液晶テレビで映画を見るときにNGなことは?4つの注意点
液晶テレビで映画を見るときは、快適に見るための注意点をチェックしておく必要があります。
適当に映像を見ていると、意外なデメリットが発生してしまい、作品の魅力を十分に感じることができない場合があるのです。
デメリットを防いで、しっかり映画を楽しむためには、避けるべきポイントを把握しておかなければなりません。
ここでは、映画を見るときにNGなことについて、詳しく説明していきます。
画面を明るくしすぎている
液晶テレビで映画を見るときは、画面の明るさをチェックしてください。
画面の明るさが極端に高い値になっていると、普通に見ているつもりでも、目が疲れやすくなってしまいます。
明るすぎるものを見続けるという行為は、目に大きな負担をかけてしまうのです。
それでも、短い間だけなら、少しくらいの眩しさは気にならないこともあります。
しかし、映画は2時間くらいのものが多いので、どうしても画面を長く見つめなければなりません。
そうなると、疲れがどんどん蓄積されることになります。
また、あまり負担をかけ続けていると、視力への影響も心配です。
眩しいものを見たからといって、すぐに影響が出るわけではありませんが、それを何度も繰り返すようなことになれば、悪影響が出る可能性もあります。
そうしたデメリットを発生させないためにも、きちんと明るさをチェックして、眩しく感じない設定にしてから視聴を開始してください。
暗い部屋での視聴は要注意
明るさを適度な設定にするといっても、日中に見ているときは、あまり違和感を覚えたりはしないものです。
しかし、映画を見るために部屋を暗くする場合は、それまで普通に見ていたとしても、必ず明るさをチェックする必要があります。
なぜなら、周囲が暗くなると、画面の明るさが強調されてしまうからです。
暗い部屋の中に浮かび上がる映像は、意外なほど眩しく感じることがあります。
日中の明るい部屋でテレビを見るときに眩しさを感じないのは、周囲の明るさと画面の明るさの間に、あまり大きな差がないからです。
その状態だと、映像が見やすくなるため、特に違和感は覚えません。
一方、映画を見るために照明を絞った場合は、周囲の明るさが極端に低下することで、画面の明るさが際立つことになります。
すると、どうしても目が疲れやすくなってしまうのです。
したがって、映画を見るときは、明るさの設定を軽視してはいけません。
暗い場所での視聴に合うように、画面の明るさを調整するようにしましょう。
映画モードを利用しよう
映画を見るときに画面の明るさを抑えるのであれば、単純に輝度を下げるだけでなく、映画モードに設定しておくのも、おすすめの方法です。
液晶テレビには、スタンダードやダイナミックといった映像モードの他にも、映画に適したモードを備えた商品が多くあります。
映画モードは、通常よりも少し暗めで、ぼやっとした感じに見えることがあるので、あまりよいイメージをもたない人も多いですが、映画を見るときには、やはり適したモードなのです。
明るさが控えめになっている点はもちろん、一見すると不鮮明に見える映像にも、メリットがあります。
映画モードは、ダイナミックのように映像を誇張せず、作品本来の自然な色を再現することができます。
ぼんやりしているように見えるのは、色の違和感を抑えた結果であり、慣れてくれば、それほど気になるものではありません。
目の負担を軽減して、快適に視聴を続けるためには、ぜひ映画モードを試してみてください。
反射の対策をしていない
液晶テレビで映画を見るときは、画面の明るさだけでなく、光の反射にも注意が必要です。
画面が光を反射していれば、いくら画面の明るさを抑えていても、眩しさを軽減するのは難しくなってしまいます。
これは、「映画は明るい部屋で見る」という人の場合、特に注意が必要です。
映画を見るときの環境は人それぞれであり、雰囲気などを考慮して暗くする人もいれば、目の負担を軽減するために明るくしておく人もいます。
ただし、明るい部屋で見る場合は、照明などの光が画面に反射してしまうことがあるため、対策が必要になるのです。
光が反射した状態だと、目に入る光の量が無駄に増加してしまい、眩しさや見づらさを感じることになります。
それでは、どんな名作映画を見ていても、純粋に楽しむことができません。
映画の魅力をしっかり味わうためには、反射を抑えて見やすい画面にしておきましょう。
反射防止フィルムを貼る
最近の液晶テレビは、ほとんどがグレア液晶になっているため、何も対策をせずに使っていると、光を多く反射してしまいます。
これは、グレア液晶の表面に光沢があるためです。
かつては、光沢のないノングレア液晶の商品も多くあったので、反射が気になる人は、グレアを避ければ済むことでした。
しかし、グレア液晶が主流となった現在では、なんとかして反射を抑える工夫をしなければなりません。
そこでおすすめなのが、反射を防止するためのフィルムです。
これを画面に貼り付けておけば、グレア液晶であっても、ひどく反射するようなことはなくなります。
反射を防いで見やすくしたいなら、ぜひ使ってみてください。
映り込みもなくなる
光の反射を軽減するということは、画面の移り込みを防ぐことにもなります。
照明の光を反射する画面は、鏡のように部屋の中の様子などを映してしまうものです。
特に、暗いシーンの多い作品などは、画面が黒っぽくなることで、より映り込みが目立ってしまいます。
見ていれば慣れてくる場合もあるため、必ずしも邪魔になるというわけではありませんが、ふとした瞬間に自分の顔などが見えてしまう可能性は、ゼロではありません。
それが重要なシーンだったりすると、興醒めしてしまうこともあるので、気になる人はしっかり対策をしておきましょう。
コントラストを高くしすぎている
液晶テレビで映画を見るときは、少しでも見やすくするために、自分なりに設定をいじったりするものです。
しかし、コントラストを変更するときは、やりすぎに注意しなければなりません。
適度なコントラストがあると、映像がきれいに見えるものですが、あまり高く設定していると、見づらくなることがあるのです。
コントラストが効いていると、白い色と黒い色が強調され、映像にメリハリをつけることができます。
これをやりすぎた場合は、暗いシーンが真っ暗になってしまったり、明るいシーンが眩しくなったりするのです。
そのような不自然な映像では、映画の魅力が損なわれてしまうだけでなく、目にも負担をかけることになります。
コントラストを変えるときは、適当にいじったりせず、自分にとって見やすい映像になるように、慎重に調整していきましょう。
音声出力を2chに変えていない
液晶テレビで映画を快適に見るためには、映像だけでなく、音にも注意しなければなりません。
映画をDVDやブルーレイで見る場合、セリフが小さく、周りの効果音ばかりが大きくなってしまうことがあります。
これは、5.1ch音声をステレオスピーカーで再生したときに起こる現象です。
5.1chサラウンドシステムがある場合ならともかく、普通のスピーカーでは、どうしてもセリフが聞き取りにくくなってしまいます。
このデメリットを解消するためには、プレーヤーの設定を2ch出力にしてください。
プレーヤーの設定が5.1ch出力のままだと、スピーカーに合っていないことになります。
2ch出力にしておけば、5.1ch音声がうまく振り分けられ、セリフが聞き取りやすくなるのです。
音の大きさによるストレスを回避して、作品に集中するためには、この点を事前にチェックしておくようにしましょう。
まとめ
液晶テレビで映画を見るとき、ただ漠然と眺めるのではなく、「作品をしっかりと味わいたい」という人は、ここで紹介したようなNGとなるポイントを、しっかりと頭に入れておきましょう。
避けるべきことを把握しておけば、余計なデメリットに悩まされることはなくなります。
液晶テレビを適切な方法で使い、映像の美しさや素晴らしい演出など、映画の魅力を存分に堪能してください。