ペンタブが反応しない・動かないときに試してほしい対策ベスト11
ペンタブを使っていると、突然筆圧が反応しなくなったり動作がかくかくになったりすることありませんか?
さぁ今日も頑張るぞ!っと意気込んでペンタブを持ったら反応しない・・・。
集中が切れたり、急いでいる時なんかイライラしたりしてとても困ります。
これまで経験した不具合と実際にやった復旧手順を踏まえ、ペンタブが正常に反応しない時のおすすめ対応手順として、発生頻度の多い順にランキング形式で紹介したいと思います。
不具合出たら、第1位から順にやってみてください。
基本的には、再起動や設定見直しなど、二次災害のリスクが少ない範囲でできるところまで試し、それでもダメな場合は、再インストールなどの外科処置的作業を行います。
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目次
第1位 サービスを再起動してみる
さっきまで使えたんだけど筆圧だけ正常動作しなくなった、など、部分的な動作不良の場合、裏でひっそり動作しているペンタブ関連サービスの動作不具合が原因のパターンが多いです。ペンタブ関連サービスを再起動しましょう。
発生頻度ダントツの1位ですね!サービスの不安定さ、どうにかならないかなぁ。
ワコムの場合、対象サービス名は「TabletServiceWacom」か「Wacom Professional Service」のどちらかです。
Windows8以降の場合は、タスクマネージャの「サービス」タブから、対象サービスを右クリックで、「停止」して「開始」でOK。
作画ソフトは落としておいた方が良いです。ペンタブも抜いておいた方が復旧率が高まります。
ソフトの安定化が待たれます。
- 作画ソフトを停止する
- ペンタブをPCから外す
- 「Control + Shift + Escape」を押してタスクマネージャを開く
- 「サービス」タブを開く
- 「TabletServiceWacom」か「Wacom Professional Service」を右クリックする
- 「再起動」を押す
- ペンタブをPCに接続する
- 作画ソフトを起動する
- 動作確認を行う
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第2位 USBポートを抜き差ししてみる、別のUSBポートに替えてみる
PCは時にUSBポートに接続した機器を正常に認識しなくなることがあります。
PCがUSB接続機器を自動認識するのは、プラグアンドプレイという機能によるものですが、動作のタイミングや周辺機器との相性により、時折自動認識が正常動作しない場合があります。
一度、USBポートを抜き差しすることで、認識処理をやり直し、正常に認識する場合があります。
USBポートを別のUSBポートに替えてみるのも効果的です。
PCにはペンタブに合ったデバイスドライバを入れる必要がありますが、OSの自動更新などで、正常に動作しなくなる場合があります。USBポートを替えると、その際にデバイスドライバのチェックと初期化が行われる場合があり、これにより正常に動作するようになる場合があります。
第3位 作画ソフトを再起動してみる
OS同様、ソフトウェアも内部で様々な処理を行っています。メモリ上に保存した情報などに不整合が出て正常に動作しなくなる場合があります。ソフトウェアを再起動することで、初期化処理が行われ、正常動作する場合がありますので試して下さい。
ソフトウェアの内部設定情報等が破損している可能性が考えられますので、再発防止策としては、ソフトウェアの削除・再インストールが効果的です。それでも再発する場合は、ゲーミングマウスなど、他のポインティングデバイスとの競合や、ペンタブのデバイスドライバの不整合が疑われます。
第4位 OSを再起動してみる
PCは内部的には複雑な処理を同時並行で行っており、場合により、複数のソフトウェア間で整合性が取れない状況になる場合があります。原因は様々ですが、OSを再起動することで治るパターンが思いのほか多いのも事実です。
「困った時の再起動」は永遠の解決策。
ただし、OS再起動で復旧させる頻度が多い場合、ペンタブ関連だけでなく、OS、レジストリ、マルウェア等の影響が考えられますので、基本的にはPCにインストールされている未使用ソフトウェアを削除していくのが再発防止に効果的です。
第5位 アンチウィルスソフトの常駐サービスを切る
これは、ペンタブに限ったことではないのですが、アンチウィルスソフトって、あるソフトがファイルやデータを触ろうとしたときに、内容を横取りしてチェックした後ものとソフトに返すのですが、そのときどういうわけかもたついて、ソフト側がタイムアウトになる場合があります。アンチウィルスソフトの常駐サービスを止めると正常動作する場合があります(自己責任でお願いします)
