モニタアームで地震に備えよう!対策のための4つのポイント
液晶モニタを使う際、注意しなければならない点のひとつに、地震があります。
日本は地震が多い国なので、その対策を疎かにするわけにはいきません。
何も対策をしていなかった場合、液晶モニタが破損してしまう恐れもあります。
そこで注目したいのが、モニタアームです。
モニタアームは、液晶モニタを浮かせて便利に使うことができる商品ですが、地震の対策としても、高い効果を発揮してくれます。
しっかり固定して揺れを抑える
モニタアームは、商品によって取りつけ方が異なりますが、どのタイプを選ぶかで固定力も変わってきます。
そのため、地震の対策としてモニタアームを使うなら、商品の選び方にも注意しなければなりません。
地震から液晶モニタを守るためには、しっかりと固定できる商品を選ぶ必要があるのです。
モニタアームの固定方法では、クランプ式が最も多く用いられていますが、これには注意してください。
クランプ式は、固定具によって机の端などを挟むことで取りつけるタイプであり、誰でも簡単に扱うことができます。
しかし、あくまでも挟むだけなので、他の方法と比べると、固定力は少し弱くなってしまいます。
それでも、ちょっと揺れたくらいでは動かない頑丈さはありますが、大きな地震にも耐えられる強い固定力を求めるなら、あまりおすすめできません。
固定力にとことんこだわるなら、別の固定方法にも注目してみましょう。
穴が必要なタイプは固定力が強い
モニタアームの固定方法では、設置場所に穴を開ける方法もありますが、このタイプの商品は、とても固定力が高くなります。
まず、ネジ固定式は、穴を開けてネジを入れるタイプであり、挟むだけのクランプ式よりもがっちり固定することができます。
さらに固定力を高めるなら、穴にボルトを通すタイプのグロメット式がおすすめです。
ただし、こうした穴を開けるタイプのモニタアームは、優れた固定力の代わりに、設置の難易度が上がってしまいます。
クランプ式のように挟むだけなら簡単ですが、穴を開けるというのは、慣れていないと難しい作業になってしまうのです。
また、穴を開けられない場所であれば、設置することができません。
したがって、ネジ固定式やグロメット式を選択する場合は、設置する場所についても、事前にしっかり確認しておきましょう。
重量に注意しよう
地震対策としてモニタアームを導入するのであれば、モニタアームをしっかり固定して、動かないようにすることは重要なポイントです。
しかし、確実に固定しなければならないのは、モニタアームだけではありません。
設置したモニタアームに、液晶モニタを取りつける際も、固定力が重要になってくるのです。
例えば、モニタアームをグロメット式でがっちり固定したとしても、液晶モニタの固定が甘かった場合は、地震の揺れで落ちる可能性があります。
モニタアームだけは机に固定されていても、液晶モニタの方が落ちてしまったのでは意味がありません。
せっかくモニタアームを導入するなら、液晶モニタが落ちないような使い方をしましょう。
そのときに注意しておきたいのが、液晶モニタの重量です。
液晶モニタにはさまざまなサイズがありますが、大きい商品は、かなりの重量になります。
その場合、モニタアームが支えきれず、落下してしまう恐れがあるのです。
最大耐荷重をチェックしよう
液晶モニタをしっかり固定するなら、モニタアームの強度が重要になります。
取りつける液晶モニタの重さに耐えられないような商品を使うべきではありません。
そのためには、モニタアームの最大耐荷重をよく確認してください。
最大耐荷重とは、モニタアームが支えられる重量を示した値であり、これをオーバーしていると、何かの拍子に落下する可能性が高くなります。
そのため、地震のような大きい揺れがあったときは、とても危険なのです。
商品を購入するときは、必ずこの値を見て選ぶようにしましょう。
液晶モニタの重量と最大耐荷重を照らし合わせ、適切なモニタアームを購入すれば、落下する事故は回避できます。
また、最低耐荷重がある商品の場合は、そちらにも注意してください。
地震に耐えるためには重量オーバーを避けなければなりませんが、軽すぎるのも問題です。
あまり軽い液晶モニタは、モニタアームに負けて上に傾くことがあるので、快適に使うためには、最低の値もチェックしておきましょう。
机以外の場所に取りつける
モニタアームは、机の上の液晶モニタを浮かせる目的で使用されることが多く、設置場所といえば机を想像しがちです。
しかし、モニタアームにもいろいろな種類があり、中には、机以外の場所に取りつけが可能な商品もあります。
机に取りつけるのが難しい場合は、そうした商品を利用することも検討してみてください。
例えば、壁に取りつけができるタイプは、机から完全に離して設置することができます。
ネジで固定することになるので、重量さえ適切であれば、壁から落ちてくる心配はありません。
大きな地震があったときは、机の上の液晶モニタが倒れることもありますが、壁に取りつけていれば、それも防ぐことができます。
突っ張り棒も便利
モニタアームの中には、天井と床の間に突っ張り棒を入れ、そのポールに取りつけるタイプの商品もあります。
これは、設置場所に穴を開けたくないときに便利です。
穴を開けて固定するタイプは、地震の対策としては最適ですが、すべての場所に穴が開けられるわけではありません。
また、たとえ開けることが可能だとしても、なるべく穴を開けずに使いたい場合もあります。
そんなときは、穴が必要ない突っ張り棒の商品にしておきましょう。
地震対策以外のメリットにも注目
モニタアームは、地震対策として高い効果を発揮してくれますが、モニタを浮かせるメリットはそれだけではありません。
液晶モニタを机から離せば、その下にあるスペースを空けることができます。
机の上が狭かったとしても、普通はモニタを設置した場所まで使うことはできませんが、浮かせてしまえば問題はありません。
空いた分のスペースを加えて、机を広々と使うことができるのです。
壁やポールに取りつけるタイプで、机から完全に離れるものなら、固定具や穴を開ける場所すらも節約できます。
また、机から離してベッドの近くに取りつけるなら、寝転がってパソコンを使うことも可能です。
液晶モニタをもっと自由に
モニタアームは、液晶モニタをしっかり固定して、地震の揺れから守ってくれます。
しかし、取りつけたら動かせなくなるわけではありません。
それどころか、場所を自由に移動させることで、通常よりも幅広い使い方ができるのです。
モニタアームは、軸が4本になったものや、水平と垂直の両方に動かせるものを使えば、可動域はかなり広くなります。
普段のモニタの向きや位置に不満がある場合は、好きなように変えてしまいましょう。
自分が見やすいように位置を調整したり、回転させて向きを変えたりすれば、より快適に使うことができます。
また、液晶モニタを複数並べることも可能であり、マルチモニタ環境を構築したい人にもおすすめです。
このように、モニタアームを使うと、地震対策以外にも多くのメリットがあります。
購入を迷っている人は、こうしたメリットも含めて検討してみましょう。
まとめ
モニタアームを使うと、地震が起こったときに備えて、液晶モニタをしっかり固定することができます。
しかし、いろいろなタイプの商品があるため、ポイントを押さえておかないと、よい対策にはなりません。
ここで紹介したポイントを押さえて、適切な商品を選んでください。
また、せっかくモニタアームを導入するなら、その他のメリットにも注目して、より便利な使い方をしていきましょう。