中古の液晶モニタの処分について…販売・リサイクル・ご家庭での再利用方法あれこれ
家電製品のなかでも、ワーストレベルで処分に困るのが液晶モニタ。
本文中にも記載しますが、なかなかこれが上手く捨てさせてくれません。
そのため、数多くのかたが買い替えの際に古いものを持て余すことになっているそうです。
しかし、諦めるのはまだ早いかも?
色々な方法で、処分・活用方法があります。
ここでは広く、その方法のご紹介をします。
中古の液晶モニタの処分
液晶モニタというのは、意外と処分費用がかかります。
普通の家電製品は、耐用年数が7~8年となっておりますが、あまりにも古い機種のモニタの場合・あるいは事故などで壊してしまった場合は、下手に修理をするよりも処分してしまった方がいいということも。
処分方法としては色々と考えられます。
- 家電ゴミとして出す
- リサイクルショップへ売る
- 知人に譲る
- オークションサイトに出す…
などなど。
実は、上に挙げた選択肢のなかには、ひとつだけ落とし穴があります。
「ゴミに出す」という点です。
平成15年に施行された法律で、「資源有効利用促進法」なるものがあります。
平たく言うと、家電ゴミの場合、一般の粗大ゴミや特殊なゴミとして出すことが出来ません。
メーカーでの回収や、専用業者でのリサイクルが義務付けられているのです。
これについては、たとえば割れてしまっている・物理的に見て完全に使えなくなっている液晶モニタにも共通して言えることで、現在は一切ゴミとして出すことが出来ません。
マンションなどにあるごみ施設にそのまま置いたとしても、不法投棄扱いになってしまいます。
となると、残る手段は、リサイクルに出すか譲り渡すか…。
とはいえ、モノの状態によっては、その方法もはばかられることがありますよね。
まずは、中古ショップで引き受けてもらえる際の価格について考えてみたいと思います。
処分する場合の価格
中古ショップでの一般的なお値段とは、いくらくらいでしょうか?
ここから先は、筆者が実際に査定してもらった価格や、ネットの情報などをもとに述べていきます。
まず、物理的に損傷…画面が割れていたり、部品が壊れていたりするものについて。
これは査定そのものを拒否されるケースも少なくなく、仮に引き受けてもらえたとしても、ジャンク品扱いになります。
たとえ2~3年ほど前の新しめの液晶モニタでも、「1000円になればまぁいいところだろう」というのが結論になってきます。
ただし、これはあくまでも中古ショップで売ることを前提にした話で、オークションサイトなどで譲り渡す場合はこの限りではありません。
ガジェットマニアにはひそかに「ジャンク品人気」もありますし、自分で修理するスキルのある人が、リサイクルショップなどよりも高額で買い取ってくれる可能性があります。
そのため、諦めずに売る方法を模索してみることをおすすめします。
次に、完全動作確認済みの製品について…結論から言うと、時間がない・車などの運搬手段がある人は、手っ取り早く中古ショップで売るのは十分ありです。
しかし、価格的には、前述したような新しめのモデルでも3000円~4000円が相場でしょう。
完全動作品は、さらに売ることも見込んで、オークションなどの相場からみて低めに値段を見積もるからです。
そう考えると、少しでも利益を出したい・新しいモニタに買い換える費用の足しにしたいと思うのであれば、オークションサイトの利用が早いでしょう。
EIZOやイイヤマなどの製品は特に人気があり、高額で落札される傾向にあるため、オークションをおすすめできます。
それ以外のメーカーの製品でも、液晶モニタは新品で買った場合は何かと高くつくため、「思ったよりもいい値で個人取引できた」と言う声が多数あるようです。
いずれにしても、中古品としてより高額で取引する場合は、製品の状態・オークションとリサイクルショップの値段比較をしつつ、よりお得に処分するのが賢いと言えるでしょう。
活用方法その①
ここから先は、動作に支障のない液晶モニタをどう活用していくのか?
について考えてみたいと思います。
ゲーム用として
筆者がとっている方法ですが、一番よいと思われるのが「ゲーム機に接続する」ことです。
よほど古い液晶モニタでもない限り、HDMI端子などはついているだろうと思われますので、一般的なゲームハードに接続することは十分に可能でしょう。
前述の端子であるならば音声出力もできますし、スピーカー付きの液晶モニタならそれ一台で遊ぶこともできます。
付け加えると、動画配信者にもこの方法は非常に人気です。
自前のPCなどに接続してゲームを配信した場合、うっかり個人情報が流れてしまうこともありますし、専用のモニタから映像・音声を出力しつつ配信機材につなげれば安心という寸法ですね。
スピーカーなども本格的に用意して、快適にゲームを楽しみたい!
というかたならば、別途アナログ接続端子をもつステレオスピーカーを用意してもいいでしょう。
いずれにしても、ご家庭でゲームをされるかたには、つよくおすすめできる方法のひとつです。
TV録画用として
最近の人はテレビをみなくなったとよく言われていますが、深夜番組…アニメなどに限っては好んで鑑賞するという方も少なくないのではないでしょうか?
そういった場合、録画の確認・機器の操作用として、不要になった液晶モニタを接続するのが良いと思われます。
外付けのハードディスクに録画データを書き込めば、パソコンで鑑賞したり居間の大型テレビで観たりすることもできますし、とりあえず録画だけ…というのであれば、用途としてぴったりなのではないでしょうか。
最近の録画機器は、Wi-Fiでテレビ・パソコンと連動するものも少なくありません。
より快適にテレビライフを過ごすのであれば、持て余しているお使いの液晶モニタにも、活路が開けるかもしれませんね。
活用方法その②
外付けデバイスを接続
次におすすめなのが、外付けのデバイス…Appleやグーグル、アマゾンなどで提供されているスティック型・ボックス型の端末を接続してつかうことです。
Apple製品についてはMac同様の性能がありますし、ご家庭内のWi-Fiを通じて、お手持ちの他のiOS・MacOS機器と連動させることが出来ます。
グーグルやアマゾンのスティック型端末に関して言えば、androidOSとの連携を強く意識していて、スマートファンからの簡単操作・有料動画配信サイトの鑑賞にとても強く、一般的な大型家電店でも売り切れ続出の人気商品です。
是非検討してみてはいかがでしょうか。
セカンドモニタとして
最後に提案できるのが、お使いのパソコンのセカンドモニタ…つまりデュアルディスプレイとして使うことです。
ウインドウ操作などがとても快適になりますし、液晶モニタを置くスペースさえ確保できれば、快適なパソコンライフは間違いなし。
注意すべきなのは、ディスプレイポートと呼ばれる端子が必要になってくることです。
あまりにも古い液晶モニタの場合は搭載していないことがあるので、よく確認をしましょう。
まとめ
あまりにも古い液晶モニタの場合は「なんとかして処分してしまう」ことしか道がなくなりますが、5~6年程度前の製品であれば、中古品としての販売やリサイクル・あるいはご自宅での再利用の活路も開けてきます。
お手持ちの製品でお困りのかたも、悩む前に是非いろいろと情報収集してみてはいかがでしょうか。
この記事では、その応援をさせていただきました。