大は小を兼ねる。大型液晶モニタでマルチディスプレイを実現しよう。
マルチディスプレイというと複数枚のディスプレイを使用し構築すると考えている人がほとんどだと思います。
しかし、複数枚のディスプレイを購入しようとするとそれなりにコストがかかります。
また電気代も馬鹿になりません。
さらに複数枚のディスプレイを長時間、同時に見ているとかなり疲れますよね。
そこであなたにおすすめしたいのが、大型液晶ディスプレイを購入し、その画面内で複数ウィンドウを起動して、マルチディスプレイ環境を構築するアイディアです。
この方法だと常時2枚以上のディスプレイを見る必要がないので、かなり疲労が軽減されます。
また、大型モニタとはいえ消費電力は1枚分なのでランニングコストも安くなります。
4Kモニタを除けば、複数枚のディスプレイを購入するより安くつくはずです。
以前は、高価だった大型液晶モニタも近年は価格が下がって来ています。
その分、導入もしやすくなっています。
今回は、一台でマルチディスプレイ環境を実現できる大型液晶モニタをあなたに紹介していきましょう。
目次
大型モニタはこう使うべし
大型モニタは、どんな人に向いているのでしょうか。
まずは、リアルタイムでFXや先物のトレードをしている人です。
例えば、せっかく利益が出ているのに、画面を閉じている間に利益を確定できなかったらくやしいですよね。
TVチューナーを装備しているパソコンでTVを視聴しながら作業したい人にも大型液晶モニタはおすすめです。
またYou tubuとDVDなど2種類以上の動画を同時に視聴したい人にとっても、大型モニタは便利です。
やはり、ウィンドウをいちいち閉じたり開いたりするのはかなり面倒です。
何より時間を食います。
ディスプレイに常時、複数のウィンドウを表示しておけば、そのような手間も省けるのです。
大型液晶モニタ選びのポイント
ここで大型液晶モニタ選びのコツを紹介しておきましょう。
ただ大型であれば、いいというものではありません。
以下のポイントをおさえて後悔しない商品を選びましょう。
視野角の広いモニタであること
まず重要なのが、視野角の広さです。
大画面になればなるほど、この点が重要になります。
よって、液晶モニタの種類はVAおよびIPSから選んでみました。
視野角の広い液晶モニタであれば、例え寝転んで画面を見たとしても、画面が変色して見えることはありません。
最低でも27インチ以上の広さが必要
同時に複数ウィンドウをひとつの画面に表示しようとすれば、やはり27インチ以上の広さが必要です。
ただスペースの関係もあるので、大きければいいという問題でもありません。
日本の家屋状況から考えると、27インチから31.5インチ程度が最適な大きさと言えるでしょう。
グラボ、CPUにもそれなりのスペックが要求される
複数ウィンドウを起動して動かそうとすれば、PCにもそれなりのスペックが要求されます。
大画面の液晶モニタを購入しても画面がカクついていては、興ざめですよね。
ここでは、本題ではないので割愛しますが、もしPCも同時に組むのであれば、エントリーモデルの製品でもいいので最新バージョンのグラボやCPUを揃えたほうがいいでしょう。
また、既存のPCを持っている人は、その性能で複数ウィンドウのマルチディスプレイが可能なのかどうか調べてからモニタを購入したほうがいいでしょう。
例えば4Kモニタを購入しても、出力側にその能力がなければ4Kモニタの特徴を活かすことはできません。
自分のPC性能に見合ったモニタを選択するのも、重要なポイントです。
おすすめの大型液晶モニタ
では、早速おすすめの大型液晶モニタを紹介していきましょう。
今回は、前述したようにVAもしくはIPS方式の液晶パネルを選んでみました。
X3291HS-B1 31.5インチ
iiyamaの31.5型ディスプレイモニターです。
AH-IPSパネルを採用し、鮮明な映像を楽しめます。
AH-IPSの特徴は、透過率が高くバックライトの輝度を低くしても、色鮮やかな映像を実現できる点です。
そのため、消費電力も低く、液晶パネル特有のギラツキもありません。
目にもやさしい仕様となっています。
モニタのサイズは、73.8×52.4cmです。
実際、目にするとその大画面に圧倒されます。
それでいて、画面に荒さがなく鮮明なのには驚かされます。
当然この大きさなので、ディスプレイ内に複数画面を表示しても十分な広さを確保できます。
オーバードライブ機能を搭載しており、応答速度を最大5msまで上げることができます。
この機能のよって、残像感のない鮮明な映像を視聴できます。
最大解像度はFullHD(1920×1080)です。
