性能別で分かる!初心者PCゲーマーにおすすめしたい上質な液晶モニタはこれだ!
PCゲームをプレイする上で最も大切にしたいのがモニターです。
価格帯が幅広いので初心者の方は迷ってしまいがちですが、PCゲームをプレイするのであればできるだけ性能が良い製品を選びましょう。
ゲーミングPC向けに開発された液晶モニタにはゲームを有利に進める事が出来る様々な技術が盛り込まれています。
今回はこの液晶モニタの中から厳選した2製品を紹介します。
目次
ROG SWIFT PG258Q
マザーボードでもおなじみのメーカーASUSが製造した液晶モニターです。
サイズは24.5型と標準的な大きさで、TNパネル使用のノングレア(非光沢)タイプとなっています。
TNパネルはIPSパネルよりも視野角が狭いことで知られていますが、ゲームプレイ中は基本的に視点が固定されるので特に気になることは無いでしょう。
本製品は柔軟な角度の調整が可能で、縦に90度回転させることも出来ます。
そしてVESA規格に対応し、台座を使用せずにアームを利用した固定も可能になっているので、ディスプレイ設置場所に制限がある場合でも困りません。
製品概要
ROG SWIFT PG258QはASUSが「ゲーミング液晶」と銘打つだけあって、PCゲームをプレイする際に有利に働く機能が多数搭載されています。
その中でも一番際立つ特徴はリフレッシュレートが240Hz、応答速度が1msという驚異の高速仕様です。
この高速描画機能によって動きの早いゲームをプレイしても描画の遅延は最大限に抑えられます。
これはオンライン対戦をメインに考えているユーザーにとっては非常に頼もしい機能ではないでしょうか。
また、ROG SWIFT PG258QはNVIDIAが開発した各種機能との親和性が高く、NVIDIA G-SYNCに対応する事によってチラツキを防止する他、別売の3Dメガネを使用してNVIDIA 3D Visionを利用した3Dゲームを楽しむことも出来ます。
マルチディスプレイ環境
ASUSはROG SWIFT PG258Qに薄型ベゼルを採用しています。
最近では限りなくベゼルの面積を減らした液晶モニタが多数発表されていますが、その効果が最も現れるのがマルチディスプレイ環境です。
ハイスペックなグラボを持っていれば一度に複数のモニターへ信号を送れるので、簡単に広大な視野角を持つディスプレイ環境を構築する事が出来ます。
ただその際に液晶モニタのベゼル幅が広いとゲームへの没入感が阻害されてしまうという難点があります。
ROG SWIFT PG258Qのベゼルはこの問題を十分に克服できる非常に短い幅なので、ユーザーは安心してマルチディスプレイ環境を構築する事が出来るでしょう。
実際に構築する場合にはそれなりの出費は覚悟しなくてはなりませんが、3枚横に並べればシューティングやレーシングゲームの迫力と臨場感が驚くほど変わり、自分がその場にいるような錯覚さえ覚えます。
ASUSはマルチディスプレイをマネジメントする独自機能を開発しているので、同じ製品同士であれば画面のズレなどの不具合は全く発生しません。
ASUSが提供する独自の機能
ROG SWIFT PG258Q にはASUS がゲームの為だけに開発した「GamePlus」と呼ばれる独自機能が搭載されています。
その中でも特に便利なのが液晶に照準(クロスヘア)を出現させる機能。
非常に視認しやすいクロスヘアが液晶に出現するので、込み入った描画でもゲーム側のデフォルト照準を見失ってしまう事態を回避する事が出来ます。
さらにはFPSをカウントする機能やタイマー表示機能や前述のマルチディスプレイをマネジメントする「Display Alignment」機能が搭載されているので、ユーザーはゲームに深く没入する事が可能となるでしょう。
ROG SWIFT PG258Qまとめ
この液晶モニタの力を最大限に引き出すには、NVIDIAのハイエンドなグラボが不可欠です。
逆に言えば、AMDのグラボやNVIDIAのロースペックなグラボではこの製品の真価は発揮されません。
価格帯はゲーミング液晶モニタの中でも特に高額な部類に入りますが、ハイエンドなグラボを搭載したPCを所有し、マルチディスプレイ環境も視野に入れているゲーマーにはとても魅力的に映る商品だと言えるでしょう。
