやく完成した絵なのです。
そこでそういった作品を模写しようとして失敗し、落胆してモチベーションが低下するというのは避けましょう。
例えばパースを強く取った作品というのはとても迫力のあるものですが、それはパースというものを把握しているから描けるのです。
その絵を描きたいならまずは基本的なパースについて学びつつ描いていきましょう。
他にもキャラクターがまるで生きているかのような絵があります。
それも人体の構造に熟知していなければ描けるものではありません。
まずは人体の骨格や筋肉から勉強すると良いでしょう。
絵描きさんの描く絵はきれいですし、まるでささっと描いているように見えるものです。
ですがその絵というのは大量の作画時間や試し描き、落書き、勉強によって得た技術の結晶と言えるでしょう。
実力差がものすごくても落胆する必要はありません。
ただ地道に勉強を続けていれば素晴らしい絵を描けるようになるはずです。
SNSは諸刃のやいば
デジ絵というのはアナログ絵と違って人に公開する機会の多い絵です。
Pixivを始めとした様々なSNSサイトで自分の絵を公開することができるでしょう。
ですがこれは諸刃のやいばです。
SNSという場には海千山千の絵描きさんがいるため、嫌でも自分の作品と比較することになってしまいます。
さらにそのSNSに絵の得点をつける機能が搭載されている場合、プレッシャーを感じるようになるかもしれません。
そして低評価がつけられたらショックを受けることになるでしょう。
やがては、もしかしたら絵を描くことや公開すること自体に嫌悪感を持つ恐れもあります。
デジ絵が上手く描けない、という意識はこうしたSNSの存在と身近にあるものです。
SNSを利用していて妙な劣等感にさいなまれているなら一回離れてみましょう。
自分のためだけの絵を描き、誰にも見せずに練習するのも良い方法です。
そのうちに絵を描くという自分だけの楽しみを取り戻すことができるかもしれません。
精神面や画力が原因の場合には注意が必要
これまで述べてきたことはデジ絵ならではの問題でありながら、デジ絵の技術に起因するものではありませんでした。
デジ絵が上手くいかない、という意識は焦りを生み出すものなのでつい目の前の技術解決に顔が向いてしまいますが、本当の原因はそうではないかもしれません。
そしてそういった問題というのは意識するのが難しいものです。
折角の絵を描くという楽しい行為なのですから、その楽しさをいつまでも感じられるよう自分の心に問い直してみましょう。
次からは技術的な側面について述べていきます。
ペンタブレットとモニタの比率を見直そう
デジ絵を描くときに違和感を感じる点としてアナログとは異なる筆の動き方というのがあります。
これはペンタブレットを使用してモニターに映すというデジタルな方法をとっているため避けがたいものなのですが、環境によっては違和感が著しくなってしまうでしょう。
特にペンタブレットとモニタのサイズや比率が異なると違和感は大きくなります。
ペンタブレットが小さいならモニタも小さいものを使うと違和感の少ない状態で絵を描けるようになります。
それはペンタブレットで操作している面積とモニタのサイズが近くなるからです。
また、ペンタブレットとモニタの縦横比が対応していれば違和感が少なくなります。
ペンタブレットは通常16:10という比率なので、同じ比率のモニタで描くようにしましょう。
ペンタブレットの設定で縦横比を変えることも可能
モニタ自体を買い換えること無くペンタブレットの縦横比をコントロールすることも可能です。
これはペンタブレットの種類にもよりますが、できる機種の場合にはオプションを変更すれば対応できます。
ただこの設定を行うと画面全体をペンタブレットだけで操作できなくしてしまうでしょう。
縦横比をモニタ内におさめるということはそうした不便にも繋がってしまうのです。
触れないモニタの範囲はマウスで操作することになるため、ペンとマウスを持ち替えなければなりません。
できるだけキーボードのショートカットを利用すれば不便さを軽減できるはずです。
しかしそうした工夫と言うのはあくまで対処療法のようなものなので、できれば16:10のモニタで描くようにしましょう。
ペンタブレットに色々なものを敷いてみよう
ペンタブレットの台というのはアナログの紙と異なり書き味がなんだかツルツルしているものです。
もしこれが原因なら色々なものを台に敷いてみましょう。
それこそコピー用紙をマスキングテープで貼り付けてみると良いかもしれません。
紙にそのまま描いているのと同じなのでアナログ絵と遜色ない書き味となります。
また、クリアファイルや保護シートなど様々なものを敷くこともできるでしょう。
自分に合ったシートを見つけることができれば気分良く書くことができるようになります。
サイドボタンやゲーム用のキーパッドを活用
ペンタブレットにサイドボタンがついているタイプのものを使用しているなら大いに活用しましょう。
絵に集中しているときにわずらわしい操作をすることで集中力を削いでしまう可能性があります。
自然にアンドゥやリドゥ、レイヤー分けや色選択などができるようになればデジ絵を描くことが楽しくなるはずです。
こうした操作というのは慣れもありますが、あえて意識的にやってみると上達も早まるでしょう。
また、ゲーム用のキーパッドはサイズも小さくペンタブレットの邪魔にならないのでおすすめです。
まとめ
デジ絵が上手くいかないときの対処法について色々と見てきました。
まずアナログ絵ならきちんと描けるのかを確認しておきましょう。
また精神的な焦りから劣等感にさいなまれているなら比較することを止めた方が良いです。
SNSが原因の場合は少し離れることをおすすめします。
技術的な改善案としてはモニターとペンタブレットのサイズや比率の調整、書き味の改良や操作環境の改善など色々な方法があるものです。
楽しいお絵描きをするためにも色々な角度から原因を探ってみましょう。