ノングレア液晶テレビのよいとろこは?注目したい4つのメリット
液晶テレビの画面には、グレアとノングレアの2種類があり、きれいな映像を楽しむには、グレアの方が適しています。
色を鮮やかに再現し、黒い色にもしっかり深みが出すことができるので、美しい映像になるのです。
この点だけに注目すると、液晶テレビはグレア一択のように思えてしまいますが、ノングレアにも優れた点はあります。
ここでは、ノングレアのメリットについて説明していきましょう。
反射や映り込みがない
ノングレアとグレアの最も大きな違いは、画面の光沢の有無です。
グレアの商品は、映像を鮮やかに再現できる反面、画面に光沢があるため、常に光を反射することになります。
そのため、窓から入る光や、部屋の中の照明などには注意しなければなりません。
光の反射があると、画面を眩しく感じるようになるのです。
いくら映像がきれいでも、眩しくて見づらい画面になってしまうのでは、純粋に楽しめなくなってしまいます。
これを防ぐためには、なるべく光の影響が少ない位置を探すことが大切です。
真正面から光が当たれば、もろに光を反射してしまいますが、なるべく横から当たる位置に移動させれば、少しは軽減することができます。
また、日光が反射して眩しいようなときは、遮光カーテンなどを使って光をシャットアウトするのもおすすめです。
しかし、そのような反射を防ぐための工夫は、面倒に感じてしまうことも多く、「最初から見やすい画面ならよかったのに」という不満も出てきます。
そこで役立つのが、画面に光沢がないノングレアなのです。
位置を気にせず見られる
ノングレアは画面に光沢がないため、多少光が当たったところで、反射が起こる心配はありません。
日光や部屋の照明など、光の量が多い部屋で見ていても、極端に眩しく感じるようなことはないのです。
したがって、グレア液晶のように、光が当たらない位置を探して部屋の中を動き回らなくても、普通に使うことができます。
あらかじめカーテンを閉めて見やすい環境をつくる必要もなく、見たいときは、ただ電源を入れればよいのです。
「細かいことを気にせず見たい」という人は、ぜひノングレアを試してみてください。
ただし、いくら反射がないとはいえ、直射日光が当たる位置だとさすがに見づらいので、明るすぎる場所は避けるようにしましょう。
映像に集中できる
光の反射がないことのメリットは、眩しさの軽減だけではありません。
画面に余計なものが映り込むこともなくなります。
反射が多いグレア液晶の場合、映像が暗いシーンになったりすると、どうしても映り込みが発生しやすくなるものです。
夜になると、窓ガラスが鏡のようになり、自分の顔を映してしまうことがありますが、それと似たような状態になります。
部屋の中の様子や自分の顔などが、映像の中に映り込んでしまうと、映画やドラマで感動のシーンを見ていても、うまく集中できないことがあるのです。
「見ているうちに気にならなくなる」という人も多いですが、普段はあまり意識していなくても、ふとした瞬間に自分の顔を見て興醒めしてしまうというのは、珍しいことではありません。
そのようなデメリットを回避したいなら、ぜひ反射の少ないノングレアをおすすめします。
映り込みがない画面なら、より没入感が高まり、映画やドラマの世界を存分に楽しむことができるのです。
目が疲れない
ノングレアの液晶テレビは、グレアと比べて目にかかる負担が少なくなります。
これは、反射が軽減されているためです。
グレアの商品で光が反射しているときは、眩しさを感じてしまうため、長く画面を見つめていると、目が疲れてきます。
少しの間なら負担も少なくなりますが、映画を見たり、ドラマやアニメなどを何話も続けて見たりするときには、多めに休憩を入れるようにしないと、目の疲労がどんどん蓄積されてしまうのです。
しかし、反射を抑えることができるノングレアなら、目に入る光の量が大幅にカットされるため、少しくらい長く見ていても、負担が大きくなることはありません。
もちろん、テレビの見すぎは避けるべきですが、反射が激しい状態に比べれば、疲れにくくなるのです。
PCモニタ代わりに最適
液晶テレビの使い道は、テレビ番組を見るだけではありません。
PCと接続すれば、大きなPCモニタとしても使うことができるのです。
そのときも、ノングレアの商品が役立ちます。
液晶テレビをPCモニタとして使うなら、光の反射が多い状態は避けなければなりません。
PCで何か作業をするとなれば、普通にテレビを見るときよりも、画面との距離は近くなります。
そのときに眩しさを感じるようだと、目の負担はより大きくなってしまうのです。
しかし、反射の少ないノングレアであれば、近い距離から画面を見ても、それほど疲れることはありません。
また、映り込みが少なくなれば、集中力も上がるので、デスクワークも捗ります。
PCモニタとしての利用を考えているなら、ぜひノングレアの導入を検討してみてください。
傷がつきにくい
ノングレアの商品は、光沢のあるツルツルした画面よりも、傷がつきにくいという特徴があります。
そのため、こまめな手入れもしやすくなっているのです。
グレアの場合、適当なもので無造作に画面を拭いたりすると、すぐに細かい傷がついてしまいます。
液晶テレビは、つい手近にあるティッシュなどで拭ってしまうこともありますが、なるべく傷をつけないためには、もっと柔らかいものを使わなければなりません。
繊細なグレアの画面を掃除するなら、カメラや眼鏡などに使われるクリーニングクロスで、優しく丁寧に、何度か繰り返して拭くようにするのがおすすめです。
しかし、「そんな手入れは面倒」「びくびくしながら拭くのは嫌」と感じてしまうこともあります。
そんなときは、傷がつきにくいノングレアにしておきましょう。
少し強めに拭いても大丈夫
ノングレアの商品は、グレアほど気を遣わなくても、傷がつく心配はありません。
ティッシュで拭くのは避けるべきですが、少し強めに擦ったとしても、画面へのダメージは少ないのです。
そのため、落ちにくい汚れがあったときなどは、時間をかけて少しずつ拭き取らなくても、素早く済ませることができます。
また、「今のは強すぎたかな」「もっと優しく擦ればよかった」といった不安もなくなるので、気軽に手入れができるようになるのです。
ただし、いくら傷がつきにくいとはいえ、乱暴に扱ってよいわけではありません。
多少の圧力には耐えられますが、むやみにゴシゴシと擦るのではなく、基本的には丁寧に拭くようにしてください。
指紋が目立たない
グレアの液晶テレビは、光沢のあるツルツルした画面であるために、指紋が目立ってしまうものです。
少し触っただけでも、くっきりと跡が残ってしまうので、かなり気になります。
普通にテレビを見るときは、ある程度の距離をとることになるので、少しくらいの汚れなら見えないこともありますが、先述のようにPCモニタとして使う場合は、距離も近くなるため、余計に目立ってしまいまうのです。
しかし、光沢のないノングレアであれば、指紋がついていても、それほど目立つことはありません。
少しくらいの汚れなら、気にせず使うことができるのです。
とはいえ、あくまでも目立たないだけで、汚れを防ぐ効果があるわけではないため、手入れはしっかり行うようにしましょう。
まとめ
液晶テレビは、現在はグレアの方が主流であり、ノングレアは少なくなっています。
しかし、ここで紹介したように、ノングレアにも多くのメリットがあります。
グレアの商品であっても、画面にノングレアのフィルムを貼れば、同様の効果を得ることができるので、「ノングレアの方がいい」と感じたなら、ぜひ試してみてください。