液晶テレビでイヤホンやヘッドホンを使うときの注意点は? 気をつけたい4つのポイント
液晶テレビを使うときは、普通に本体から音を出す以外に、イヤホンやヘッドホンを利用する方法があります。
この方法だと、周囲の音を気にせず、映像の世界に入り込むことができます。
また、音が聞き取りにくいときや、夜の遅い時間にテレビを見たいときなども、便利に使うことができるのです。
ただし、イヤホンやヘッドホンを使うときは、いくつか注意しておきたいポイントもあります。
では、その注意点について、詳しく説明していきましょう。
目的に合ったものを使おう
液晶テレビをイヤホンやヘッドホンで見るときは、「使用する商品が目的に合っているか」という点に注目してください。
商品によってさまざまな特徴があるので、最も便利で使いやすいものを選ぶべきです。
例えば、ヘッドホンの中には、折り畳んでコンパクトにする機能を備えたものがありますが、その機能が本当に必要かどうか考えてみましょう。
コンパクトにできるなら、持ち運んだり、狭い場所に収納したりするときは役立ちそうですが、収納の問題がなく、基本的に自室でのみ使用するのであれば、あまり意味のない機能になってしまいます。
「自宅で映画など楽しみたい」という目的があるなら、そうした機能よりも、大きめのサイズであることを優先してください。
ヘッドホンは、大型の方がよい音質に感じられるので、映画の音響をじっくり味わうにはおすすめです。
コンパクトで持ち運びしやすいものは、家でテレビを見るよりも、外で音を楽しむときの方が向いています。
このように、商品によっては、液晶テレビに合わないこともあるので、選ぶときは注意が必要です。
目的を考えて、「どこでどのように使うか」ということを明確にしておけば、最適な商品を見極めることができます。
有線とワイヤレス
目的に合わせてベストな商品を選ぶのであれば、有線とワイヤレスの違いは、重要なポイントになります。
液晶テレビを見るとき、普通に画面の前に座るのであれば、有線でも特に問題はありません。
しかし、「離れた場所でもテレビを楽しみたい」という目的があるなら、やはりワイヤレスにしておくべきです。
ワイヤレスの商品なら、台所で何か作業をしながらでも、居間にあるテレビの音をしっかり聞くことができます。
このように、距離が大きく離れるときや、移動する必要があるときなどは、コードが邪魔にならないワイヤレスだと、快適に使うことができるのです。
また、液晶テレビの前に座るときでも、ワイヤレスの方がよい場合があります。
液晶テレビの適切な視聴距離は、画面の高さによって異なるので、サイズが大きい場合は、より長く距離をとらなければなりません。
そうなると、コードの長さが足りなくなることもありますが、ワイヤレスなら、しっかりと視聴距離を確保することができるのです。
開放型と密閉型
液晶テレビをヘッドホンで見るのであれば、「開放型か密閉型か」という点にも注目してみましょう。
できるだけ高音質で映像を楽しみたいなら、開放型のヘッドホンがおすすめです。
ただし、周囲に音が漏れやすいというデメリットがあるので、他にも人がいる環境で使うことが多いなら、注意しなければなりません。
テレビを見るときは基本的に一人であり、周囲への影響よりも音質を優先できるようなら、安心して使うことができます。
そして、密閉型のヘッドホンは、周りの音がうるさく、映像に集中できないときに便利です。
密閉型は、余計な音をシャットアウトしてくれるので、外で大きな音が鳴っているときでも、細かい音やセリフなどを聞き逃すことはありません。
また、重低音を利かせることができるため、映画などで迫力のある音を楽しみたいときは、最適な商品になります。
ただし、重くて蒸れやすいので、あまり長時間使うような場合には向いていません。
このように、開放型と密閉型には、それぞれ異なる特徴があります。
液晶テレビを見るときの環境や、優先すべき点をしっかり考えて、適切なタイプを選んでください。
赤外線はノイズに注意
液晶テレビの音を離れた場所でも楽しむためには、ワイヤレスのイヤホンやヘッドホンがおすすめです。
