液晶モニタの指紋を落とすときの正しい方法は?押さえておきたい4つのポイント
液晶モニタを使うときは、うっかり画面に触り、指紋をつけてしまうことがあります。
少しくらいなら気にならないとしても、あまり多いときは、さすがに拭き取らないわけにはいきません。
ただし、画面を拭いて指紋を落とすのであれば、適当な拭き方をしないように注意してください。
雑な手入れをしていると、余計なダメージを与えてしまうことがあるのです。
画面を暗くする
液晶モニタの画面についた指紋を落とすなら、いきなり拭き始めるのではなく、まずは汚れの位置を確認することが大切です。
きれいに拭き取りたくでも、汚れがどこにあるのかわからない状態では、すべて落としきることができません。
指紋の位置がはっきりとわかるようにしておけば、見落としを防ぐことができます。
そこで重要になるのが、画面を暗くしておくことです。
画面についた指紋の汚れは白っぽく見えるので、画面が明るくなっていると、その白っぽさに紛れて見えにくくなってしまいます。
しかし、画面が暗くなり、黒に近い状態になっていれば、指紋がくっきりと浮き上がり、ひと目ですぐに見分けることができるのです。
そのためには、忘れずに電源を切るようにしてください。
画面を暗くするというのは、単に明るさを下げるということではありません。
暗めの設定にしても、画面はそれほど黒くならないため、見落としてしまう可能性があります。
確実に指紋を拭き取るなら、しっかりと電源をOFFにしておきましょう。
それなら画面が真っ黒になるので、付着した指紋の位置がすぐにわかります。
ホコリを払う
液晶モニタの指紋を拭き取るときは、きちんと準備を整えてから始めることが大切です。
その準備とは、電源を切って画面を暗くすることだけではありません。
画面を暗くしたあとは、拭き始める前に、ホコリを払う作業を行ってください。
「ちょっとくらいホコリがあっても大丈夫だろう」と軽く考えているようだと、画面を傷つけてしまいます。
ホコリが着いたまま拭くということは、画面にホコリを擦りつけることと同じです。
そのような拭き方をすると、細かい傷がたくさんついてしまう可能性が高いので、劣化を早めたくないなら、ホコリを取り除く作業を省略すべきではありません。
液晶モニタの指紋は、サッと拭き取ってしまえば済むような簡単なイメージがあるため、いきなり拭いてしまうことも多いですが、それは間違いです。
ダメージを少なくするためには、できるだけきれいな状態にしてから拭くようにしましょう。
払うための道具に注意
画面のホコリを払うときは、ブラシやモップなどを使うことになりますが、その辺にあるものを適当にチョイスするのはおすすめできません。
使用する道具によっては、ホコリを払ったことで画面を傷つけるおそれがあります。
画面にダメージを与えないためにホコリを払ったつもりが、逆に傷つけていたのでは本末転倒です。
失敗しないためには、硬い毛先のブラシを使わないようにしてください。
ブラシが硬いと、画面に触れるたびに細かい傷をつけてしまうため、いくらホコリを取り除いたところで、劣化対策にはなりません。
画面を傷つけないような柔らかいブラシを選び、優しくホコリを払うようにしましょう。
柔らかいもので拭く
電源を切ってホコリを取り除いたら、いよいよ本格的に拭く作業に移りますが、ホコリを払うときと同じように、「何で拭くか」というポイントは重要です。
硬いもので拭いてしまえば、指紋を落とすことはできても、傷を防ぐことはできなくなります。
そのような事態を避けるためには、ティッシュに注意してください。
「画面を傷つけないくらい柔らかいものを」と考えた場合、真っ先にティッシュを思い浮かべることはよくあります。
しかし、ティッシュの柔らかさは、繊細な液晶モニタの画面を拭くには、まだ不十分です。
ゴワゴワした硬い布に比べればずっと柔らかいため、勘違いしてしまうことも多いですが、ティッシュの繊維は意外に粗くなっています。
そのため、「柔らかいものならティッシュだ」と考えて安易に使ってしまうと、摩擦によって傷をつける可能性が高いのです。
傷をつけずに指紋を拭き取るためには、ティッシュよりもさらに柔らかいものを使うようにしましょう。
クリーニングクロス
ティッシュより柔らかいものを探すときは、「そんなものあるかな?」と不安になってしまうこともありますが、心配する必要はありません。
繊細な画面を傷つけないものであれば、眼鏡を拭くときに使うクリーニングクロスがあります。
眼鏡を拭くときも、液晶テレビの画面と同じように、ティッシュはNGとなるものです。
レンズに余計なダメージを与えないためには、なめらかな繊維のクリーニングクロスが適しています。
クリーニングクロスの柔らかさであれば、レンズを傷つけることはないため、液晶テレビの画面にもおすすめです。
モニタの近くに1枚置いておけば、すぐに指紋を拭き取りたいとき、うっかりティッシュに手を伸ばすようなことはなくなるので、家にない場合は購入して、いつでも使えるようにしておきましょう。
強く擦らない
液晶モニタの画面の指紋を落とすときは、ホコリを払って柔らかいクリーニングクロスを用意しても、なぜか傷がついてしまうことがあります。
そのような失敗が起こるときは、拭き方に注意してみてください。
他のポイントをすべて押さえていたとしても、拭き方が悪ければ、画面の劣化を防ぐことはできません。
絶対に避けておきたいのは、力を入れてゴシゴシと擦ってしまうことです。
いくら柔らかいものを使っていても、画面が歪みそうなほど強く擦ったのでは、画面にダメージを与えることになってしまいます。
そのような失敗を防ぐには、優しく丁寧に擦るようにしてください。
指紋くらいなら、優しく擦っても大抵は落とすことができます。
落ちない汚れには息を
普通の指紋は落としやすくても、微量な油を含んでいたりすると、簡単には落ちないこともあります。
そんなときは、ついゴシゴシとやりたくなってしまいますが、力を入れるのではなく、まずは息をかけて曇らせてみてください。
曇らせて水分を加えると、ただ擦っただけでは落ちない指紋も、すんなりと落ちることがあります。
水拭きだと乾いた跡が白くなってしまうこともありますが、息で曇る程度ならその心配もないので、ぜひ試してみてください。
どうしても落ちないときは洗剤
油を含んだ指紋の中には、少し息をかけたくらいでは落ちないものもあります。
そうなると、「いよいよ力を入れるときが来たか」と考えてしまいますが、画面の傷を防ぎたいなら、それはやめてください。
息でも落としにくい汚れに遭遇したときは、中性洗剤を使ってみましょう。
中性洗剤を少しだけクリーニングクロスに染み込ませて拭くと、頑固な汚れも落ちやすくなります。
ただし、研磨剤を含んだものやアルコールなどは使ってはいけません。
それらは、指紋だけでなく、表面のコーティングまで剥がしてしまうので、劣化させないように拭くなら避けるべきです。
落ちにくい汚れがあっても、できるだけダメージの少ない方法で対処するようにしましょう。
まとめ
液晶モニタにベタベタ指紋がついていると、映像の見え方に影響することがあるため、そのまま放置するのはよくありません。
ただし、手入れをするときは、ここで紹介したポイントを必ずチェックしておきましょう。
事前の準備を怠っていたり、拭き方が適当だったりすると、画面を傷つけてしまいます。
重要なポイントをしっかり押さえて、指紋を落とすだけでなく、画面の劣化も防ぐようにしてください。