液晶ペンタブレットが広げるクリエイティブの世界と未来

2016年11月10日液晶ペンタブレット(液タブ)

ワコム 液晶ペンタブレット 13.3フルHD液晶 Cintiq 13HD 【新型番】2015年7月モデル DTK-1301/K0

誰もが気軽にクリエイティブの世界に入ることができるようになった現代において、その担い手を担ってきた液晶ペンタブレット。

その誕生から30年。

クリエイティブの世界に誰もが気軽に、またクオリティの高い作品を作れるようになりました。

特に、現代大ヒット上映中の「君の名は」の監督新海誠にとっても非常に重要なツールであるペンタブについて迫ります。

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絵を描く原点

絵を描くと言えば、これまで紙と鉛筆が基本であると思ってきたが、時代はデジタル化へと次第に進み、PC上、デジタル上で絵を描くように変化していきました。

経験ある人もいるとは思いますが、絵をマウスで書こうとすると、ぎこちなく、書きにくくて仕方がありません。

しかし、色塗りなどが今ではほとんどデジタル、PC上で行われることから絵を下書きで紙に書きスキャニングするというのが、アニメ業界、アニメーターの間でも主流です。

しかし、更にこの効率化を図れないかと考えた時、元々PC上で絵を直接かけた方が、スキャニングをするなどと言った手間を解消することができます。

しかし、アニメーターも絵を描く人たちは、やはりこの紙と鉛筆と言うものが一番書きやすくそれが絵を描く上において原点と言えるでしょう。

それを可能としたのが、ペンタブレットだと思います。

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ペンタブレットの歴史

ペンタブレットの歴史は、約30年前に埼玉で創業した「ワコム」が始まりだといいます。

最初の製品は1984年に発売された世界初のコードレスペンタブレット。

国内より先にヨーロッパで高い評価を得ました。

ちょうど、アップルのMacintoshが発売された時期です。

1989年に公開された「ゴジラVSビオランテ」の劇中で小高恵美演じる超能力少女三枝未希が宇宙に浮かぶバラの画をタブレットで書くシーンがありますが、あれが実質的に時代的に鑑みてもペンタブレットの登場となったシーンであったのではないかと思います。

しかし、ペンタブレットが爆発的な普及となったのは、Windows95が発売される前年である1994年にワコムが発売した「ArtPad」からと言われています。

更に1998年9月には「Intuos」を発売し、その自然な書き心地が世界に歓迎されました。

2001年になると、液晶ペンタブレット「Cintiq」を発売しました。

2007年にはスマートフォンが普及しましたが、スマートフォンやIPadなどのタブレットのタッチパネルなどの直感的操作は着々と普及しましたが、その先駆けはまさにこの液晶ペンタブレットだったということです。

ペンタブ開発者の声

30年を迎えた年に、「生きるということは自分の意思でアイデアを生み出して実現する事であり、日々新しい物を生み出して創造性を発揮する事です。

当社の中心にはクリエイティビティがあります」とワコムの小見山茂樹氏は語りました。

まさにクリエイティブを追求しゆく人々に、また、パソコンやスマホの普の歴史と共に歩んできた故の決意漲る言葉だったのだと思います。

ペンタブの良い所・実際に書き比べて見て

中でもそれを象徴するアイテムが液晶のペンタブレットです。

確かに、マウスと、実際にお借りしてペンタブで今私自身も絵を書き比べて見ましたが、マウスだとぎこちない動きによりまず書きにくく、線が引きにくいです。

手書きでは得意のピカチュウを書いてみましたが、手書きでは本来書きやすい線も、マウスだとある程度の形は作れても、細かいところを書くことはできないため、デコボコな物体が出来上がってしまいました。

これがペンタブだと、鉛筆で書いているのと同じような感覚で絵を描くことができました。

先ほども述べたように、絵描きにとってはどこまでも絵を描くことにおいては、「紙とペン(鉛筆)」が原点であると思いますので、それに近い、否それと同等も言うべき感覚で絵を描くことを可能にしたペンタブの存在は大きいに違いないと思います。

