2K/4K超高画質液晶テレビ”FUNAI”の実力とは?
まだまだブランド信仰があつい我が国で、「船井電機のテレビ」と言えば…チープで格安なものを想像しがちでしょう。
しかし、海外での豊富な売り上げ実績・ニーズを吸い上げて帰国・そして堂々と発表された液晶テレビシリーズ"FUNAI"には、多くの家電批評家の注目が集まっています。
ここでは、その詳細を紹介したいと思います。
船井電機ってどんなメーカー?
日本から出航したメーカー、ついに帰国
20世紀後半では、日本でテレビ周辺機器を販売していた船井電機。
しかし、お世辞にも「ブランド力」があると言えず、プチプラ家電メーカーとして当時の人は記憶していました。
その後、船井電機は舵を切り、北米へ進出。
薄型テレビの出現前から徐々にシェアを伸ばし始め、日系企業としては液晶テレビシェアNo.1のテレビメーカーとして現地で知られているそうです。
そんな船井電機が、高パフォーマンスな製品を携えて帰国。
その製品こそ、4K液晶テレビの市場を良い意味で混乱させるであろう、"FUNAI"ネームのものになります。
今年5月に国内で製品発表を行った後、6月には発売。
売り上げを徐々に伸ばし、各種家電批評雑誌でも取り上げられる注目の製品となっています。
“FUNAI"はどこで買える?
FUNAIの販売にあたって、メーカーが提携しているのはヤマダ電機。
実店舗・オンラインショップともに、FUNAIを購入できるのは上記家電店のみです。
ヤマダ電機で購入するメリットとして、
- 7年または5年への保証延長
- 48回まで分割手数料無料
- ヤマダ電機指定のネット回線加入で、最大35000円のキャッシュバック
- ポイント優遇(一部店舗)
これらがあります。
普段はヤマダ電機を利用しない…という人にも十分メリットがあるので、興味をお持ちになった方は是非公式サイトご参照を。
FUNAIの魅力1—デザイン
まず目をひくのが、他の液晶テレビにはない「近未来感」。
ヘアライン加工された金属フレームのスタンドとなっており、まるでテレビそのものが浮遊しているような印象を受けます。
「家電」というふてぶてしさを敬遠したい人には、一見の価値があり。
ともすると「こんなスタンドで大丈夫かな?」と思ってしまうほどの繊細なデザインですが…存外にがっしりとしており、お子様のいたずら程度では転倒しないような作りになっています。
耐震性に関しても言及すれば、建築にも用いられる三角形の構造を上手く利用しているので、ある程度持ちこたえることが予想されます。
注意したいのは、この独自のスタンドが4Kモデルに限られること。
2Kモデルには搭載されていません。
加えて、テレビ専用の耐震マットは使えない・もしくは不向きではないかという指摘もできます。
テレビスタンドの取り外し・壁掛けも可能ですが…家屋によっては対応が厳しい場合も考えられるでしょう。
万一のときが心配なかたは、倒れてもケガをしないようなスペースに設置することをおすすめします。
FUNAIの魅力2—独自高画質技術
最大の特長が、「プチプラ家電」のイメージを払拭しうる、超高画質エンジンです。
極めて繊細で深度の高いカラー表現
採用されているのは、「クリアピクスエンジン4K HDR」このHDRとつくエンジンの搭載は、今のところFUNAIのテレビラインナップしか存在しません。
色彩の表現がとりわけ得意で、黒~白のコントラスト・中間色の表現共に他メーカーを圧倒します。
合わせて目を引くのが、4K対応でない各種映像…デジタル放送、ブルーレイ・DVDなどをリマスターしてくれる機能。
違和感なく解像度・カラーコントラストを4Kレベルに変換してくれるため、手持ちの録画映像に愛着のある人にはおすすめ。
また、映像技術について詳しく述べると…特に人間の目に「鮮やか」と捉えられやすい、赤・青の色相表示域をグンと伸ばしています。
これにより、一点のくすみすらない表現が可能。
激しい動きのあるシーンでも、色表現を瞬時に切り替える超高速エンジンが搭載されています。
アクションやSF映画好きな方はもちろん、スポーツ観戦にもおすすめ製品となります。
ただし、有機EL派の人からは、ちょっとした指摘も。
シーンによって全体的に青っぽく・または赤っぽく感じるときがあるのだとか。
スポーツシーンでは残像もやや残る印象があり、目に若干の負担を感じるとのことです。
近視・弱視のかたは、注意が必要かと考えられます。
気になる方は、店頭で一度チェックしてみてください。
FUNAIの魅力3—周辺機器へのこだわり
もともとは地道にテレビ周辺機器を生産していたメーカーということもあり、快適な使い心地を追求した独自のアクセサリーも気になるところ。
ボタン感触の気持ちいいリモコン
付属されているリモコンの感触も、本体のデザイン同様に近未来的です。
カチっとした感触がしっかりとあり、それでいて硬さを感じません。
テレビ/録画/ネットコンテンツへの切り替えもワンタッチで、ボタン数を敢えて減らし・わかりやすく表記しています。
高齢者がいるご家庭や、家電製品のリモコンの多機能化に疑問をもつ人にももってこい。
しかしこれにも異論があり、特にお若い方が使用されると、「反応が悪い」と感じられるときがあるそうです。
リモコン使用範囲も、他社製液晶テレビよりやや狭く、13畳以上の広めのリビングだと「リモコンが効かない」ときもあるのだとか。
内部HDD+レコーダーも!
55型に限り、内部HDD搭載モデルを選ぶことが出来ます。
そのサイズ、なんと2週間分の録画が可能な3TB。
しかし、他のサイズを選びたいという人もご安心を。
純正のブルーレイディスクレコーダーも発売されており、2~3チャンネルの同時録画に対応しています。
しかし、筆者の印象としては、純正品レコーダーには割高感があります。
同性能の国内製他メーカーであれば、通販などを利用するとグッと価格を抑えて購入することも可能。
アジア系メーカー製品などは特にその傾向が見られます。
店員さんのすすめで純正周辺機器を買ってしまうその前に、他の気になるレコーダーとの価格比較をしてみるのをおすすめしたいところ。
FUNAIの魅力4—音声出力
気になる音の表現ですが、液晶面の内部にステレオスピーカーを内蔵。
聴力が衰えたかたでも聞き取りやすいよう、超高音を押さえて耳障りの言い中音域を強くアピールしています。
この点は、国内でずっとシェアを守ってきた他の液晶テレビメーカーと全く遜色ありません。
ただし、映画にありがちな、低音域が特に目立つ「轟音」のとき、本体が揺れるような感覚があります。
地上波を観る上ではほとんど問題ありませんが、ブルーレイ視聴をメインに考えておられるかたは、オーディオを別に用意したほうがよさそうです。
すっきりとしたデザインなので、狭いスペースでも大型のアクティブスピーカー・ネットワークオーディオなどを置くのに抵抗がありません。
5.1chにしてもきれいにインテリアになじむので、オーディオマニアも安心です。
まとめ
液晶テレビは「高ければ」「よく知られたブランドであれば」よいという時代は、終わりつつあります。
格安テレビやアジア系テレビの失敗が相次ぐなかで、"FUNAI"は日本らしい発想・海外らしいカスタマーレスポンスを持った、バランスの良い製品に仕上がっています。
ヤマダ電機でしかお目にかかれないレアリティ感も、興味をそそるところではないでしょうか。
ぜひ一度、実物をご覧ください。