モニタアームはどう便利なのか?8つのメリットを紹介
モニタアームがあると、机の上で作業する際は、とても便利です。
しかし、あまり馴染みがない場合は、「モニタアームで何ができるの?」という疑問をもつこともあります。
漠然とモニタが動かせるイメージはあっても、初心者だと、詳しくは知らない人もいるでしょう。
そこで、モニタアームを導入することによって得られる、8つのメリットを紹介します。
高さが調節できる
モニタアームを使うと、モニタの高さを自由に調節することができます。
通常は、モニタの高さは変えられないので、無理に姿勢を合わせたりすることもあるでしょう。
例えば、モニタの位置が低すぎる場合は、前傾姿勢になったり、猫背になったりするものです。
しかし、そのような悪い姿勢で長時間作業していると、どうしても体に負担がかかってしまいます。
首や肩がこってきたり、目の疲れを感じるようになったりするのです。
ひどいときには、腰に負担がかかり、腰痛になってしまうこともあります。
しかし、モニタアームを使えば、高さを調節できるため、自分が見やすい位置にモニタを合わせることができます。
それならば、姿勢が悪くなる心配もなく、長時間の作業も楽になるでしょう。
こうした高さの調節には、縦の動きが可能な垂直アームや、水平垂直アームがおすすめです。
下のスペースが空く
モニタアームを使うと、モニタやキーボード、ノートパソコンなどを机から離して設置できます。
すると、下のスペーが空くことになるため、机の上を広く使えるのです。
本来は、モニタやキーボードなどは動かせないため、その周辺にしか物を置くことができません。
そうしたスペースは、狭く限定されていることも多いので、物がたくさんあると、机の上がごちゃごちゃになってしまうこともあります。
しかし、モニタやキーボードを浮かせて、机の上から離してしまえば、使用可能なスペースが一気に広がります。
空いたスペースを有効に使うことができれば、机の上を整理しやすくなるでしょう。
そのため、モニタアームは、机の上をきれいにしたい人にも最適なのです。
細かい調節も可能
モニタアームの導入を検討する際は、「思ったとおりに動いてくれるのか?」という不安を感じることもあるでしょう。
せっかく購入しても、大雑把にしか動かすことができず、望んだ位置にセットするのが難しいようなら、すぐ使わなくなってしまうかもしれません。
確かに、製品によっては、動かせる方向が上下だけだったり、左右だけだったり、意外と可動域が狭いものもあります。
そんなときは、水平垂直アームがおすすめです。
これは、縦と横以外に、斜めの動きにも対応しており、全方位にモニタを動かすことができます。
さらに、軸の数が4軸になっている製品なら、かなり細かい調整が可能になるでしょう。
モニタアームの軸の数には、他に2軸や3軸もありますが、最も広い可動域をもつのが、4軸なのです。
そのため、できるだけ細かく調整したいなら、最適の製品となります。
これらの特徴をもつモニタアームなら、自分にぴったりの位置を探しやすくなるでしょう。
モニタを縦にして使える
モニタは、一般的には横に設置して使うものですが、モニタアームを導入すれば、縦置きで使うことも可能になります。
ほとんどのモニタアームは、モニタを90℃以上回転させることができるので、あとは画面の向きの設定を変更すれば、縦置きモニタの完成です。
モニタが縦になっていると、幅をとらないので、机の上を広く使うことができます。
さらに、横向きよりも、画面に表示される情報量も多くなるので、文章が多いページを見るには最適です。
また、ワードやエクセルの作業も、表示される分量が増えることで、進めやすくなるでしょう。
この縦置きをするには、なるべく高さのある製品か、高さを調節できる製品を選ぶのがコツです。
高さが足りていないと、机の上にすれすれの位置になってしまうため、画面の下部が見にくく、逆に使いづらさを感じるかもしれません。
十分な高さのある製品なら、画面全体をひと目で見渡せるので、とても便利です。
マルチモニタにできる
モニタアームがあると、モニタの位置が机の上に限定されないので、マルチモニタ環境を構築しやすくなります。
マルチモニタとは、複数のモニタを並べた状態のことで、マルチディスプレイとも呼ばれます。
複数のモニタを同時に使用すると、作業の効率を上げることができるのです。
例えば、教科書とノートを複数開いて勉強する場合、狭い机だと、何冊かは重ねなければならないので、位置の入れ替えを煩わしく感じることがあります。
しかし、広い机なら重ねずに置くことができるので、余計なストレスがなく、勉強の進み具合もよくなるでしょう。
マルチモニタにも、これと同じ効果があります。
モニタがひとつしかないと、複数のページを開いたり、複数のソフトを使ったりするには不便なものですが、モニタも複数であれば、それらを分けて表示することができるのです。
マルチモニタで作業をしやすくしたいなら、ぜひモニタアームを検討してみましょう。
大きなモニタでも安心
モニタアームを使う際は、「大きいモニタでも大丈夫なのか?」という心配もあります。
確かに、大きいモニタだと、支えきれずに落ちてくる想像をしてしまうものです。
しかし、モニタアームには、最大耐荷重というものがあります。
これは、最大でどれくらいの重さに耐えられるかを表した値なので、この表記をしっかり確認して選べば、大きいモニタでも問題はありません。
ただし、最大耐荷重をオーバーしていない製品でも、あまり軽すぎるモニタだと、上向きに傾いてしまうことがあります。
モニタアームには、最低耐荷重を表記している製品もあるので、その場合は、最低の値もよく見て選んでください。
モニタ以外にも使える
モニタアームで浮かせることができるのは、モニタだけではありません。
専用のモニタアームがあれば、スマートフォンやタブレットなどを固定することもできるのです。
パソコンの隣にスマートフォンなどを置いて、メールやSNSを見たいときは、ふたつの高低差のある画面を行き来しなければならないため、見づらく感じることもあります。
そんなときは、モニタアームを使って、両方とも見やすい位置に並べてしまいましょう。
すると、目線の移動が少なくなり、どちらの画面も楽に見ることができます。
また、机の上に置き場所がないような場合にもおすすめです。
取りつけが簡単
モニタアームの取りつけは、穴を開けてネジで固定することを考えれば、かなり面倒で難易度が高いように思えます。
しかし、実際には、そうしたモニタアームは一部の種類だけです。
多くのモニタアームは、固定具で挟んで取りつける「クランプ式」となっているので、初心者でも簡単に設置することができます。
そのタイプを選んでおけば、設置場所に穴を開ける必要もありません。
クランプ式は、モニタアームの固定方法では最も多く使われているので、種類が豊富にあり、自分に合った製品を見つけやすいこともメリットです。
簡単そうなものを選んで、サクサク取りつけてしまいましょう。
まとめ
モニタアームを導入すると、とても多くのメリットがあるので、パソコン周辺の環境を改善したいなら、ぜひおすすめです。
ただし、導入の際は、「自分に合った製品を選ぶ」という点に注意してください。
どんなに高品質なモニタアームでも、自分の目的と合っていなければ、メリットを得られなくなります。
目的とスペックを照らし合わせて、適切な製品を選ぶようにしましょう。