ペンタブがアニメ業界に与える影響

また、この事で助かるのは先ほども述べたようにアニメ業界をはじめとしたクリエイティブ業界でありましょう。

アニメ業界においては、かつてはセル画で手書きの所謂原画マンや動画マンといった人たちが、大量に紙に書いた絵をセルに写し、筆で細かく色を塗るという作業がアニメの制作過程でしたが、1997年に放送された「ゲゲゲの鬼太郎」から日本アニメ業界はデジタル化へと変化を遂げ、ジブリアニメにおいては1998年公開の「もののけ姫」を最後とし、テレビアニメにおいても「サザエさん」が長らく唯一セル画でしたが、2013年10月にデジタルへと移行し、セル画アニメは日本から姿を消しました。

その理由としては、やはり画質がきれいな映像を求めたという傾向もありますが、またセル画自体が環境破壊にも繋がるという話もあり、またセル画用の資材を調達することが厳しくなったからと言われています。

また何より、人々は便利な物、効率がいいことへ移行しゆく傾向があるため、手間をかけずに済むデジタルへと移行したことは自然なことであったと思います。

しかし、デジタルに移行しても、先ほど述べたように「紙と鉛筆」に慣れたアニメーターたちは、まず紙に作画をし、それをスキャニングしたものを、PC上で色塗りをするという手法を長らく行ってきました。

しかし、ペンタブが進歩を遂げ、アニメーターたちに広まり、浸透していけば、この「スキャニングをする」という手間を省く事に繋がり、更にコスト削減、効率化を望むことができます。

クリエイティブの世界を広げるペンタブの役割

また、アニメ業界以外にも漫画家やイラストレーターもデジタル上で作業を行うことが増えたこともありますし、何より、ペンタブ、パソコン、スマホ、タブレット、なかんずくインターネットの普及と発展に伴い、誰でも気軽に絵を書き、それを公表したり、中には売ったり、はたまた同人誌といったオリジナルな雑誌を書いたりと、プロ顔負けと言っても良い人たちで溢れています。

こうしたクリエイティブの多様化・多角化を図りゆくにペンタブの存在はますます重要になってくることでしょう。

ペンタブ、デジタルで成功した人物新海誠

こうしたペンタブやデジタルと言った現代人が誰でも気軽にクリエイティブの世界に飛び込むことができる中において成功した人物に、アニメ監督新海誠という人物がいます。

新海誠は、累計興収は179億6900円を突破し、国内観客動員ランキング6位にランクインされるほどの記録的大ヒットを成し遂げ現在も公開中の「君の名は」の監督です。

彼は、この記録的大ヒットを遂げた「君の名は」に至るまでにおいて、大学在学中からアルバイトとして働いていたゲーム会社で働く傍ら、自主製作アニメーションを製作してきました。

そして2002年に初の劇場公開作品として「ほしのこえ」を発表しました。

しかも、監督、脚本、演出、作画、美術、編集とほとんどの作業を一人で行い約25分フルデジタルアニメーションを製作し数々の賞を受賞し、そこから彼は大ブレークし「雲のむこう、約束の場所」(2004年)、「秒速5センチメートル」(2007年)「星を追う子供」(2011年)「言の葉の庭」(2013年)と制作し、そして本年夏にこの記録的大ヒットを遂げた「君の名は」を製作しました。

まさに彼がここまで上り詰めたのは、もちろん彼の生まれ持った才能があった事は言うまでもありませんが、こうしたデジタルの発展と普及、なかんずくペンタブの存在があったからだと思います。

ペンタブの未来

これからますます進歩を遂げゆくペンタブ業界。

その会社ワコムは新製品として、iPadで書きやすいペンを開発しており、これまで約30年間以上もの間培った技術で、時代の流れに対応しています。

液晶ペンタブレット自体もパソコンやMacやスマホとの連動をはじめとして格段に進歩・発展を遂げています。

今や紙で書くのと変わらない感覚、また細かい修正、調整まででき、新海誠やプロのクリエイターが行っていたのような写真などの画像加工にも適しており、作業の効率、完成度は大変なものでおすすめです。

まとめ

ネット社会、デジタル技術の進歩に伴い誰もが気軽にクリエイティブの世界に入り込めるようになった現代において、これからもますますペンタブの存在は重要になってくると思います。

しかも、その始まりは30年もの昔からあったということで驚きましたが、まさに液晶ペンタブレットの登場にこそ、現代における絵描き、クリエイティブの幅をここまで広げた源流と言えるのではないでしょうか。






2016年11月10日液晶ペンタブレット(液タブ)