購入するとき注意して欲しい点は、この液晶モニタがハーフグレアパネルであるということです。
これは、性能上の問題ではなく、個人の好みの問題です。
ちょっとした写り込みでも気になる人は、購入する際注意したほうがいいでしょう。
実売価格は、29,000円前後となっています。
KA270HAbmidx27インチ
Acerの27インチVAパネルです。
VAパネルということで、視野角度上下178°、左右178°の広視野角を実現しています。
製品サイズは、61.4×46.5cmとなっています。
当然31.5型よりは小さいのですが、液晶モニタの常識からすると、かなりの大きさを感じます。
31.5型がスペースの関係からかなり大きく感じる場合は、27型がベストチョイスになると思います。
応答速度も4msとかなりのスピードです。
解像度は、1920×1080のフルHDとなっています。
ポイントは、ノングレア(非光沢)パネルという点です。
写り込みを気にする人にとっては、おすすめの液晶モニタです。
入力端子は、ミニD-Sub15ピン、DVI-D24ピン、HDMIの3端子となっています。
実売価格は、18,000円前後です。
ASUS VA326H
ASUSのVA方式ゲーミングモニターディスプレイです。
モニタのサイズは、72.1×49.3cmです。
何と言ってもこのディスプレイの特徴は、画面が1800Rの曲率でカーブしている点でしょう。
大型ディスプレイなので、視界を覆うようなイメージです。
VA方式で視野角も広いので、角度によって色が変化するすることもありません。
これによって、VRのような感覚でゲームを楽しむことができます。
ブルーライト軽減機能、フリッカーフリー機能を搭載し、長時間プレイしても目が疲れない仕様になっています。
144Hzの超高速リフレッシュレートで、ゲームに最適な環境を提供します。
60Hz対応の液晶ディスプレイよりも格段にスムーズな表示でゲームを楽しめます。
ASUS VA326Hは、本格的にゲームをプレイしたい人向けのディスプレイです。
ちなみに、このクラスの液晶ディスプレイになると、グラボやCPUもそれなりのものが必要になります。
実売価格は、42,000円程度となっています。
B2875UHSU-B1
4Kの大画面モニタが欲しい、そんな方もいらっしゃるでしょう。
そんな方におすすめなのが、iiyamaの4K液晶モニター「B2875UHSU-B1」です。
最大4K(3840×2160)までの解像度に対応します。
ノングレア液晶ディスプレイという点もポイントが高いですよね。
10.7億色を再現できるスペックで、繊細で美しい映像を実現します。
応答速度も1msと高速で、残像感の少ない動画を視聴できます。
入力端子には、60Hz出力や4K放送に対応したHDCP2.2対応HDMI2.0を含め、DisplayPort×1、DVI-D×1、D-Subミニ15ピン×1の4系統を搭載しています。
ちなみにDisplayPort、HDMI、DVI、D-Subケーブルもそれぞれ標準で付属しており、別途ケーブルを購入する手間が省け便利です。
本体サイズは、66cm×55cmとなっています。
実売価格は、58,000円前後です。
4K映像を大画面で視聴したい人におすすめのモデルです。
323E7QDAB/11
Philipsの31.5型IPS液晶ディスプレイです。
Philipsは、オランダのアムステルダムに本拠地を置く世界的な電器メーカーです。
液晶モニタのサイズは、70.3×52.2cmとなっています。
最大解像度は、1920×1080のフルHDです。
視野角度は上下178°、左右178°の広視野角です。
応答速度は、5msとなっておりスピード的には十分です。
入力端子は、D-Sub15ピン×1、HDMI1.4×1、DVI-D×1の計3基を備えています。
目の疲れを軽減する、ちらつき防止テクノロジー機能を搭載しています。
また、5年間保証がついているのも大きなポイントです。
実売価格は、24,000円前後となっています。
非常に標準的な作りですが、その分お手頃な価格となっています。
まとめ
今回紹介した液晶ディスプレイを以下にまとめておきましょう。
- X3291HS-B1 31.5インチ
- KA270HAbmidx27インチ
- ASUS VA326H
- B2875UHSU-B1
- 323E7QDAB/11
ゲーム専用、4K、標準的なモニタと選んでみました。
大型液晶モニタも数年前と比べれば、かなり購入しやすくなっています。
この記事を参考にして、ぜひお気に入りの液晶モニタを見つけてくださいね。