FS2434-R
こちらは高品質な液晶モニタを生産する事で有名な日本のメーカーEIZOが2014年に発表した純国産の液晶モニタです。
サイズは23.8型のフルHDで、視野角が広いIPSパネルを採用しています。
ゲーミング用途を含んでいるのでノングレア(非光沢)になっていますが、IPSパネル特有の視野角の広さが効いているので、通常の液晶モニタとしての用途も十分にこなしてくれます。
一応スピーカーも搭載していますが、ゲームプレイ中は本体左下にあるヘッドフォン出力端子から出力した方が音声は良く聞こえるでしょう。
本体の保証期間は5年と長く、ドットが一箇所だけ常時点灯している初期不良状態の場合は購入後6ヶ月以内であれば無償でパネルを交換してくれます。
また修理期間中には代用機を貸し出すサービスもあるので、安心して使用する事が出来ます。
製品概要
まず目を惹くのは独特なカラーリングです。
黒を基調としながらも赤をアクセントで配したデザインはまさにゲーミング専用モニターの雰囲気を醸し出しています。
ネットの画像によってはこの赤色が鮮やかに見える場合がありますが、実物の色はもう少し落ち着いた赤になっています。
モニター本体の可動域については縦方向に6センチ伸ばす事が可能で、回転は344度までをサポート、チルト角は背面方向に25度となっています。
人によっては机に直置きだと位置が低く感じられるかも知れないので、別途土台を用意するか、別売りのアームを使用して壁に固定してしまっても良いでしょう。
付属の小型リモコンでは入力切替と音量調整、そして画質モードの切り替えが簡単に行えます。
ボリュームボタンは本体前面にも搭載されていますが、このリモコンから行った方が便利です。
台座背面には赤い結束リングがあり、ここにケーブルを束ねる事が出来ます。
キーボードが有線式でPC本体の背面から接続する場合はこの結束リングを経由すると配線をスッキリとさせる事が出来るので便利です。
モード切り替えで幅広い用途
EIZOは本製品を「エンターテインメントモニター」として位置付けています。
これはゲーム用途に留まらず、映画鑑賞やインターネット閲覧、写真編集や鑑賞にも利用する事が出来るという自信の裏打ちです。
本機には5種類の画質変更モードが搭載されており、シーン別で映像を調整する事が出来ます。
ゲーム用には「Game (Dark Scene)」と「Game (Light Scene)」という2種類のモードがあり、明暗が激しいシーンで全体の映り具合を調整する事が出来るようになっている他、ユーザーが追い込んだ画質設定を2種類プリセットとして登録する事も出来ます。
画面の文章を見る場合に有効な「Paper」モードは、ブルーライトを極限まで軽減するので目に優しく、長時間の作業に適したプリセットとなっています。
「Web/sRGB」モードは色指定を正確に再現しているプリセットなので、写真編集やDTPの作業に最も適したモードです。
これらの機能もリモコンから呼び出す事が出来るので、必要に応じて適宜切り替えると良いでしょう。
FS2434-Rまとめ
日本が誇る液晶モニタメーカーのEIZOが手掛ける製品なので、全体の完成度は非常に高く、高品質です。
また、ROG SWIFT PG258Qと同じくベゼル幅が狭いので、マルチディスプレイ環境にも十分耐えられます。
応答速度は4.9msとゲーミングモニターの中では早い方ではありませんが、一般的な液晶モニタの中では十分高速な部類に入ります。
ユーザーが本製品を購入する際にネックとなるのは他社製品と比べて若干高い価格設定となるでしょうが、ゲーム以外の用途でも活躍出来るオールラウンダーな性能を鑑みると、価格以上の価値は必ず見出せるおすすめの液晶モニタです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回ご紹介した2製品は同サイズの液晶モニタの中でも高額な部類に入りますが、一度購入してしまえば長く使用する事が出来る優秀な製品です。
熱心なゲーマーであるほど画面を集中して見つめる時間が増えるので、目への負担を極力軽減するためにも値段のみで製品を選ばずに、ユーザーへの配慮がきちんと考えられた上質な製品を選ぶようにしましょう。