モニタアームの耐荷重をオーバーした液晶をつけたらどうなる?
モニタアームには耐荷重があります。
そして液晶モニタには当然体重がある。
ではもし、そのモニタアームの耐荷重をオーバーするような液晶モニタを取り付けたら、モニタアームはどうなるのでしょうか?
もちろんその耐荷重を超えないような液晶モニタをつけるのが一番いいのですが、中には超えるものしかない方もいるでしょう。
だから超えたらどうなるのか把握しておくことは悪いことではありません。
基本的にはゆっくりと下がってくる
もしモニタアームの耐荷重をオーバーしている液晶をモニタアームにつけたら、基本的には高さや角度を調節したモニタアームのその高さや角度が、だんだんと下がってくることになります。
つまり、重さに耐えきれなくてだんだんと落ちてきてしまうんです。
ということは、この先どれだけ高さや角度を調節しても適切な高さや角度にはならないということになります。
だから、モニタアームを使う意味がなくなります。
もともとついている足のように、高さを調節できなくなったり、むしろもともとついていた足ならば多少なりとも調節できたであろう角度も調節できなくなるわけなんですから、ちょっと損をすることになります。
たしかに、足の台座がなくなるというのは、一つのメリットではあるかもしれませんが、たとえ机の上にスペースが空いたとしても、画面が見づらいのであればそれは意味があるとは言えません。
なので、耐荷重はオーバーしないに越したことはないんです。
いきなり折れたりすることはそうそうない
耐荷重をオーバーするというと、そのせいで一気にモニタアームが壊れてしまうのではないかと思った方もいるでしょう。
ただ別に、耐荷重をオーバーしたところで、そのせいで一気にモニタアームが折れたりするということはないんです。
それはたしかに、耐荷重が10キロくらいのモニタアームに対して、60キロくらいある液晶をつけたりしたら折れてしまう可能性もあります。
でもそもそも、それだけ重たい液晶モニタなんてそうそうないですし、それをモニタアームに着けたいと思うこともないでしょう。
それだけ重たいとなると相当なサイズ感になりますから、机の上で見るようなものではまずありません。
なので、モニタアームに着けられる液晶は、重たくても15キロくらいになるのではないでしょうか?
ということは、別にそこまでのオーバーにはなりません。
それならば基本的には、角度や高さが下がってくるだけになります。
モニタアームがゆるくなることがある
別に高さや角度がある程度変わるだけなのであれば、多少耐荷重をオーバーしてもいいのではないかと思うこともあるでしょう。
しかし、それはやはり良くありません。
というのも、確かにそこで起こる直接的な影響は、高さや角度が変わってしまうというだけなのですが、それによってモニタアームはたしかにダメージを受けるんです。
耐荷重をオーバーしている液晶モニタをつける場合、その重さのせいで、モニタアームの角度や高さを調節する部分にすごく負荷がかかってしまうんです。
そこに負荷がかかるとどうなるかというと、別に重さをオーバーしているわけでもない、普通に液晶モニタをつけているだけなのに、高さや角度が頻繁に変わってしまうようになったりするんです。
つまり、そこがゆるくなってしまうということ。
もしそうなったらそれはモニタアームとしては致命的です。
そうなったら買い替えないとなりませんね。
モニタアームの角度や高さが頻繁に変わるというのは、間違いなくすごくイライラします。
その都度角度や高さを調整しないとなりませんから。
しかもそれはモニタアームについているわけですから、気持ち机の奥の方にあるでしょう。
そこを逐一調整するとなると、すごく面倒なんです。
1回のオーバーでそうなる可能性も
こうして角度や高さを調整する部分がゆるくなってしまうというのは、何も頻繁に耐荷重をオーバーしているからというだけではありません。
もちろん頻繁にオーバーしているほうが、そうなる可能性は高くなります。
でも、1回オーバーするくらいでもそうなることはあるんです。
ようはダメージでそうなるわけなんですから、そのダメージが1回で耐えられるレベルを超えてしまっていたら、1回の耐荷重オーバーでもそうなるんです。
なので、出来れば耐荷重を超えない液晶モニタをつけるようにしていってください。
耐荷重を超えていなくてもこうなることもある
基本的には角度や高さが下がってきたり、あるいはそこがゆるくなってしまうというのは、耐荷重がオーバーしているからになります。
でも、たとえ耐荷重がオーバーしていなくても、そうなってしまうことはあるんです。
では、それはなぜそうなるかわかりますでしょうか?
負荷のかかり方が違うから
もし耐荷重は合っているのに、角度や高さが違ってきたり、なんか最近ゆるくなってきた気がするということがあったら、それは負荷のかかり方が違うからであることが多いです。
負荷のかかり方が違うといわれても、それがどういう意味かはなかなか分からない人もいるでしょう。
かんたんに言えば、モニタアームが想定しているよりも液晶モニタに厚みがあるということです。
液晶モニタに厚みがあると、その分だけ体重は変なところからかかるようになります。
つまり、本来のそれの体重よりもおもたくかかってきてしまうことがあるんです。
そうして本来の体重よりもおもたくかかってきてしまったら、そのせいでモニタアームの耐荷重を超えてしまうことがあります。
結果、そうして角度や高さが下がってきたり、あるいは角度や高さを調節する機能がゆるくなったりしてしまっていたのです。
なのでモニタアームに液晶モニタをつける際には、ただ耐荷重を超えないように気を付けるだけではなく、なるべく薄い液晶モニタを使うことをおすすめします。
なるべく薄い液晶モニタであれば、体重が変なところからかかるということもなくなりますし、そもそも薄い分軽いでしょうから、耐荷重にもかなり余裕があるでしょうから。
机の強度にも気を付けた方が良い
耐荷重をオーバーするような液晶モニタをモニタアームにつけることで起こる可能性があることがもう一つあります。
それが、机が割れてしまうということです。
基本的にはモニタアームは机につけることが多いですよね。
支柱取り付けたタイプもありますが、だいたいの場合で机につけるはずです。
そして、机にそれを取り付けるという場合、やはりモニタアームだけではなく机にも負荷がかかるんです。
しかも端のほうに。
だからモニタアームの耐荷重をオーバーするような重たい液晶モニタをつける場合には、モニタアームはなんともなくても机が割れてしまうという可能性も考えられるんです。
机が割れると全て落ちてしまう
当然ながら机が割れてしまうと、モニタアームごと液晶が下に落ちたりしてすごく危険です。
そういうリスクがあるということも頭には入れておいた方が良いでしょう。
もちろんこうなる可能性はかなり少ないにしても、0ではありませんから。
そしてこれを避けるためにもやはり、なるべく薄い液晶モニタを使うのがおすすめです。
まとめ
モニタアームは、かなり便利なものですが、決してそこまですごく強度があるものではありません。
なので、重さには十分気を付けて使用していってください。
ただモニタアームを買い替えればいいだけならばまだしも、机ごといってしまったら危険な上に机も買いなおさないとならなくなりすごく大変ですから。
出来ればそうなることは避けたいものです。