液晶テレビの見過ぎに注意! 子供がテレビに依存することによる影響と対策
世の中には、ギャンブル依存症・アルコール依存症・タバコ依存症・買い物依存症など、様々な依存症があります。
そして、意外な依存症として、子供のテレビ依存症もあります。
多くの家庭にある液晶テレビですが、子供がテレビに依存してしまうと様々な悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
そこでここでは、子供がテレビに依存することによる悪影響や対策を解説していくので、小さい子供がいる方はぜひご覧ください。
子供のテレビ依存症ってどのような状態なの
まずは、どのような状態がテレビ依存症なのかを解説していきます。
冒頭でも言いましたが、依存症の種類は色々あり、全てに共通しているところは、やめたくてもやめられないことです。
つまり、依存症とは、普段の生活に支障をきたしているのが分かっているのに、ギャンブルやお酒、買い物などにハマり込み、それをやめることができず、自分一人の力では抜け出すことができない状態のことをいいます。
そのことから、子供のテレビ依存症とは、決められた時間以上にテレビを見たりして、液晶テレビから離れることができず、日常生活に支障をきたすような状態を指します。
子供がテレビに依存することによる悪影響
では、小さい子供がテレビばかりを見て、テレビに依存するようになると、どのような影響が出るのでしょうか。
子供の健康や将来のためにも、どのような悪影響が出る恐れがあるのか確認しておきましょう。
視力が悪くなる恐れがある
視力が悪くなることは遺伝や環境などが深く関係していますが、テレビを見ることでも視力を悪くする恐れがあります。
番組に夢中になり、長時間テレビを見続けると、目には大きな負担がかかってしまいます。
そして、テレビを長時間見ることが習慣化すると、目を酷使し続けることになり、視力は低下しやすくなります。
テレビを見ている子供の中には、アニメなどに夢中になることにより、テレビの近くで見る子供もいます。
そのことは、更に目に負担をかけてしまい、視力を悪くする原因になります。
そのため、テレビを見る時間以外に、視聴距離にも注意した方が良いでしょう。
運動不足になりやすい
テレビに依存し、テレビを見ている時間が長いと、外に出る機会は少なくなりがちです。
そうすると、外で遊ぶ機会も減ってしまい、身体を動かすことは少なくなります。
そのため、子供がテレビに依存すると運動不足になりやすく、体力が低下してしまう恐れがあります。
体力がないと、ちょっとの運動でもすぐにバテてしまいます。
また、運動不足になると免疫力が低下することから、風邪を引きやすくなります。
就寝前までテレビを見ることは睡眠の質を低下させてしまう原因になりますが、睡眠の質が低下すると日中、活発的に動くことが困難になります。
それが運動不足に繋がり、体力が低下してしまう場合もあります。
言葉の発達が遅れやすくなる可能性がある
液晶テレビからは声が出ているので、テレビに依存しても言葉の発達が遅れないように思えます。
しかし、テレビでは言葉を聞くだけで、会話ができる訳ではありません。
親と会話する時間が少ないと、子供の言葉の発達は遅れやすくなるといわれています。
そのため、液晶テレビばかり見ていて、会話をすることが少なくなると、言葉の発達が遅れる可能性が高くなります。
教育番組は子供のためになると思っていても、テレビに依存して長い時間見ることで子供に悪い影響を与えてしまうでしょう。
喜怒哀楽などの表情が出にくくなる可能性も
お笑い番組などを見ていると、爆笑してしまうことがあります。
しかし、その他の番組を見ている時や、アニメなどに夢中になっている時は真顔になりがちです。
真顔で液晶テレビを見る時間が長くなることにより、喜怒哀楽などが表情に出にくくなる可能性もあります。
また、テレビの架空の世界と、現実の世界がごっちゃになる(混ざり合う)ことで、表情が出にくくなるともいわれています。
人見知りになりやすくなる
液晶テレビを見る時間が長いほど、他の人と関わることは少なくなり、会話することも少なくなってしまいます。
そのようになると、会話をすることが苦手になってしまう可能性があります。
いわゆる「人見知り」です。
コミュニケーションをとることが苦手になると、友達ができにくくなったり、言いたいことが言えなかったしてしまうこともあります。
また、大人になってからコミュニケーション不足により、仕事が効率的にできなくなる可能性もあります。
子供のテレビ依存の対策法とは
ここまで、子供がテレビに依存することによる悪影響を解説してきました。
ここまで読んでくれた方の中には「では、どうすれば子供のテレビ依存を予防できるの?」と思う方もいるかと思います。
そこで、次は、子供のテレビ依存の対策法を解説していきます。
テレビを見るルールを決める
子供のテレビ依存対策には、テレビを見るルールを決めると良いです。
では、どのようなルールを決めるのかというと、テレビを見る時間を決めることです。
見る時間を決めることにより、自然にテレビを見る時間は短くなります。
そして、食事中にテレビを消すというルールを決めるのもおすすめです。
食事中にテレビをつけないことにより、食事中の会話が弾みやすくなります。
その会話では、今日1日あったことなどを聞いたりすると良いでしょう。
その他のルールとしては、睡眠前のテレビを禁止するのも良いです。
睡眠前のテレビは睡眠の質を低下させてしまうので、なるべく睡眠前にテレビを見させないことも大切です。
それら以外にも、思いつくルールがあれば作ると良いでしょう。
読書の時間を増やす
テレビを見る時間を減らした分、絵本などを読書する時間を増やすのもおすすめです。
子供は絵本が大好きで、自分が好きな絵本には時間を忘れて夢中になってしまいます。
また、教育に良い絵本なども販売されているので、勉強に役立ちます。
特に寝る前は、テレビを見る時間にするのではなく、読書をする時間にすると良いです。
その方がリラックスすることができ、寝つきが良くなります。
親と子供のコミュニケーション不足になるのが問題
子供がテレビに夢中になり、おとなしくテレビを見ていると、親は楽に感じてしまう場合があります。
しかし、テレビに依存し、テレビを見る時間が長すぎると、親と子供がコミュニケーションをとる時間は減りやすくなります。
子供がテレビに集中しすぎることで、親が子供に話しかけても聞こえなかったり、子供は話しかけられるのが邪魔に感じてしまう場合もあります。
親と子供は、愛情を確認するためにもコミュニケーションをとることは大切で、テレビ依存によってコミュニケーションをとる時間が減ってしまうのは悲しいことです。
そのため、子供がテレビに依存しないようにすることは大切です。
テレビを見る時間やスマートフォンをいじる時間が長いと、学校での勉強の成績は悪くなるともいわれています。
子供の将来を思うなら、テレビの視聴時間には注意する必要があります。
しかし、テレビはダラダラと見がちになる人は多く、テレビの視聴に区切りを付けるのは難しいことでしょう。
ですから、テレビを見るルールをしっかり決めることが大切になります。
まとめ
以上のように、子供がテレビに依存してしまうと、視力が悪くなる・運動不足になる・人見知りになる、など様々な悪影響を及ぼす恐れがあります。
そのため、親がしっかりと対策をすることが大切です。
しかし、液晶テレビは悪い物ではなく、知識を増やしたり、アニメを楽しんだりすることができ、家族そろってテレビを楽しむことも大切です。
要は、液晶テレビを上手に使うことが重要になります。