声優専門学校の卒業生たちの現実は厳しい!注意すべきポイントとは?
声優専門学校へ通えば高いスキルを習得する事ができるので、プロデビューできるように感じてしまうかもしれません。
しかし、インターネット上では、専門学校へ通ってもプロデビューできなくて、悲惨な状況と訴えている書き込みは少なくありません。
実際に、プロになれない卒業生たちは多くいますが、いくつか注意すればプロデビューできる可能性は十分にあるので、その理由を詳しく説明しましょう。
声優専門学校の卒業生たちの現実
声優専門学校の卒業生たちの進路は、大きく分けて3つのケースがあります。
それは、プロになれないケース・学び直すケース・プロになれるケースです。
なぜ、同じ学校に通っているのに、このように進路が違ってしまうのか紹介するので、みていきましょう。
プロになれないケース
プロになれないケースでは、様々な理由があって、1つ目は、生徒のスキルがプロでは通用しない事が挙げられます。
実際に同じ学校で通っていても、レッスンに打ち込む生徒もいれば、あまり集中できない生徒もいます。
それは、義務教育の時でも同じ事なので、理解しやすい所でしょう。
2つ目は、残酷な話になってしまいますが、最近ではTV番組やライブに登場する声優も増えてきたので、容姿も重視されるようになった事が挙げられます。
実力はあるのに、他の生徒に比べて、容姿で認められないケースもあるので、注意して下さい。
学び直すケース
声優になるための学校は、専門学校だけではなく『養成所』もあります。
養成所は、プロデビューできるのに有利と言われていて、それは専門学校よりも声優事務所と太いパイプがあるからです。
そのため、専門学校を卒業したのにプロデビューできない場合には、養成所で学び直すケースもあります。
養成所で学べば、確実にプロデビューできる訳ではありませんが、どうしてもプロデビューできない場合には、養成所を検討してみる価値はあるでしょう。
プロになれるケース
ごく稀ですが、専門学校を卒業するだけでプロになれるケースもあります。
実は、学校によってプロデビューできる確率が低い所もあれば、高い所もあるのです。
なぜ、このような違いが起きてしまうのかと言えば、優秀な講師陣がいる学校もあれば、経験があまりない講師たちがいる学校もあるからです。
さらに、以前から声優としてのレッスンを積んできた生徒と、全くレッスンを積んでこなかった生徒たちの間では、決定的な差が出てしまうのも大きく関係しています。
声優専門学校のメリット
声優専門学校へ通っても、プロになれないケースがあるなら、入学しないほうが良いと思ってしまった方は多いかもしれません。
ところが、専門学校には様々なメリットがあるので、詳しく解説しましょう。
充実した設備
設備が充実している学校は多くありますが、その差は大きなものがあります。
例えば、レッスンをするだけの学校もあれば、音響設備のレベルが高い学校もあるのです。
さらに、現在の声優は声を吹き込むだけではなく、ナレーションの仕事をする方もいれば、ダンスや演技などを行う方もいます。
数多くある専門学校の中には、ナレーションを行える設備を完備している所や、ダンス・演技などを行える設備まで完備している所もあるのです。
そして、生徒たちがリラックスできるような設備を完備している所もあるので、プロデビューしたい方は、他校よりも設備が充実している所を選んだほうが良いです。
的確な指導
専門学校によっては、優秀な講師がいるだけではなく、プロの業界で活躍している方が臨時講師として指導を行なっている所もあります。
プロの業界で活躍している方であれば、的確なアドバイスをしてくれるので、短期間でスキルアップする事が十分に可能です。
集中力があまりない方でも、どの部分が悪いのか指導してもらえれば、スキルアップする事もできます。
さらに、プロの業界で必要となる事まで聞けるので、学校を選ぶ際には慎重に検討したほうが良いです。
デビュー活動をサポート
専門学校で高いスキルを習得しても、デビュー活動に失敗してしまう可能性もあります。
そのような事態に備えるために、数多くある専門学校の中には、デビュー活動をサポートしている所があるのです。
オーディション対策を講じている所もあるので、生徒たちは自信を持ってオーディションを受ける事ができます。
さらに、校内で説明会を開いている所もあるので、遠い所まで足を運ばなくても、デビュー活動を有利に進められる所もあるのです。
声優専門学校の注意点
メリットは多くありますが、専門学校は注意すべきポイントもあります。
その注意点を把握しておかなければ、入学した後に後悔する事になってしまうので、詳しく解説します。
保証がない場所
専門学校へ入学したら、声優になれるための保証が付くかのようなイメージを抱いている方がいます。
しかし、そのようなものは一切ないので、注意しなければいけません。
あくまでも、スキルを学びにいくためだけの所なので、プロになれるかどうかは、自分の努力次第と思って下さい。
保証はありませんが、充実した設備で、的確なアドバイスを受けられるので、学びに行く価値はあります。
生徒の意識
プロになれないケースは多くありますが、生徒の考え方や行動の仕方によって、プロになれる可能性は十分に高いです。
実際に、専門学校へ入学したら、レベルの高い生徒は多くいるので、その生徒を見て奮起する方もいれば、自分ではプロになれないと思ってしまう方もいます。
そのようなケースもあるので、レベルの高い生徒がいた場合には、挫折をしないで、自分の今の実力を冷静に分析する事も重要です。
ライバルの長所を参考にして、どうすれば自分もイメージ通りの発声ができるのか、考えるようにしましょう。
養成所と専門学校の違い
専門学校よりも、養成所のほうが、プロデビューできる可能性は高くなりますが、それぞれ一長一短あります。
その違いを理解したら、どちらのほうを選んだら良いのか分かると思うので、詳しく説明しましょう。
養成所
声優として活躍するためには、声優事務所に所属する必要があります。
実は、声優事務所は、養成所を運営していて、そこで学んだ生徒たちを起用したいという思いがあるのです。
養成所が声優事務所と太いパイプがあるのは、このような関係があるからです。
そのため、専門学校を卒業した後に、養成所で学び直す方が多くいます。
プロデビューできる可能性を少しでも高くしたいのであれば、養成所のほうを選んだほうが良いでしょう。
専門学校
プロデビューしたい方にとって、養成所のほうが魅力的に見えるかもしれませんが、残念ながらデメリットもあります。
それは、養成所がプロデビューをするのに有利とは言っても、その養成所と関係のない声優事務所とは太いパイプを持っている訳ではありません。
それに引き換え、専門学校は様々な事務所へ入る事が十分に可能なので、選択肢は広がります。
プロデビューをする可能性が低いのは大きなデメリットですが、選択肢の広さを優先する場合には、専門学校のほうがおすすめです。
まとめ
声優専門学校を卒業しても、プロデビューできない方たちは多くいますが、プロデビューできる方がいるのも事実です。
実際に、入学するべき学校を慎重に選んで、2年という短い学習期間のうちに、高いスキルを習得したらプロデビューする事は十分に可能です。
そのため、インターネット上で、プロになれないという書き込みがあったとしても、専門学校を検討してみる価値はあります。