液晶モニタはブルーライトに注意! おすすめの対策について
液晶モニタは、目に負担をかけないように使うことが大切です。
というのも、液晶モニタからは、ブルーライトが出ているからです。
何も対策をせず、ただ使っているだけでは、大量のブルーライトを浴びてしまうでしょう。
ここでは、液晶モニタを使う際、ブルーライトの影響をなるべく受けない方法について、詳しく説明していきます。
ブルーライトの影響とは
液晶モニタから出るブルーライトとは、日光にも含まれているものであり、かなり強い光です。
そのため、これをまともに見てしまうと、角膜や水晶体では吸収しきれず、もろに網膜を刺激することになります。
つまり、ブルーライトを見つめ続けていると、目に大きな負担がかかってしまうわけです。
パソコンでの作業など、ブルーライトを長時間見つめるような場合は、ちらつきが増えたり、輪郭がかすんで見えることも多くなります。
これは、目に負担がかかり、とても疲れている証拠です。
放置しておけば、だんだん視力も下がってくるでしょうさらに、ブルーライトの刺激に加齢が加わると、白内障などの目の病気にもつながる場合があります。
現代では、ブルーライトが出るものを使う時間が多くなっているので、この対策はしっかり行わなければなりません。
睡眠を妨げることも
ブルーライトの影響は、目にかかる負担だけではありません。
体のリズムを乱し、毎日の睡眠にも悪影響を与えてしまうのです。
これは、ブルーライトにより、メラトニンというホルモンが抑制されてしまうことが原因です。
メラトニンとは、眠りを促す働きをもつホルモンであり、眠るときは、これが多く分泌されることになります。
しかし、ブルーライトには、このホルモンを抑える効果があるので、寝る前に液晶モニタやスマートフォンを見ていると、メラトニンが減ってしまうのです。
すると、眠りを促す働きが鈍るわけですから、どうしても寝つきは悪くなります。
そのような生活を続けていると、次第に体内時計が狂ってしまい、いつも睡眠不足の状態になってしまうでしょう。
このように、ブルーライトが健康に与える影響は、無視できないものがあります。
寝る前になったら、なるべくブルーライトを出すものは見ないようにしてください。
ブルーライトをカットしよう
液晶モニタを使う際、ブルーライトの刺激を軽減するためには、いくつかの方法があります。
そのひとつが、ブルーライトをカットするための、専用のメガネを使用することです。
これをかけて液晶モニタを見るようにすると、ブルーライトから目を守ることができます。
長時間モニタを見ていると、目が重くなってきたり、視界がかすんだりすることも多いですが、ブルーライトカットのメガネをかけていれば、そうした不調を感じにくくなるのです。
しかし、中には、「メガネでは効果が薄い」と感じている人もいます。
その場合は、レンズの色の濃さが足りていない可能性があるので、別の製品を使ってみるとよいでしょう。
ブルーライトカットのメガネは、濁った橙色のレンズになっており、色の薄いものと濃いものがあります。
このうち、よりブルーライトの光を抑えられるのは、やはり色の濃い製品なのです。
そのため、効果を実感できない場合は、できるだけ濃いめのレンズに変えてみると、改善されることがあります。
保護フィルムもおすすめ
液晶モニタのブルーライトをカットするには、目を保護するのではなく、モニタの方をフィルムで覆う方法もあります。
ブルーライトをカットできる専用のフィルムが販売されているので、それを使えば、簡単にブルーライトの量を軽減することができるのです。
画面にフィルムを貼る方法だと、「見にくくなるのでは?」という不安もありますが、実際には、それほど違和感を感じるものではありません。
色調の変化などを極力抑えた製品も多いので、フィルムを貼っていても、問題なく使うことができるでしょう。
また、一度フィルムを貼りつけてしまえば、その後は常にブルーライトをカットできるので、メガネのように、かけたり外したりする面倒がないこともメリットです。
メガネに抵抗を感じる人は、ぜひ試してみてください。
輝度を調節しよう
液晶モニタは、暗いよりも明るい方が見やすく感じるものです。
そのため、輝度をかなり高めにして使ってしまうこともありますが、ブルーライトを抑えるなら、これは避けた方がよいでしょう。
なぜなら、ブルーライトの量は、明るい方がより多くなってしまうからです。
ブルーライトの刺激を少なくするには、輝度を低めに設定して、明るさを抑えた画面にする必要があります。
これは、デスクで作業をするために使う液晶モニタの場合、特に注意しておきたいポイントです。
映画やドラマを見るためのものなら、ある程度は距離を空けることになりますが、デスクで何か作業をするとなれば、それよりも近くで画面を見つめる場合が多いでしょう。
つまり、その際に輝度を高くしていると、よりブルーライトの影響を受けやすいわけです。
近くで見なければならない液晶モニタは、必ず輝度を下げておいてください。
購入後は調節を忘れずに
液晶モニタは、新品の場合、大抵は輝度が高く設定されています。
中には、最大まで上げてある製品もあり、かなり眩しく感じることも多いです。
そのため、購入したばかりの液晶モニタを、そのままの状態で使うのはやめましょう。
何もしない状態では明るすぎるため、ブルーライトを多量に浴びることになってしまいます。
新品の液晶モニタは、使う前に必ず輝度を確認して、明るさの調節を行ってください。
ブルーライトカット機能のある製品を選ぼう
ブルーライトの対策は、多くの人が悩まされている問題です。
昔はそのような心配は不要でしたが、ブルーライトを出す機器を多く使う現代では、避けては通れないものになりました。
そのため、できるだけ簡単に対策をするための工夫が行われており、液晶モニタ自体にブルーライトカット機能を搭載した製品も、多く販売されているのです。
メガネやフィルムを用いた対策を面倒に感じるようなら、そうした製品を選ぶとよいでしょう。
では、おすすめの製品をいくつか紹介します。
I-O DATA 23.8型 EX-LD2381DB
ブルーライトを最大で50%軽減することができる「ブルーリダクション」という機能が搭載されています。
フィルムを貼ってしまうと、剥がさない限りは常に効果が続きますが、ボタンひとつで簡単にONとOFFが切り替えられるブルーリダクションは、状況によって使い分けることが可能です。
さらに、5段階に調節できるようになっているため、作業の内容や使う人に合わせて変えることもできます。
グリーンハウス 23.6型 GH-LCW24B-BK
この製品でブルーライトカット機能をONにしておくと、最大で76%カットすることができます。
また、30%・60%・76%の3段階で切り替えが可能なので、状況によって適切な設定にするとよいでしょう。
さらに、この3段階の切り替えはタッチ操作で手軽にできるので、面倒な作業などで煩わしさを感じる心配もありません。
EIZO FlexScan 23.8型 EV2451-RBK
EIZOのFlexScan EVシリーズには、ブルーライトカットのための2つの機能が備わっています。
ひとつは、紙を見ているような風合いを再現する「Paperモード」、もうひとつは、周囲の明るさに合わせて自動的に調整が行われる「Auto EcoView」です。
このふたつの機能を組み合わせ、ブルーライトを最大で73%カットすることができます。
また、ちらつきを抑える「EyeCare調光方式」も採用しているので、目にかかる負担を軽減するには、最適の製品です。
まとめ
液晶モニタは、現代ではありふれた製品であり、日常風景のひとつといっても過言ではありません。
しかし、そのように「当たり前のもの」となってしまったことで、正しい使い方を軽視してしまうことも多いです。
液晶モニタは便利なものですが、ブルーライトによる悪影響というリスクもあるため、使い方には十分注意しなければなりません。
ブルーライトを抑える方法を常に意識して、安全に使っていきましょう。