ペンタブを長く・大切に使いたい! 中古品or新品にすべき?使い方のコツと購入時の提案・再利用方法

2017年3月29日ペンタブレット(板タブ)

ワコム ペンタブレット Intuos Comic M ペン&タッチ マンガ・イラスト制作用モデル ブラック CTH-690/K1

ペンタブレットはとても繊細で、壊れやすい製品です。

ひと昔前にくらべると随分安価にはなりましたが、依然としてクリエイター向けの製品のお値段は、一定の価格以上を保っています。

そこで、新品で気合を入れて購入する以上は長く・大切に使いたい…というのが皆さまの本音になると思います。

ここでは、初心者~買い替え検討中の幅広いかたに向けて、使い方やメンテナンス方法・再利用方法にいたるまでを簡単に解説します。

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ペンタブレットの耐用年数

一般的に、家電製品の寿命は、購入後7~8年と言われています。

ところがこの事情、ペンタブレットにおいては大きく変わります。

後述する使い方やメンテナンス方法・頻度にもよりますが、結論から言うと「長持ちするものではない」ということを前置きしておきます。

4~5年程度で買い替えを

ペンタブレットの購入で迷われている・オフィシャルショップなどで実際の品ぞろえを見ておられる皆さんは、オプションでオーバーレイシートなどが販売されているのを見かけられることかと存じます。

このようなもので物理的にペンタブレット表面を覆ってあげることで表面の磨耗をある程度防ぐことは出来ますが、内部の構造…画面に筆跡を反映させるためのセンサーの消耗・故障は免れない運命です。

また、ソフト面においても問題が挙げられます。

ペンタブレットのドライバは、しばしばOSのアップデートで問題を起こしがちという声が上がっています。

もちろん、製品の保証期間内であれば、メーカー側で対応するようアップデートが続けられますが、モデルチェンジなどで旧型となってしまったものを新品で買った場合、使用中にサポートが終了して使えなくなってしまう可能性もあります。

かつ現状のペンタブレット市場のお話をすると、旧来の板状ペンタブレットがユーザーの要望に応えきれなくなっており、液晶タブレットの需要を見込んで次々に新製品を発表しているのが現状です。

