プログラミングスクールの講座の種類と各講座ごとにおすすめしたい方
最近、学校教育でプログラミングをカリキュラムに入れるなど、プログラムと一般生活の関わりが強まってきています。
以前は、一部の専門家とマニアだけのものでしたが、そうではなくなってきているのです。
しかし、今からとなると独学でも不安ですし、正しいことを学んでいるのか分からない場合も少なくありません。
今回、このプログラミングスクールの講座についてまとめてみました。
目次
プログラミングスクールとは
プログラミングを学ぶための学校です。
といってもピンとこない方が多いですから、改めて説明していきます。
プログラミングとは、コンピューター(スマートフォンなどを含む)に行わせたい行動(処理)を命令する命令文、あるいは手順を記したマニュアルを書くことです。
コンピューターはこのマニュアル(プログラム)に沿って様々な処理を行っていき、普段目にするようなアプリやWebサイト、あるいはビジネスソフトを動かしているのです。
こういったプログラミングを学ぶことができるのがプログラミングスクールになるのです。
プログラミングスクールの講座の種類について
プログラミングと言ってもたくさんの種類(これらは言語と呼ばれます。)があり、講座もそれらに応じてたくさんの講座があります。
各プログラミングスクールごとに多数の講座がありますが、今回主な用途別の講座ごとに紹介していきます。
紹介する講座はWeb制作用の言語、Webアプリ用の言語、AI用の言語です。
最後にこれらを学ぶ前にプログラミングそのものを学ぶ講座についても触れていきます。
一通り紹介していきますが、もしそれらのいずれも敷居が高い、あるいは学びたいものがないという場合はプログラミングそのものを学ぶ講座を受講し、その上で考えてみるのも良いかもしれません。
おすすめのプログラミング講座1:Web制作で利用する言語
Web制作で利用する言語とは、ホームページ自体をプログラムで作るための言語です。
主に「HTML/CSS」「JavaScript」などがあります。
HTML/CSSは、それぞれ別の言語です。
HTMLは昔からWebサイトを作るために存在する言語で、現在もほぼすべてのサイトがこの言語で製作されています。
CSSは、HTMLと組み合わせて使う言語で冒頭のように一緒に紹介されることが多いです。
HTMLをWebサイトの材料を作るプログラムだとすると、CSSはそれらをどう配置するか、どう加工するかを指定する言語になります。
JavaScriptとは、Webサイトで動かすプログラムをコントロールする言語です。
例えば、Webサイト上で地図を表示させたり、アクセスランキングを表示させたり、お気に入りの商品をバナー広告内に表示させたりするのもJavaScriptの仕事です。
あらゆるものでプログラムを動かすことができるのでWebサイトだけに関わらず、家電や乗用車のナビなど様々な装置に利用されている活躍場面の多いプログラムです。
この講座を学ぶことによって、様々な仕掛けのついたWebサイトを作ることができるようになります。
おすすめしたい人
Webサイトを作る仕事がしたい方やJavaScriptを学んでプログラムで副業を考えているような方(あるいは本業として考えている方)におすすめです。
JavaScriptは、非常に幅広い分野で使われている言語なため、JavaScriptに関わる仕事の需要は多くあります。
Webサイトの制作も身近ですが、プログラミングの世界ではJavaScriptも身近なプログラムなのです。
おすすめのプログラミング講座2:Webアプリ制作のための言語
Webサイト内で動かすアプリはたくさん存在しています。
例えばWebサイト上のゲームやWebサイト上で動く画像処理ソフト、会計ソフトなども見たことがあるかもしれません。
それらは主に、「PHP」「Ruby」「JAVA」などの言語が用いられ、講座でもそれらを中心に学ぶことができます。
ざっとそれらを開設していくとPHPは、HTMLに埋め込むことができる言語です。
一見JavaScriptに似ていますが、JavaScriptがWebサイトを見ている人のパソコンやスマホで動く言語なのに対し、PHPは運営者側(サーバー側)で動く言語です。
つまり、サイトを見ている人にプログラムがどのような構造をしているのか見ることができない言語です。
RubyもWebサイトで動かすことができる言語ですが、これも外部からデータが見られないように保護(カプセル化)することができる言語で不特定多数のアクセスからプログラムを守ることができる言語です。
JAVAは、最初にお話ししますが、先ほど説明したJavaScriptと全く別の言語です。
非常に広い範囲での使用が期待され、どんなコンピューターでも動くと言われており、今後ニーズが増えていくと思われる言語になります。
ガラケーのような比較的低性能で表示される制約が多い端末であってもアプリを動かすことができるという特徴があり、PHP同様にサーバー側で動かす言語になります。
おすすめしたい人
初心者にも使えるという言語ですが、ある程度の知識がないと(中級者程度)、満足に習得できない可能性があります。
なので、IT関係の企業に就職したり、フリーランスで初心者から脱したい人など、いわゆるキャリアアップを狙う方におすすめの講座になります。
おすすめのプログラミング講座3:AI(人工知能)開発のための言語
最近テレビやネットなどで盛んに喧伝されているのがAI(人工知能)です。
これらを制御する言語がPython(パイソン)になります。
ただ、AIの学習(ディープラーニング)を行うための言語としての他にもこれまで紹介してきた組み込みアプリ開発やWebサイト構築などを行うこともできます。
また、高度なプログラムを誰でも(初心者でも)書くことができるようになるという言語なため、習得できればいきなり高度なアプリを作り出すことも可能な言語でもあります。
おすすめしたい人
AIに興味がある方はもちろんのこと、キャリアアップや将来性に期待して言語を学びたい方におすすめです。
GoogleなどもPythonの技術者を求人していることから、今後日本企業の求人も増えることが予想されます。
ため将来プログラム関連の仕事をしたい学生にもおすすめの言語です。
おすすめのプログラミング講座4:基本的なものを学びたいコース
今まで様々な言語(これらはごく一部で、他にもiPhoneアプリやAndroidアプリなどで用いる言語などもあります。)を紹介してきました。
しかしどれも難しそうで挫折しそうと考える方は少なくないはずです。
そう言った方のためにプログラミングスクールの多くが開講している講座が基本的なコースです。
このコースは、今まで紹介した言語のうち比較的分かりやすいもの、HTML/CSSやPHPなどの基礎的な技術を中心に学ぶことができます。
簡単なWebサイトをプログラム(HTML/CSS)で作り、そのサイト上で簡単なアプリを動かす(PHP)と言うような内容のコースです。
おすすめしたい人
プログラミングを学びたいけど、何をやっていいか分からない人や教養でプログラミングを学びたい人、社内や外部の開発者とのコミュニケーションが取れるようになりたい人などがおすすめです。
まとめ
まとめとしては、様々な言語の講座がありますが基本的にはWebサイト自身やサイト内で動かすプログラムを学ぶ講座が多いです。
ただ、多くの技術も様々な場面で言語同士がつながっていますから、一つの言語を学べばどんどん覚えていけるはずです。
なので、プログラミングスクールの、どの講座にしようか迷っている方でも、とりあえず何かしらの講座を受講すれば、そこから自分が心の奥底で学びたいと思っていた言語と出会えるのではないでしょうか。