ただし、一口にワイヤレスといっても、音を聞くための方法は、赤外線とBluetoothの2種類があります。
そして、赤外線で音を聞くタイプの商品は、ノイズに注意しなければなりません。
使用する場所が台所だった場合は、特に気をつける必要があります。
なぜなら、赤外線は、電子レンジや冷蔵庫の影響を受けやすいからです。
電子レンジや冷蔵庫から出る電磁波は、赤外線で聞く音にノイズを発生させてしまいます。
そのため、赤外線の商品を使うなら、場所を考えることが大切です。
電磁波の多い台所での使用は避けて、なるべくノイズが入らない環境で使うようにしましょう。
音の遅延はない
ノイズが発生しやすいことを考えると、赤外線タイプは不便なように感じてしまいますが、メリットもあります。
それは、音の遅延がないことです。
離れた場所に音を伝えるときは、映像と音の間にタイムラグが生じてしまい、違和感を感じることがあります。
そうなると、余計なストレスがたまり、純粋に楽しむことができなくなってしまいますが、赤外線なら問題はありません。
遅延を防ぎ、常に正確な音を再現してくれるため、映像とのズレを感じることはなくなります。
そのため、ノイズの原因になるものが周囲にない環境なら、赤外線タイプも快適に使うことができるのです。
Bluetoothは遅延がある
液晶テレビの音をBluetoothで聞くときは、遅延が発生しやすくなります。
そのため、テレビ用のイヤホンやヘッドホンは、赤外線のものが多くなっているのです。
apt-Xに対応した商品なら、いくらか遅延を抑えることもできますが、完全に防ぐことはできません。
ただし、赤外線と違ってノイズが発生することはないので、できるだけクリアな音を求めるのであれば、Bluetoothがおすすめです。
また、Bluetoothを使うと、赤外線よりも使用できる範囲が広くなります。
赤外線は、遮蔽物があると音に影響してしまいますが、Bluetoothの場合は、電波の範囲内ならどこにいても使用できるのです。
遅延による違和感があまり気にならないようなら、Bluetoothも便利なので、ノイズを抑えて台所で音を聞きたいときは、ぜひ検討してみてください。
音量は適度に抑える
液晶テレビの音をイヤホンやヘッドホンで聞くときは、適度な音量にすることが大切です。
周りの音がうるさいときや、「しっかり映像の世界に浸りたい」というときは、つい大きめの音で聞きたくなってしまうものですが、やりすぎると難聴になる恐れがあります。
そのため、音量の調節をするときは、常に注意しなければなりません。
イヤホンやヘッドホンをつけているときは、耳に蓋をした状態であり、非常に近い距離から音の刺激を受けることになります。
それで必要以上に音を大きくしていた場合は、耳に大きな負担がかかり、聴力の低下や耳鳴りなどを引き起こしてしまうのです。
映画などは、「大きい音でないと見た気がしない」と感じてしまう人もいますが、多少物足りなく感じたとしても、できるだけ負担の少ない方法で聞くようにしましょう。
遮音性による対策を
音量を上げすぎてしまう原因のひとつには、「周囲の音が気になってしまう」というものがあります。
周りの音に負けないように音量を上げ、セリフなどをしっかり聞き取ろうとするわけです。
そのため、音の上げすぎを防ぐのであれば、遮音性の高いイヤホンやヘッドホンを使用しましょう。
周りの音をシャットアウトできれば、無駄に音を大きくする必要はなくなります。
ヘッドホンなら、先述のような密閉型がおすすめです。
イヤホンにも、遮音性を高めた商品が多くあるので、音量を上げなくても済むように、積極的に利用していきましょう。
まとめ
液晶テレビを見るときにイヤホンやヘッドホンがあると、とても便利なものです。
しかし、ただ何となく使っているだけでは、メリットを得ることはできません。
適当な商品を選ぶと、逆に不便さを感じてしまうことがあり、間違った使い方をすれば、メリットどころかデメリットを被ることもあるのです。
ここで紹介した注意点を押さえて、イヤホンやヘッドホンをしっかり使いこなしていきましょう。