液晶テレビの映像が乱れたらどうする?4つの原因と対処法
液晶テレビは、普段の生活の中で頻繁に使用する電化製品のひとつです。
しかし、よく使うからこそ、不具合が出てくることもあります。
ときには、映像が乱れてしまい、快適に番組を楽しめなくなることもあるのです。
そんなときは、何とか対策を考えなければなりません。
ここでは、映像の乱れが起こる原因と、対処法について説明していきます。
アンテナがずれている
液晶テレビがきれいに映像を映すためには、アンテナがきちんと設置されていることが大切です。
アンテナの向きが悪く、電波を受信しにくいような状態になっていると、映像を正しく映すことができません。
つまり、液晶テレビの映像が乱れたときは、アンテナが何らかの理由でずれてしまった可能性があるのです。
アンテナがずれる原因としては、天気の影響が考えられます。
例えば、台風のときに起こる強風です。
台風のときの風は、非常に強い力があり、ひどいときは木をなぎ倒したりします。
そのような風の中では、アンテナの正しい位置を維持するのは困難です。
適切な位置からずれ、電波の受信に不向きな状態になってしまえば、アンテナが正常に機能しなくなります。
そのため、悪天候のときは、映像の乱れがよく起こるのです。
積雪は要注意
アンテナに悪影響を与えるものは、強風だけではありません。
雪が降ったときも、適切な位置を維持できなくなる可能性があります。
大量の雪はとても重いので、厚く積もったときは、アンテナがずれるどころか、倒れてしまったり、外れて落ちたりするのです。
そんなことになれば、映像をきれいに映すことはできません。
積雪の多い地域では、このような雪によるトラブルが起こりやすいので、冬は特に注意してください。
自分の家だけならアンテナが怪しい
液晶テレビの映像が乱れてしまうときは、アンテナではなく、何か電波障害が起きていることも考えられます。
そのため、映像がおかしいときは、近所の人にも異常がないか確認してみてください。
もし他の家でも映像が乱れているなら、電波の方に問題があることになります。
しかし、他の家では普通に映っていて、自分の家だけで不具合が起きているときは、アンテナが原因である可能性が高いのです。
無理をせずプロに任せる
アンテナがずれたり倒れたりしたときは、自分で元に戻すか、業者に頼む方法があります。
ただし、自分で作業するときは、天気に注意してください。
強風のときは、雨も激しく降っていることがあり、その中で作業をしていると、事故が起きやすくなります。
アンテナの位置を直すなら、必ず天気が落ち着いてから始めるようにしましょう。
といっても、そうした作業は誰にでもできるものではないため、たとえ天気がよかったとしても、自信がないときは無理をしないでください。
受信設備の不具合や電波障害などは、アンテナ工事業者に依頼すれば、しっかり解決してくれます。
専門的な知識をもつプロなら間違いのない作業をしてくれるので、自分で作業酢するのが難しいときは、ぜひおすすめです。
電波不足
アンテナに特に異常がない場合でも、液晶テレビの映像は乱れることがあります。
その原因のひとつが、電波不足により、受信レベルが低くなってしまうことです。
映像をきちんと移すためには電波が必要不可欠であり、もし足りていない場合は、ブロックノイズが発生しやすくなります。
ブロックノイズとは、四角いモザイクのようなノイズのことです。
これが発生すると、映像がぐちゃぐちゃになってしまい、何が映っているのかわかりません。
音も途切れがちになり、場合によっては、完全に止まってしまうこともあるのです。
このような電波不足によるトラブルは、特定のチャンネルではなく、地上デジタルのすべてのチャンネルに影響が出ます。
そのため、いくらチャンネルを回しても、きれいに映ることはありません。
解決するためには、不足した電波を補う工夫が必要になります。
ブースターをつけよう
電波不足でブロックノイズが発生してしまうときは、ブースターを使って、足りない分をカバーしましょう。
十分な電波がある状態なら、映像が乱れることはありません。
ただし、ブースターには屋内用と屋外用があるので、選び方には注意してください。
屋内用のブースターは、誰でも簡単に設置できるものですが、電波を補強する力は、少し弱くなります。
一方、屋外用はアンテナ付近に設置するものであり、屋内用よりもしっかり補強してくれますが、取りつけが難しいので、業者に依頼しなければなりません。
ブースターを選ぶときは、それぞれの特徴と、電波の受信レベルを見て決めるようにしましょう。
受信レベルが極端に低いときは屋外用の方がベストですが、少し低い程度なら、自分で屋内用を設置するだけでも改善できます。
そのときの受信レベルは、リモコンで受信設定を選択すれば見ることができるので、適したタイプのブースターを使用してください。
接触不良
アンテナに異常がなく、電波不足の状態でもないときに映像が乱れてしまうようなら、接続の方も疑ってみるべきです。
接続が甘かったりすると、映像を正しく映すことはできません。
その場合、やはりブロックノイズが発生してしまいますが、電波不足のときとは違い、特定のチャンネルだけで不具合が出たりします。
また、電波のレベルが一定でなく、よく変動するという特徴もあります。
きちんと接続する
映像が乱れてしまうとき、アンテナや電波に異常がいないと、「故障したのでは?」と焦ってしまうこともありますが、単に接続の問題だったなら、解決するのは簡単です。
接続が緩いのであれば、きちんと接続し直せば、映像の乱れはなくなります。
自分ではしっかり接続したつもりでも、いつの間にか緩んでしまっていることもあるので、映像が乱れたときは、ぜひ確認してみてください。
また、コードや端子だけでなく、B-CASカードの方もチェックすれば、よりベストです。
B-CASカードがきっちり入っておらず、抜け気味になっているようなときは、やはり映像の乱れが起こります。
これも接触不良の原因のひとつなので、見落とさないようにしましょう。
ディスクの読み取り不良
液晶テレビを使うときは、テレビの放送を見るだけでなく、DVDやブルーレイの映像を再生することもあります。
そのときは、アンテナや電波の状態ではなく、使用しているディスクの方が問題になっている可能性があります。
ディスクの読み取りが正常にできていないと、本来の映像を正しく映すことはできません。
これを解決するには、まずディスクの汚れを確認してみましょう。
裏面が汚れていたりすると、読み取りの妨げになってしまいます。
もし汚れているなら、柔らかいクリーニングクロスなどを使ってきれいにしてから、もう一度試してみてください。
また、ディスクを再生するレコーダーやプレーヤーにも注意が必要です。
それらの読み取り部が汚れていれば、きれいなディスクを入れたとしても、きちんと読み取ることはできません。
読み取りを正しく行うためには、レンズクリーナーを使って、読み取り部の掃除をしましょう。
ディスクも読み取り部もきれいになっていれば、映像が乱れることはなくなります。
まとめ
液晶テレビの映像が乱れる原因は、ひとつではありません。
ここで紹介したように、アンテナだったり電波不足だったり、さまざまなことが原因となり、本来の映像を映せなくなってしまいます。
もしそのような状態になったら、慌てずに落ち着いて対処するようにしましょう。
焦っていると、抜けかかったB-CASカードなど、些細なことを見落としてしまう可能性があります。
怪しい点を丁寧に確認していけば、最短で解決することができるのです。