プログラミングスクールではどの言語を学ぶべきなのか?就職や副業に有利な8つのコース
IT業界ではエンジニアやプログラマーの慢性的な人材不足に悩まされているため、エンジニアの求人やプログラミングに関する業務の外部委託も活発です。
プログラミングの知識と技術を身につけておけば、就職でも副業でもこれからの時代に有利となってくるのは間違いありません。
そうした知識を効率的に学べるプログラミングスクールを受講する場合、どのコースを選ぶべきかという点について解説します。
最も難易度が低いWeb制作系の言語HTML/CSS
プログラミングスクールには大きく分けて通学型とオンライン講座型の2種類があり、両方を併用したスタイルも見られます。
難易度の高いコースから初心者向けのコースまで、プログラミングスクールが設けているコースもさまざまです。
そうした中でもWeb制作系の基本コースは難易度が最も低く、プログラミング初心者でも習得しやすくなっています。
Webページを記述するのに使われている基本的なプログラミング言語のHTMLとCSSは、Web制作に関わる仕事をするなら一通り覚えておかなければなりません。
HTMLはタイトルや見出し・段落など、Webページの表示に必要な基本情報を記述するのに使われる言語です。
色やデザインなどWebページの装飾的要素を記述するのに使われるのがCSSで、たいていのプログラミングスクールではHTMLコースと合わせて受講することになります。
応用範囲の広いJavascript
HTMLとCSSだけでは静的なWebページしか作れないため、入力フォームやアニメーションなどで動きをつけるには別のプログラミング言語が欠かせません。
Webブラウザ上で動作する動的な簡易プログラムとして開発されたのが、Javascriptと呼ばれるスクリプト言語です。
基本的なHTMLとCSSの知識を身につけている人でも、プログラミングスクールでJavascriptを学べば仕事の対応範囲が大きく広がります。
JavascriptはさまざまなWebアプリケーションにも利用されているため、アプリ開発の仕事にも役立ちます。
jQueryというライブラリを使えば特定ブラウザに依存しないでもJavascriptを簡単に実装することが可能になり、記述するコードも大幅に短縮できるのです。
就職や副業に役立つPHPの知識
最近ではWeb制作やWeb開発の仕事に携わる人たちの間で、PHPと呼ばれるスクリプト言語の習得が必須とされるようになりました。
同じスクリプト言語でもJavascriptはユーザーの閲覧するブラウザ上で動作しますが、PHPはWebサーバー上で動作するのが特徴です。
PHPを使えばMySQLなどのデータベースと連携させることで、検索結果を表示させたりする高度な機能が実現可能となります。
Webページにフォームを作るだけならHTMLでも可能ですが、入力された情報を受け取ってサーバーに送信するのはPHPの役目なのです。
ブログやWebサイトの制作に多く利用されているWordpressというオープンソースのソフトウェアも、PHPを使うことで自由自在にカスタマイズできるようになります。
プログラミングスクールのコースでPHPをマスターすれば、エンジニアとしての就職や副業にも有利になってくるのです。
プログラミングスクールではRubyコースも人気
プログラミングスクールではRubyと呼ばれるオブジェクト指向言語を学ぶコースも人気を集めています。
Rubyは日本人が開発して世界で広く使われるようになったプログラミング言語で、C言語やJavaなどと違って機械語への変換を必要としません。
PHPよりも書くコードの量が少なくて済み、手軽にプログラミングできる点がRubyの特徴です。
プログラミングの知識を持たない初心者が学びやすいという点も、Rubyコースが人気を集めている理由として挙げられます。
最近ではRubyを使って制作されているWebサイトが増えてきているだけに、Rubyを習得すればWeb制作の仕事にも役立ちます。
Ruby専用のフレームワークを利用すれば、Webサイトだけでなく大がかりな業務システムも開発可能です。
Webと連携したスマホアプリの開発も可能なRubyコースは、プログラミングスクールの中でも応用範囲が広いという点で将来性が高いコースだと言えます。
