使いやすい液晶モニタを選ぶには?6つの注目ポイント
液晶モニタは、仕事や趣味など、さまざまな場面で使うものですが、気持ちよく使うためには、適当に選んだりしてはいけません。
使いにくいものを購入してしまうと、余計なストレスを感じることになります。
それを防ぐためには、何となく決めるのではなく、使いやすいものを見極めるためのポイントを押さえておくようにしましょう。
パネルタイプ
液晶モニタのパネルタイプは2種類あるので、使いやすいものを選ぶなら、自分に合ったタイプかどうか、よく考えて決めなければなりません。
自分に合わないタイプを適当に選んだ場合、使いにくさのために、仕事が捗らなかったりするのです。
そのような失敗をしないためにも、それぞれの特徴を把握しておくようにしましょう。
ワイドタイプ
一般的な16:9のタイプであり、作業領域を広く確保できることがメリットです。
横に長いため、仕事で横幅をとる資料を表示するときなどは、とても役立ちます。
また、ふたつのページを並べて表示することもできるため、一方では動画を見て、もう一方ではネットサーフィンをするといった使い方も可能になります。
そうしたメリットに魅力を感じるなら、とても使いやすいタイプになるので、液晶モニタで何をしたいのか、よく考えてから決めるようにしましょう。
スクエアタイプ
普通の液晶モニタとは違い、正方形に近い5:4のタイプです。
このタイプのメリットは、横に長くないため、場所をとらないことになります。
例えば、液晶モニタを置きたい机の上が狭かった場合、通常のワイドタイプだと、場所を確保できずに困ってしまうことがあります。
しかし、ほぼ正方形のスクエアタイプなら、横幅がないため、ワイドタイプが入らないような場所にも、すんなり入れることができるのです。
また、縦に広くなっているため、Wordなどの文書作成ソフトやWebブラウザが見やすいというメリットもあります。
サイズ
使いやすい液晶モニタを選ぶなら、パネルタイプだけでなく、サイズにも注目してみてください。
自分に合ったパネルタイプを選択したとしても、サイズが合っていなければ、使いやすさを感じることはできません。
例えば、スクエアタイプは横幅をとりませんが、サイズの大きいものだと、設置したい場所に入らないこともあるのです。
そうした失敗を避けるためには、液晶モニタを置きたい場所をよく見て、その製品が本当に適したサイズかどうか、慎重に考えてみることをおすすめします。
机や台の上にきちんと乗るサイズであれば、使いにくさを感じることはありません。
また、設置する数にも注意が必要です。
ひとつだけなら問題はなかったとしても、ふたつ以上並べてマルチモニタ環境を構築するなら、さらに小さいサイズでないと難しくなることもあります。
設置場所や使い方をよく考えて、最も適したサイズを選んでください。
最適な視聴距離
液晶モニタのサイズに注目するなら、目的によって変わる視聴距離も考慮しておいてください。
デスクワークで使うならそれほど離れることはありませんが、DVD鑑賞やゲームのためにテレビのような使い方をするときは、ある程度離れて見ることになります。
テレビを見るときのちょうどよい視聴距離は、画面の高さの3倍なので、液晶モニタの場合も、そのくらい離れることができるサイズを選ぶべきです。
やたらと大きいサイズを選んでも、その高さの3倍という視聴距離を確保できなければ、目の疲労が大きくなってしまいます。
部屋の広さなども含めて考え、使っていて疲れないサイズを選ぶようにしてください。
解像度
使いやすい液晶モニタを選ぶなら、解像度も忘れずにチェックしておいてください。
見たい映像がきれいに見えず、いつもストレスを感じてしまうようでは、とても不便なものになってしまうのです。
特に、映画やゲームを楽しみたいときは、解像度が重要なポイントになります。
デスクワークで文書などを作成するだけなら、それほど高画質にこだわったりはしませんが、美しい映像を楽しむために使う場合は、画質が悪いものは論外です。
映画にしてもゲームにしても、手間暇かけて制作された作品本来の美麗な映像を、うまく再現できなくなってしまいます。
それらを存分に味わいたいなら、できるだけ解像度の高いものを探すようにしましょう。
映像作品の魅力を損なわないくらいの十分な解像度があれば、余計なストレスを感じることなく、快適に使うことができます。
4K画質に対応したものなら、どんなものでも大抵はきれいに見ることができるので、画質を優先するならおすすめです。
液晶画面
ストレスのない使いやすい液晶モニタを探すときは、画面のタイプにも注目してみましょう。
液晶モニタの画面のタイプは、グレア液晶とノングレア液晶の2種類です。
グレア液晶は、光沢のある画面になっており、色が鮮やかできれいに見えるというメリットがありますが、光を反射してしまうため、映像を見にくく感じてしまうことがあります。
また、画面の前にあるものが映り込みやすいため、部屋の中のものや自分の顔が気になることもあります。
そうしたデメリットは、使いにくさを感じてしまう原因のひとつです。
光の反射や映り込みを防ぐなら、光沢のないノングレア液晶にしておきましょう。
映像の美しさではグレア液晶の方が優れているため、映画やゲームを楽しむときは注意しなければなりませんが、主な使用目的がデスクワークであれば、かなり使いやすく感じることができます。
汚れのストレスも軽減
光沢のあるグレア液晶は、画面についた指紋などの汚れが目立ちやすいため、手入れを頻繁に行うことが多くなりますが、やたらと目立ってしまうのも考えものです。
いつもきれいに掃除しておくことは、長持ちさせるためにはよいことですが、あまり汚れが気になるようだと、仕事や趣味に集中できなくなる可能性もあります。
ノングレア液晶は、光沢がないために汚れも目立ちにくくなっているので、ストレスを少しでも減らしたいときは、ぜひ使ってみてください。
接続端子
液晶モニタをパソコンと接続するときなどは、接続端子のチェックを忘れないようにしてください。
接続のために必要な端子がなかったりすると、サイズや解像度がぴったりだったとしても、使いにくい液晶モニタになってしまいます。
特に、4Kの高画質な製品がほしいときは要注意です。
フルHDなら、どの接続端子でも問題なく映すことができますが、4Kくらいの高画質になると、対応できないものが出てきます。
変換アダプタを使うという方法もありますが、その場合は本来の解像度を保てなくなることも多いので、画質を落とさないためには、買う前にしっかり確認しておきましょう。
視覚野
使いやすい液晶モニタを選ぶときは、視覚野が広いものに注目してください。
正面から普通に見るのであれば、どの製品でもストレスを感じることはありませんが、斜めから画面をのぞき込んだときは、あまりきれいに見えず、困ってしまうことがあります。
そんなときは、視覚野の広いものがおすすめです。
広い視覚野があるものなら、どの角度からでもきれいに見えるので、自分がどんな位置にいても問題はありません。
そのような液晶モニタを見つけることができれば、いつでも快適に使うことができるので、しっかりチェックしておきましょう。
まとめ
液晶モニタを普段からよく使うなら、その使いやすさはとても重要です。
サイズが合っていなかったり、映像がきれいに見えなかったりすると、不便に感じてしまい、イライラしながら使わなければならないこともあります。
そのようなものを避けて、本当に使いやすい快適な液晶モニタを選ぶなら、ここで紹介したポイントをしっかりチェックしておきましょう。