液晶ペンタブレットとタブレットPC、絵を描くならどっち?

2016年7月15日液晶ペンタブレット(液タブ)

タブレット

手元と画面で視線を定めにくい普通のタブレットと違い、手元だけを見ながら描くことができる液晶ペンタブレットはとても便利で人気のあるアイテムです。

しかし、それなりの出費を覚悟しなくてはいけないため、同価格帯のタブレットPCと迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。

似て非なる二つのアイテムを比較し、どちらが絵を描くのにおすすめかを考えてみましょう。

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液晶ペンタブレットのライバルに成長したタブレットPC

最初に結論を言ってしまうと、「絵を描く」という明確な使用目的があるなら、おすすめしたいのは液晶ペンタブレットです。

それを納得してもらうために、まずはタブレットPCについて説明しましょう。

一昔前、タブレットPCが世に出た時の評価は決して良くはありませんでした。

当時はタブレットと呼ぶのはためらわれるほど分厚く、重い物しかなく、それに加えて発熱もひどく、バッテリーも持たなかったからです。

ですが、現在のタブレットPCは驚くほどスマートで軽量、高速でありながら長時間使えるようになり、さらに安価になりました。

そうなると、「10万円前後の液晶ペンタブレットを買うより、同じような値段のタブレットPCを買った方が便利」と考える人が出てくるのは自然な流れと言えるでしょう。

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タブレットPCでできること

先にタブレットPCのメリットをまとめると、「単独で動作」し、「いろいろなことができる」ということになります。

たとえば、旅行に行く場合には「ノートPCと液晶ペンタブレット」ではなく、「タブレットPCだけ」ですみますし、それ1台で音楽を聴いたり、動画を見たり、ゲームをすることができます。

一方、絵を描くという部分についてついては、機種ごと(ペンの方式ごと)に精度やペンの重さ(電池の有無)などが異なります。

ただ、いずれにしても、ペン対応であればペン先以外の部分(ペンを握っている手や、反対の手)が画面に触れても大丈夫ですから、液晶ペンタブレットの代用はできます。

トラブルに強い液晶ペンタブレット

これに対し、液晶ペンタブレットは使う時に必ず他のPCが必要になり、絵を描くという目的以外には使えません。

ですが、そのことが逆にメリットとも言えるのです。

確かにタブレットPCは単独で動作させることができますが、裏返せばそれは「常に単独で動く状態を維持しなければいけない」ということでもあります。

つまり、「こまめなアップデート」「万全のウィルス対策」「慎重なネット閲覧」といった注意が必要となります。

もし急にOSが起動しなくなってしまえば、(たとえ予備のPCがあってもマウスとキーボードだけで絵を描くのは困難でしょうから、)そこで作業がストップしてしまう、という大きなリスクがあるのです。

ですが、液晶ペンタブレットを使っていれば、万が一PCにトラブルが起きたとしても、予備のPCにつなぐだけで即座に作業が再開できます。

また、故障ではなく今使っているPCの性能に不満が出てきた時も、PCだけを買い替えれば、同じようにつなぎかえるだけで使えます。

万能ナイフは本当に万能か

もちろん、そうした深刻なトラブルが起きないように、普段から使用するソフトを厳選し、絵を描く以外のことはなるべくしないようにする、という考え方もあるでしょう。

ですが、それでは「いろいろなことができる」というメリットも無くなってしまいます。

缶切りや栓抜き、その他いろいろなツールをまとめたナイフより、ごく普通のナイフの方が便利に使える、という状況は現実にはよくあります。

タブレットもこれと同じです。

液晶ペンタブレットを買うか、タブレットPCを買うか迷ったなら、まず「自分が本当に欲しいのは万能ナイフなのか」ということを考えてみてください。

まとめ

「空いた時間に片手間で絵を描きたい」というレベルなら、いろいろな使い方ができるタブレットPCの購入を考えてみるのも良いでしょう。

ですが、プロを目指していたり、あるいはすでにプロとして活動していて、タブレットPCの管理に手間と時間を取られたり、トラブルが起きた時に作業が止まってしまうことを避けたい場合には、やはり液晶ペンタブレットの方がおすすめと言えるでしょう。






2016年7月15日液晶ペンタブレット(液タブ)