第6位 「筆圧レベルの互換性」のチェックをはずす
筆圧感知がいまいち反応しない
「筆圧レベルの互換性」にチェックが入っていると、筆圧感知が1024レベルまでになりますので、チェックを外してください。
(アプリ側が2048レベルに対応している必要あり)
- ワコムタブレットプロパティを開く
- 「グリップペン」を選択する
- 「ペン」タブを開く
- 「オプション」を開く
- 「筆圧レベルの互換性」のチェックをはずす
第7位 USBポート・USBケーブルを疑う
USBケーブルの端子は接触不良を起こしやすいので、要確認。接触不良の場合は、USBポートのメス側ポートを囲む金属部分を内側に押し込むことで安定動作する場合があります(自己責任でお願いします)。
また、USBハブを利用している場合は、供給電力が低下しペンタブが正常に動作しない場合があります。
USBケーブルを複数本つないで延長している場合は、100均や粗品のUSBケーブルを使っていないか確認します。適切なシールドが行われていなかったり、USB2.0などの規格に準拠していないので準拠をうたっている場合もあります。
第8位 ペンタブの設定ファイルを削除する
ペンタブの設定内容がなんらかの原因で誤った記述になっている場合、ペンタブが正常に動作しない場合があります。
ペンタブ設定ファイルを一旦削除・初期化して再設定することで、ペンタブが正常動作する場合があります。
設定ファイルの削除手順は「タブレット設定ファイルユーティリティとは?(設定ファイルの削除、バックアップ、復元について)(ワコム公式サイト)」を参考にして下さい。
第9位 とにかくデバイスドライバを再インストールしてみる、最新版にしてみる
さっきまで正常だったのに突然使えなくなったり、反応が悪くなったりした場合は、デバイスドライバが疑われます。
特に、購入時に付属CDについているデバイスドライバのままだったり、その後OSのアップデートが行われたりすると、PC内のソフトウェア間での不整合が結構おきて、思わぬところに影響する場合があります。
とりあえずデバイスドライバ最新バージョンを公式サイトからダウンロードしてインストールして復旧、というパターンは結構あります。
第10位 デバイスマネジャー 「!」や「?」、「不明なデバイス」等の表示の確認
ポインティングデバイスの競合などで、デバイスドライバが壊れてしまう場合があります。その場合、PCのデバイスマネージャ画面で「!」や「?」、「不明なデバイス」等の表示がされます。この状態ではPCが正常にペンタブを認識できないので、ペンタブを利用できません。ドライバの削除・再インストールを行ってください。
- [スタート]-[(マイ)コンピュータ]を右クリック-[管理]-[コンピュータの管理(ローカル)]システムツールのツリーの[デバイスマネジャー]を開く
第11位 水濡れ・水没による動作不良
これは焦りますが、適切に対応すれば多くの場合大丈夫です。
水にぬれた場合は、以下のようにします。
- まず電源を抜きます。また、本体を振ったり傾けたりしないようにします。内部に水が入ってショートすると場合によってはチップ等が損傷し復旧できなくなる場合があります。特に、表面の水分や、中に入った水分を除去しようとして傾ける場合がありますが、ショートする危険性が高まります。
- 傾けずに作業できる範囲で、外側の水分をふき取ります。
- そのまま3日間放置し、内部まで完全に自然乾燥されるまで待ちます。
- PCに接続して通電し、動作確認します。
水没しても素早く取り出して上記対応が取れれば、たいていの場合は復旧します。下手に中途半端な乾燥で操作しないのがポイント。しっかり乾燥するまで待ちましょう。ショートすると復旧の可能性が大きく低下しますので要注意です。
胸ポケットに入れていたペンを、顔を洗うときに洗面台に落とす、などの場合も、同じように自然乾燥させるのが良いです。
一度動作不良になっても、しっかり自然乾燥させた後に復旧することも多いのであきらめないで下さい。
また、ドライヤーは熱がどのように影響するか見極められないので、使わない方が無難です。
まとめ
まずは、PCに影響が少ない方法で復旧できないか試みましょう。再インストールや初期化のような作業は、場合により完全に壊れてしまったり、他のソフトにも影響を及ぼしたりするリスクが高まりますので、最終手段の位置づけで。
ワコム製品の場合、ある意味パターン化していますので、そういうものと思って粛々と対応するのがよいです。
また、PCに色々なソフトが入っているとどんどん内部処理やレジストリが複雑化し、相互に影響しあって不整合や不具合につながるリスクが高まりますので、不要なソフトはしっかり削除しておきましょう。それだけでもかなりの再発防止につながります。