他とは違う個性的な製品を求める人におすすめする液晶テレビはコレだ!
家電製品に個性やデザイン性を求める人にとって、最近の画一化したデザインの液晶テレビの佇まいは少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
そんな中登場した「ドウシシャ」の液晶テレビ「VT203-BR」は、まさに現代に蘇った「往年のブラウン管カラーテレビ」と呼ぶべき仰天のデザインを持っているのが特徴です。
VT203-BR
「VT203-BR」は「ドウシシャ」が開発・販売を手がけている20型のハイビジョンLED液晶テレビです。
本製品最大の特徴は「カラーテレビ」が爆発的に普及していった昭和40年代に出回っていた「ブラウン管カラーテレビ」のフォルムを見事に再現している点で、その外観は現在数多く出回っている液晶テレビの中でもひときわ異彩を放っています。
現代に通用するスペック
本製品は外観こそ「昭和レトロ」な形状をしていますが、中身は現代に通用する標準的な液晶テレビとなっています。
内蔵する液晶パネルの解像度は1366×768画素(ハイビジョン)で、地上デジタル放送(CATVパススルー対応)およびBS・110度CSデジタル放送を受信することができます。
AV入力端子を1系統、HDMI入力端子を2系統備え、LAN端子と録画用HDD接続用USB端子、デジタル音声(光)出力端子とヘッドホン端子も完備されており、録画と再生機能としては「ワンタッチ録画」「タイマー録画」「連ドラ予約録画」「追っかけ再生」「1.5倍再生」「リピート再生」に対応しています。
本体重量は12.1キログラムとなり、消費電力はスタンバイ時で0.7W、使用時で約30Wです。
家電製品が輝いていた時代へのオマージュ
本製品「VT203-BR」が生まれた背景には、時代の進化と共に失われてしまった「個性的な電化製品」への郷愁と喪失感があります。
テレビ製造の技術は21世紀に入って加速度的に進化し、ブラウン管は液晶パネルへと姿を変えることになりました。
その結果テレビは「軽量化」と「薄型化」という2つの利点を獲得するに至りますが、その代償として家電メーカーの「個性」や、所有者が愛着を持てるような外観の「趣(おもむき)」を失ってしまったのです。
現代に数多く出回っている液晶テレビからメーカーのロゴを消し去ったら、それがどのメーカーの製品なのか言い当てられる人は非常に少ないでしょう。
家電製品が普及していく時代に生まれ、家電製品に一種の憧れを抱きながら生きてきた世代の人間にとってこれは寂しい現実ですが、このような現代のテレビ産業に一石を投じるべく、本製品の製造元である「ドウシシャ」はかつての「輝いていたテレビ」を現代に甦らせ、一種のデザイン的閉塞感を打破することに決めました。
そして誕生した本製品は、在りし日の「ブラウン管カラーテレビ」を彷彿とさせるフォルムを完璧に再現し、家電製品が最も輝いていた時代へのオマージュを捧げることに成功したのです。
現代の液晶テレビに閉塞感を感じている人には、まさにおすすめの液晶テレビだと言えます。
回すチャンネルを完全再現
昔の「ブラウン管カラーテレビ」の象徴とも言える「ダイヤル式」のツマミ。
家族や兄弟と激しいチャンネル争いをして壊してしまった経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、「VT203-BR」はその懐かしの入力装置「ダイヤル式ツマミ」を完全再現しています。
本体前面の右下についている「チャンネルダイヤル」には合計で12個の目盛りが点で打たれており、実際に手で回してチャンネルを変更することが可能です。
さらに本製品では「音量」もダイヤル式になっており、ツマミを回して調節することができます。
今でこそテレビはリモコンで操作し、選局や音量調節には「ボタン」を使用しますが、昔は電話機のダイヤルでもテレビのチャンネルでも、全て「回す」が基本だったのです。
このギミックを再現してくれたことは現代のテレビ産業における一種の「快挙」だと言えるでしょう。
4本の足で接地力抜群
現在出回っている液晶テレビは主に中央のスタンド部によって自立する構造になっていますが、このスタンド自立方式は液晶テレビ自体が大型の製品になればなるほど安定性に欠けるという欠点があり、地震が多い日本では常に「転倒」の危険にさらされるというデメリットを持っています。
その点本製品は本体が長方形の箱型の形状をしており、下部にある4本の足で自立させることができるので安定感は抜群です。
この4本の足による「確かな接地力」によって地震による転倒の可能性は大幅に軽減されるので、利用者はかつてない安心感を得ることができるでしょう。
尚、本製品には長さの異なる2種類の「脚」があり、「テレビ台用短脚」を利用すれば従来のテレビ台にも簡単に置くことができ、「長脚」を使用すればテレビ台がなくても789ミリの高さを確保することができます。
厚型ならではの収納機能
昔のブラウン管カラーテレビが「厚型」の形状をしていたのは、ブラウン管そのものが分厚い形状をしていたからに他なりませんが、本製品は液晶パネルを採用している「厚型テレビ」なので、内部には十分な空間があります。
その空間を有効活用する形で生まれたのが本製品独自の「収納スペース」です。
本製品の本体上面には上部に開くことができる「天面収納」があり、幅495mm、奥行き285mm、高さ235mmの空間に様々なものを収納することができます。
お気に入りのDVDや録画用のHDDなどの収納にも適したこの収納空間は、まさに現代にリブートした液晶テレビならではの工夫が施された空間だと言えるでしょう。
さらに本製品は前面にも収納空間を備えており、DVDプレイヤーやブルーレイディスクレコーダーなどをしまっておくことができます。
スペースは幅が495mm、奥行きが315mm、高さが105mmとなっており、テレビ本体の背板を取り外せばケーブル類の取り回しも楽に行うことができます。
高画質化のギミックも搭載
本製品には標準画質(SD)を高精細な画像へと向上させる「美・彩・細エンジン」が搭載されているので、DVD鑑賞をする場合に独自のアルゴリズムで綺麗な画質に変化させることができます。
外見こそ「昭和レトロ」なテレビですが、内面にあるテクノロジーは現代に通じる一級品なので、視聴環境に不便さを感じることはないはずです。
音声にもこだわりが
「VT203-BR」に使用されているスピーカーは「和紙素材(美濃和紙)」でできています。
独自の「二重抄紙製造方法」によって製造された「美濃和紙」が使用されている本製品のスピーカーコーン部分は多重構造となっており、「ハリのある素材」と「柔らかい素材」が混在した状態になっています。
この多重構造が優れたスピーカー振動板(スピーカーのコーン部分)に必要とされる「柔らかくて固いこと」という2つの相反する要求に応え、高音から低音までを非常にクリアな状態で再生することができるのです。
モノラルが主流だった頃の外観を持ちながら優れたステレオ音声を発する本製品は、昔のテレビに親しんだ世代にとって大きな驚きをもたらすことでしょう。
まとめ
現代に蘇った「ブラウン管カラーテレビ」と言える「VT203-BR」は、液晶パネルの利点を活かした豊富な内部収納を持ち、さらに現代の技術が惜しげも無く注ぎ込まれている点に好感が持てます。
ビンテージカーのレストアにも似たような発想がありますが、「外観はレトロでも中身は最新」という特徴を持った本製品は、往年のテレビの形状に愛着を抱く人に受け入れられることは元より、ダイヤル式のチャンネルを知らない世代にも一種の驚きを持って迎え入れられることでしょう。
「VT203-BR」は、液晶テレビの進化が一方向だけではないことを見事に証明した製品です。