声優になるにはどっちがいい? 専門学校よりも養成所があっている人の特徴
声優になるための道として一番オーソドックスなのは、専門学校に進むか、養成所に進むかです。
でもその専門学校と養成所は、似て非なるものなんです。
だから専門学校の方があっている人もいれば、養成所の方があっている人もいる。
そこでここでは特に声優の養成所があっているのはどんな人なのかということについてみていきたいと思います。
一人でも心が折れない人
声優専門学校と声優養成所の違いとして、進級システムがあります。
専門学校は自然と次のカリキュラムに進むことができますが、養成所の場合には試験をパスしないと次には進めません。
だから養成所の授業は厳しいですし、そして何よりそんなサバイバルのような環境ですから、少なくとも専門学校と比べると仲間意識は芽生えづらいです。
専門学校と比べるとみんなより真剣ということもありますし。
専門学校だって、確かに真剣な人はいます。
でも、みんながみんなそうだというわけではないんです。
というのも、専門学校の場合には、別にそこまで本気で声優を目指しているわけではない人も入れるんです。
お金さえ払えばだれでも入れるようなものですから、それは仕方ありません。
そんな風にあまりやる気がない人がいれば、良くも悪くも多少和やかにはなります。
だから仲間意識は芽生えやすいんです。
それは時に足を引っ張ったりもしますが、心が折れそうな時に支えてくれるものでもあるんです。
それがないことが多い養成所では、折れない心が必要になります。
一人でも心が折れない自信がある人に、養成所は向いています。
声優を目指す過程では心が折れやすい
声優を目指す過程では、どうしても心は折れやすくなります。
やっぱりオーディションなどでは受からないのが普通ですから。
落ち続けていると次第に心が折れていくのもまた普通ですね。
ましてや養成所の場合にはその上で授業も厳しいです。
専門学校の場合、そこまで怒られるということはないでしょう。
真面目にやっていれば。
でも養成所の場合には真面目にやっていてもおこられてしまうことがあります。
それもまた、心を折れやすくしていってしまいます。
だから養成所の場合には、余計に折れない心が必要になるんです。
声優1本に絞れる方
養成所が向いているのは、声優1本に絞れる方でもあります。
というのも養成所は、仕事をしながら通うのは難しいところが多いんです。
専門学校の場合には、夜間のコースがあるところも珍しくはありません。
だから、声優1本に絞らないでもやっていくのは決して難しいことではありません。
でも、養成所の場合にはそうはいかないんです。
なので養成所に進む際には、声優1本でやっていくと決めないといけません。
進路変更もむずかしい
しかも養成所の場合には、一つ大きな難点があるんです。
それが、進路変更が難しいこと。
養成所は、そこを出ても別に学歴がつくわけではありません。
それに対して専門学校であれば、少なくとも専門学校卒業という学歴がつく。
その学歴があれば、別の仕事をねらっていくこともできるようになるんです。
でも、養成所のあたりはそのあたりにアドバンテージはありません。
もちろん養成所からでも、一般職を目指していくことができないわけではありません。
でも扱いとしては、高卒からフリーターをしていた人という扱いになります。
だから、多少就職には厳しくはなるんです。
少なくとも専門学校を出てから目指すよりは難しくはなります。
そういう意味でも、声優1本に絞らないといけないんです。
1本に絞るのはリスクが大きい
でも、声優1本に絞るのは、割とハイリスクなことになります。
そもそも専門学校であろうと養成所であろうと、声優になることができる確率は決して高くはないですから。
そんな高くない確率のものを目指しているわけなんですから、かなりの覚悟が必要になることは間違いありません。
奨学金や特待生を狙う必要がない方
専門学校であろうと養成所であろうと、親がお金を出してくれるというのであれば養成所は向いています。
どうせお金を払うのであれば、養成所の方がトータルで払うお金は少ないですから。
でも、もし親がお金を払ってくれない場合にはどうすればいいでしょうか?
その場合には、自分でお金をなんとかするしかありません。
でも養成所でも専門学校でも、そこでの学費はまずまずかかります。
ではどうすればいいでしょうか?
そんなときに使えるのが奨学金や特待生です。
専門学校の中には特待生制度があるところが多いです。
そういうところであれば、特待生として入学することができて、学費をタダにできることもあります。
もちろんそれも、そうできる可能性が高いわけではないですが、少なくともその可能性自体はあるんです。
でも、養成所ではまずそうはなりません。
養成所の場合には、奨学金や特待生の制度はないんです。
だから確実に数十万円は払わないといけません。
お金がない人にとっては実は、専門学校の方が向いていたりするんです。
お金がある人にとってお得なのは間違いなく養成所の方になりますが。
アルバイトでためられるならあり
ただ養成所くらいのお金であれば、自分でなんとかするのも無理ではありません。
高くても、50万円くらいであることが多いですから、1年間アルバイト生活をして、月に5万円ずつためていけば、意外と1年くらいでためることができるんです。
だからもし特待生になる必要があるくらいお金がなくても、養成所を目指すのが全くおすすめできないわけではありません。
ただ、こうして1年間アルバイトでお金を貯めるというのが大変なことは間違いないですが。
東京近郊に住んでいる人
声優養成所が向いている人として、東京近郊に住んでいる人ということも挙げられます。
声優養成所の多くはやっぱり東京にあります。
専門学校であれば、大手のところが地方にも学校を作っていたりしますが、養成所の場合には地方にはあまりないことが多いんです。
そうして地方にないとなると、養成所に通いたいと思う人は、東京に出てくるしかなくなります。
でも、東京で一人暮らしをしながら声優を目指すというのはやっぱりリスキーです。
東京の家賃は世界的に見ても高いといえるくらいには高いです。
そんな中で一人暮らしをするコストは、かなり高くなります。
ましてや日本は夏は異常に高温で冬はすごく寒い。
だから光熱費などもすごくかかります。
最低でも生活するのに10万円くらいの余裕は欲しいところです。
でも、養成所に通いながら本格的に仕事をするのは難しい。
だから生活はすごく苦しくなるんです。
その点東京近郊に住んでいれば、集中して勉強に打ち込むことができます。
その差はすごく大きいですね。
養成所には寮はない
専門学校であれば、寮があることもあります。
だから比較的に生活コストを抑えつつ上京することもできます。
でも養成所にはそれはありません。
なので養成所の場合には、どうしても上京して一人暮らしをするしかなくなるんです。
それもあって、東京近郊の人におすすめになります。
まとめ
専門学校よりも養成所の方があっている人というのは、強い心や意志、経済的な余裕があり、かつ東京近郊に住んでいる人になります。
それ以外の場合には必ず専門学校に行った方が良いというわけではありませんが、これらの人は養成所から声優を目指した方が早いことはあります。
是非これらのことを参考にして、自分にはどっちが合っているか考えてみてください。