声優の平均年収は意外と低い?専門学校に行くなら覚悟が必要

声優の専門学校

声優というのは、今ではアイドルやお笑い芸人、タレントなどと並ぶくらいに人気のある職業になっています。

なので当然、声優になることができれば高い年収をもらえるのではないかと思いがちです。

でも、声優になれたとしても、高い年収がもらえるとは限りません。

というのも、声優の平均年収は意外と低いんです。

だから、専門学校に行くのであれば、事前にその点に覚悟が必要になります。

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300万円にも満たない人がたくさん

声優の世界は、たしかに華やかな世界に見えて、稼いでいる人も多そうに見える世界ではあります。

声優の平均年収は、そこそこ聞いたことがある名前の人でも、300万円に満たないこともあるくらいなのです。

平均年収が400万円くらいとされることもありますが、こうした平均というのは、上の方の値の人が大きく引き上げていたりするものです。

たとえば年収1000円の人が2人と年収1000万円の人のひとりの間の平均年収を考えたら、約330万円程度になります。

でもどちらかといえばこの場合は平均年収は1000円の方が近いですよね。

しかし平均年収を単純に考えると330万円程度となってしまう。

このように平均の考え方は、意外とあてにならないんです。

実際の数字は、平均よりももっと低いと考えた方が良い。

声優の平均年収は、実際には300万円に満たない人がたくさんいるということになるわけです。

むしろ200万円に満たない人も多いくらいです。

生活は厳しいと言える

でも、声優の仕事の多くは東京であります。

東京は、生活コストが世界の中でもトップクラスといっていいくらいに高いです。

たとえば、地方であれば4LDKくらいの賃貸でも、10万円しないところも珍しくありません。

しかし東京でそれを借りようと思ったら、もちろん築年数などにもよりますが、月々30万円以上はかかってくる可能性はかなり高いです。

2LDKくらいでも20万円近くかかることがありますから。

そして高いのは、家賃だけではありません。

駐車場代もかなり高いです。

それは、月極めの駐車場でもそうですし、コインパーキングでもそうです。

下手したら1日で1万円近く行ってしまうこともあるくらい。

そんなところで生活しないといけないのに、年収が200万円とか300万円以下になると、なかなか切り詰めながら生活しないとならなくなります。

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特に最初のうちはお金が全然もらえない

声優は基本的に歩合制です。

給料制のところもないわけではないですが、大して仕事をしていない人の分をベテランの仕事でカバーするということは、そうそうないんです。

そして声優の仕事は、その声優事務所に所属している声優全員にあるわけではありません。

スキルのある新人は別ですが、当然ながら普通の新人にはなかなか仕事は来ないんです。

ということはもし声優になれたとしても、最初のうちは全然お金がないということ。

ましてや新人のほうがギャラは安いですから、そういう意味でも新人はお金がありません。

3年目以降も危うくなることがある

声優のギャラは、年功序列式です。

ということはつまり、ベテランになればなるほどに上がることが多い。

最初の3年は、最低限のギャラになりますが、それから徐々にギャラは上がるんです。

ギャラが上がるから収入が上がると考える人もいるでしょうが、それは違います。

ギャラが上がっても、収入が上がらないことがあるんです。

それは、スキルの問題ですね。

新人と3年目以降のギャラが高くなった自分に、そこまでスキルの差がない場合、制作側はどちらを使いたいでしょうか?

それは間違いなく新人ですね。

結果自分よりも新しいひとが採用されて、どんどん仕事がなくなっていくこともあります。

専門学校と養成所の分をペイするのすら大変

声優の専門学校を出ても、そのまま声優になれるわけではありません。

中にはそのまま声優になることができる人はいますが、それはかなり限られた人になります。

だいたいの場合で、声優の専門学校を出た後には、声優の養成所に行くことになるんです。

でも、声優の養成所も、当然ながら無料ではありません。

そこに行こうとしたら、何十万円かはかかる。

ということは合計で300万円近くかかることになるんです。

たとえばそれを払うために奨学金を借りたりすることもあるでしょう。

となると、専門学校を出た後にはそれを返し始めないとなりません。

でも、最初のうちはなかなか仕事ももらえない。

そんな中で高い生活コストとそれを支払い続けるのはすごく大変なのです。

だから、もし声優の専門学校に行くのであれば、できれば奨学金は借りないようにするのがおすすめです。

財力がなければ先に貯める

もちろんそれは、お金がない家庭の人は声優を目指すなと言っているわけではありません。

誰にだって夢を見る権利はありますし、お金なんかでそれをあきらめるのはすごくもったいないです。

でも、奨学金を借りて声優を目指すのはおすすめしない。

では、財力がない人はどうすればいいのでしょうか?

おすすめなのは、先にお金を貯めるということ。

先にアルバイトでも就職でもしてお金を貯めてから専門学校に行けば、声優であまりお金を稼げなくても、そこまで生活は圧迫されません。

もちろん声優になれた後まで余裕のある日々を過ごせるというくらいにお金を貯めるのは難しいですが、それでも生活はそこまで圧迫されないんです。

だからあまり裕福ではない家庭の人が声優になりたいという場合には、先にお金を貯めることをおすすめします。

1000万円以上もらえるのはどれくらい

こうした辛い話だけではなく、最後に夢のある話もしておきたいと思います。

声優さんの中には、実際に1000万円を超えるくらいに稼いでいる人もいるのです。

もちろんそうした人は本当にごく少数です。

10人いるかいないくらいにはなるでしょう。

でも、それだけ稼ぐこともできなくはありません。

たとえば一口に声優といっても、いろいろな稼ぎ方があります。

普通にアニメの声をあてるだけではなく、歌手として曲を発売することもあります。

中には自分で作詞をしたり、作曲をしたりする人もいますから、その場合声優としての活動以外に印税も入ります。

さらに、テレビのナレーションで引っ張りだこになる人もいますし、日々イベントに駆り出される人もいます。

そういう人であれば、1000万円を超えることもあるんです。

それを続けるのがすごく大変

ただし、これは芸能人と同じ話になりますが一時1000万円を超えたとしても、それを続けるのがすごく大変なんです。

たとえば先のイベントに引っ張りだこという話であれば、そんな日々を続けるのは体力的に難しいです。

音楽活動でも、いつまでも人気でいることは難しいですから、次第に売れなくなる可能性は考えられます。

そして何より声が次第にでなくなることもあるのです。

ただでさえ声優としてのどを酷使していますから。

1000万円を超えることがあってもそれは一時である可能性が高いので、決して声優はコスパの良い仕事ではないのです。

ただ、一時でもそれを超えることができない人が多い中、好きなことでそれを超えられるのであれば、それはすごく夢のある話です。

まとめ

声優の専門学校に行っても、こうした世知辛い話はあまりされることはないでしょう。

行っている時点でもう引き返せませんから。

でも、もしこれから先本当にプロの声優になりたいのであれば、声優の専門学校に行って後から後悔する前に、事前にきちんとこうしたお金のことも考えておくべきです。

人生にお金はつきものですから、きちんと考えないとだめです。






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