「お試しで使ってみて、満足すれば買い替える」のであれば、安くなっている旧モデルを使いつぶす気で購入しても構わないでしょう。

しかし、新規で購入して長く使いたいというかたは、今のところ様子見をしてもよいかと思います。

最初から中古品を購入するのも一手

元の値段が高いペンタブレットは中古品の需要が高く、ネットオークションだけでなく、各種中古家電メーカーでも取り扱いがあります。

前述で少し述べたように、すぐに買い替える・あくまでもお試しというつもりであれば、こういった安く手に入る品でひとまず落ち着いてもよいでしょう。

使い方やメンテナンスを気にすることもありませんし、ペンタブレットそのものに慣れるまで納得のいく練習が出来るかと存じます。

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長持ちする使い方

ここからは、「お手持ちの品を少しでも長く愛用したい」「これから新しく購入するけれど、大切に使いたい」という皆さまのために、長持ちするコツをお伝えします。

まず大前提として申し上げられるのは、できるだけメーカー純正のオーバーレイシートを使うようにしましょう。

書き心地をアナログに近づけるのが趣旨ではありますが、タブレットのごく表面の磨耗を防いでくれる効果も十分にあります。

タブレット本体を取り扱うときは、安定した作業スペースを確保するように心がけてください。

ワークスペースの節約が可能になるのも製品の最大のメリットではありますが、作業する場所が狭い・ゴチャゴチャとしている…などというのは考え物です。

何より心配されるのが、本体の落下・他のものにぶつける…などの衝撃が加わることでしょう。

筆圧感知センサーはとても繊細で、ちょっとした衝撃でもすぐに壊れてしまいます。

こうした場合、修理も保証範囲外となってしまう可能性があり、経済的にもあまりよい状況とは言えません。

快適なデスクワークを目指しつつ、作業する場所の整理を心掛けるようにしましょう。

最後に、ペンタブレットが置いてある場所では飲食を控えたほうがいいでしょう。

飲み物等は、蓋つきマグ・ペットボトルなどにして、倒れても机の上に中身が広がらないように工夫をするのがベストです。

ほとんどのペンタブレット製品は耐水性がなく、すこし水がしみ込んだだけでも動作に問題が起きることがあります。

単身生活のかたやご自身のお部屋にあまりスペースのないかたにとっては考えづらいですが、飲食スペースと作業スペースは分けるのがよいでしょう。

単純なことにはなりましたが、これらに心を配ることで、なかには十年以上製品を使い続けている猛者もいます。

是非気を配ってみてください。

メンテナンス方法

国内市場を独占するメーカー・ワコムの公式サイトでも紹介されていますが、定期的に行うとよいメンテナンス方法もご紹介します。

  1. ペンタブレット本体表面のゴミや汚れ等を、軽く濡らしたフキンなどで落とす(一般的な除菌アルコールでもよいそうです)
  2. ペン芯は常に替えを用意し、ペン先が1mm以下になったら交換する
  3. 使う場所では湿度と温度に気を付ける

基本的に気を付けるべきなのは、このくらいとなります。

実践してみてください。

おすすめのペンタブ再利用法

さて、ペンタブが壊れてしまった…そんなときは、何かいい利用方法はないのでしょうか?

最後に、再利用方法について考えてみます。

ジャンク品として中古で販売する

意外にも、ペンタブレットのジャンク品市場は活発です。

内臓されているセンサーがとても高性能なものであり、知識のある人が改造・再利用することが多いからです。

後述もしますが、ご自身に電子機器の知識があればそのまま改造してしまうのもよいでしょう。

大阪や東京にある古い電気街のショップだと、買い受けや再利用の相談に応じてくれることもあります。

注意すべきなのは、販売する際に必ず

  1. どのように壊れたか
  2. 故障している箇所や使えなくなった場所
  3. 使用年数やサポート状況

これらの情報を確実に伝えなければならないことです。

オークションで「ノークレーム・ノーリターン」と記載することもできますが、個人取引の場合は商品の状態を巡って長いトラブルになることもあります。

特に、中古ペンタブレット市場では未成年の買い手もいますので、きちんと商品の状態が伝わるように心を砕くのが肝要だと言えます。

タッチパッドとして利用する

物理的な破損が原因でセンサーの具合が少し悪くなった…もっと具体的に述べると、ペンは感知するが筆圧が反映されなくなった、ということがままあるようです。

しかしご安心ください、この状態でもまだ使い道があります。

表題にもある通り、Mac製品のオプションなどである「タッチパッド」として主に使うことが出来るでしょう。

長くペンタブレットを愛用されているかたなら、故障した時点で買い替えを検討されることと思います。

最近のモノはファンクションキーがたくさんついており、とても使いやすいものではありますが、ズーム・縮小などかゆいところにまだ手が届かない…という声もありがち。

そういったときは、古いタブレットをタッチパッド替わりにして、新しい機種と合わせてショートカットやグラフィックツール操作に使うことができます。

各機種ごとにそのような使い方の解説がなされているので、気になる方はご覧になってみてください。

まとめ

これからペンタブレットを購入しようというかたは、手始めに中古品から購入しても構わないでしょう。

製品の特長自体に慣れる・扱いも覚えるといった意味では、コストパフォーマンスがよい場合があります。

製品は日々進化しており、耐用年数も長くなりつつあると言われている昨今。

それでもやはり「日常的に使う」以上は、最大限使い方に配慮したいものです。

そのための基本的なことから、壊れてしまったあとまでのお話をさせていただきました。

是非ご参考にしていただければと存じます。






2017年3月29日ペンタブレット(板タブ)