JavaをマスターすればAndroidアプリ開発に有利
数あるスマホアプリの中でもAndroid用アプリの多くは、Javaと呼ばれるプログラミング言語で開発されてます。
Javaに関する書籍が数多く発売されているため独学でも学習は可能ですが、個人が自力でJavaを習得するのは決して楽な道のりではありません。
できるだけ短期間でJavaをマスターしようと思えば、プログラミングスクールのJavaコースを受講するのが無難です。
Javaの開発環境を導入するだけでも初心者にとってはハードルが高く、プログラミングを始める前に挫折してしまう人も少なくありません。
プログラミングスクールを受講すればJavaの基礎から学べるため理解しやすく、途中で挫折しにくいものです。
Javaをマスターしておけばエンジニアとしての就職に役立つのはもちろん、クラウドソーシングでも案件が豊富なアプリ開発などの副業で稼げるようになります。
iPhoneアプリ開発の言語はSwiftへと移行中
スマートフォンの中でも日本で圧倒的なシェアを持つiPhone用のアプリは、当初Objective-Cという言語が使われていました。
現在ではiPhone用アプリの開発にSwiftと呼ばれるプログラミング言語を利用する例が増えてきています。
これからiPhoneアプリ開発を目的にプログラミングを学ぶなら、Swiftコースの受講がおすすめです。
今後はObjective-Cが徐々に使われなくなり、Swiftに移行してくものと予測されるからです。
Swiftをマスターしておけば需要が多いiPhoneアプリ開発の仕事を請け負えるようになり、Javaと同様に副業で稼ぐ上でも有利になってきます。
幅広いゲーム開発に使われているC++とC#
エンジニアの仕事や副業案件でも特に需要が高いのは、各社がしのぎを削って開発競争を繰り広げているゲーム開発の分野です。
ブラウザゲームやスマホアプリとして動作するゲームの他、家庭用ゲーム機向けやPCゲームなど開発するゲームの種類も多岐にわたっています。
そうしたゲームを開発するのに使われているプログラミング言語の代表格が、C言語を拡張したC++と呼ばれるオブジェクト指向言語です。
C++はプログラミング言語の中でも難易度が高く独学でマスターするのは困難と言われていますので、プログラミングスクールを受講する方が挫折しにくいのは間違いありません。
Windows用のソフトウェア開発に使われるC#という言語はゲーム開発やアプリ開発にも応用可能で、C++よりも難易度が低めです。
とは言え初心者がC#を完全にマスターするにはしっかりとした学習が必要になってくるため、短期間で習得したいという人は受講できるプログラミングスクールを探してみるといいでしょう。
ゲーム開発を手がけるならUnityの知識も必須
ゲーム開発にはプログラムだけでなくストーリーやグラフィック・サウンドなど、さまざまな要素を統合しながら開発を進めていく必要があります。
多様な要素を含むゲームをコード記述だけで開発するのは大変な作業になってくることから、現在ではゲームエンジンと呼ばれるソフトウェアを利用して作業を効率するのが一般的です。
ゲームエンジンの中でもUnityは多くのゲーム制作会社が導入しているほど普及率が高く、ゲーム開発を学ぶ上でも避けて通れません。
Unityを使えば各メーカーのゲーム機やWindowsなどのPCはもちろん、iOSやAndroidのスマホゲームにも対応したゲームが共通の環境で開発できるようになります。
Unityを利用することによって、C++などの高度なプログラミングに関する知識を持たない人でもゲーム開発が可能になってくるのです。
初心者でも直感的に操作しながらオブジェクトを配置するだけでゲームが制作できるUnityは、プログラミングスクールでも人気のコースとなっています。
まとめ
もともとITスキルが高くプログラミングの基礎も理解している人なら、独学で新たなプログラミング言語をマスターすることも決して不可能ではありません。
それでも多くの人がプログラミングスクールを受講しているのは、独学だと時間がかかりすぎて非効率的だというのが主な理由です。
プログラミング初心者はなおさら独学での習得が困難ですので、自分に合ったコースを選んで受講すれば挫折することなく最短の時間で知識を身につけることができます。