モニタアームで設定するディスプレイの適切な高さってどのくらい?
モニタアームを使用すれば、ディスプレイの高さを自由に変えていくことができます。
もちろん自由に変えていくことができるとは言っても、その自由はモニタアームの可動域の中での自由ではありますが、比較的に自由に高さは変えられます。
だからこそ、適切なディスプレイの高さに迷うものです。
そこでここでは、モニタアームでのディスプレイの適切な高さについて紹介していきます。
目の高さよりやや下が適切な高さ
モニタアームで設定するべきディスプレイの適切な高さは、だいたい目の高さよりもやや下の位置だと言えます。
目の高さくらいまで上げた方が首が曲がらないので適切なのではないかと思う方もいるかもしれません。
でも適切なのは、目の高さよりもやや下の位置になるのです。
だから、モニタアームの高さは、上げすぎないように注意しないとなりません。
もちろん下げすぎもよくありませんが。
ディスプレイの上端が鼻くらいにくればいい
でも、目の高さよりもやや下の位置が適切な高さだと言われても、その位置が具体的にイメージできない方もいるでしょう。
そんな方のためにより詳しく説明していくと、目の高さよりもやや下の高さというのは、だいたいディスプレイの端が鼻の位置くらいにくる高さだと言えます。
ディスプレイの上端とは、ディスプレイの枠の上端ではなく、あくまでもディスプレイの上の端になります。
つまり、一般的なパソコンの設定で、閉じるマークとか、拡大するマークとかか出ているあたりのところが、上の端だということです。
そこが、鼻の高さくらいにくれば、ちょうど目線よりもやや下の位置にきて、適切な高さになると言えます。
でも、なぜそのくらいの高さに設定するのが、ディスプレイの適切な高さになるのでしょうか?
モニタアームであれば、もっと高く設定することもできますし、もっと低く設定することもできます。
そんな自由に選べる高さの中から、その高さにディスプレイを設定するのが適切になるということは、そこには理由があるはずです。
そこより高いと目が疲れてしまう
その理由としてまず上げられるのは、その高さよりも高い位置にディスプレイを設定してしまうと、そのせいで目が疲れてしまう可能性が高くなるということです。
基本的に人の目線は、やや下がり気味になっています。
ということは、目線をやや下がり気味にできる位置にディスプレイを設定するのが最も目が楽になるということです。
それなのに、目線の高さにディスプレイを設定していたらどうなるでしょうか?
目線の高さにディスプレイを設定していたら、目に常に力が入っているような状態になるでしょう。
だから、そのせいで目が疲れてしまうと言えるのです。
長時間見ることも多いはずだから余計にそうなる
モニタアームを利用してディスプレイの高さを変えるというような方は、まず基本的にディスプレイを見ている時間が長い方だと言えるでしょう。
中にはあまりディスプレイを見ている時間、つまりパソコンを使用している時間が長くないけど、それでもなんとなくモニタアームを使用しているという方もいるかもしれません。
でも大体の場合で、モニタアームを利用する方は長時間ディスプレイを見ているはずなのです。
そうして長時間ディスプレイを見ているのであれば、当然その分だけ目は疲れやすくなると言えます。
そもそもディスプレイを長時間見ているだけで目が疲れてしまうのに、さらにディスプレイの位置が高すぎて目に力が入っていたら、より目は疲れてしまうと言えるでしょう。
そういうことがあるので、目線の高さにディスプレイを設定するのではなく、もっと目を楽にすることができる、目線よりもやや下の位置にディスプレイを設定するのが適切だと言えるのです。
低すぎると首が疲れる
では逆に、目線の位置よりやや下という位置よりも、さらに低い位置にモニタアームを設定していったらどうなるでしょうか?
目線よりやや下という位置よりもさらに低い位置にディスプレイを設定していくと、今度は目ではなく、首が疲れてしまうと言えます。
なぜなら首を曲げた状態になってしまうからです。
首を曲げた状態というのは、当然首にとって適切な状態だとは言えません。
そうではなくむしろ、首に力が入っていて、首にすごく負担がかかる状態だと言えます。
そんな状態で長時間ディスプレイを見ていたら、どんとん首は痛くなっていくでしょう。
次第に頭も痛くなる
そしてその首の痛みは、次第に頭痛をも引き起こしていくと言えます。
首に力が入っている状態が長く続いて、首が痛くなってきたら、次第に首は血行が悪くなっていきます。
そうして首の血行が悪くなると、頭の方にあまり血液が行かなくなります。
そうして、頭痛がするようになっていってしまうのです。
頭痛がする状態では、どうやってもなかなか仕事に集中することはできないでしょう。
だから、なかなかやるべきことは終わらなくなります。
ということはつまり、その分だけディスプレイを見ている時間が長くなるということです。
そしてまた首が痛くなりやすくなり、イコールで頭痛が起こりやすくなってしまうという、無限ループに突入してしまうことでしょう。
そうなってしまうリスクがあるから、ディスプレイの位置は、目線よりもやや下の位置に設定するのが適切で、それよりも低い位置に設定していくのはよくないと言えます。
前後の位置も大切
モニタアームでディスプレイの位置を設定していく際には、まずこのように高さを気にするでしょう。
たしかに、これらのことを参考にして適切な高さにディスプレイを設定していくことができれば、それだけでだいぶ目や首はつかれづらくなるでしょう。
でも、本当に目や首をつかれづらくするためには、高さだけに気をつけていれば良いわけではありません。
もちろんモニタアームの種類によっては、そもそも高さしか設定できないものもあるでしょう。
もしそういうものを使用している場合は、別に高さだけ気にしていればいいかもしれません。
しかし、もし高さだけでなく、奥行きも設定できるモニタアームを使用しているのであれば、奥行きもしっかりと設定して行かないとなりません。
そうでないと、目や首をつかれさせにくくしていくという効果が多少なりとも薄くなってしまう可能性があります。
気持ち遠目が正解
では、奥行きの適切な距離はどのくらいになるでしょうか?
奥行きは、基本的にやや遠目にするのが正解になります。
だいたい目の位置から、50センチくらいのところに設定するのがおすすめです。
目の位置から50センチくらいとなると、やはりそれなりに遠くなるでしょう。
だから文字が見えづらくなるかもしれません。
でも、だからといって近づけてしまうのはよくありません。
なのでもし、適切な位置にディスプレイを設定して、文字が見えづらくなるのであれば、その際には、ディスプレイの中で文字を大きくして対応していくといいでしょう。
小さい文字のまま目を凝らして見ていくことも、目への負担が大きいのでおすすめできません。
基本は文字を大きくして対抗していきましょう。
まとめ
モニタアームを利用してのディスプレイの適切な高さとは、だいたい目線の位置よりもやや下の位置になります。
それでいてさらに目の位置から50センチくらいのところにディスプレイを設定していけば、より目や首が疲れづらくなります。
せっかく高さや奥行きを自由に設定できるモニタアームを使用しているのですから、ぜひこうして適切なところに設定していってください。