ペンタブレットと液晶タブレット、似ているようで違うその機能。

2016年5月4日全件, 液晶ペンタブレット(液タブ)

HUION® プロ向け デジタルペン付けのグラフィックモニター - グローブ付け 液晶タブレットGT-190

液晶タブレットとは、簡潔に説明しますと「専用のペン先から発せられる独特の波長を感知し、PC画面上に『直に』描画出来る」というアイテムです。

本記事では、普段ペンタブレットを愛用している私自身が知人の液晶タブレットを拝借し、その違い、それぞれのメリット・デメリットなど、実体験を基に液晶タブレット体験レポートしてまとめてみました。

購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

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価格の相場は?

実際に通販サイトなどで確認しましたところ、ペンタブレットは比較的安価なもので1万円から購入できる件に対し、液晶タブレットはどんなに安価でも5万、6万Pは軽く超えます。

特にグラフィック制作に特化したMAC対応の液晶タブレットなどは、最安値14万からというデータも確認できました。

今でこそWindowsでも気軽にデジタルイラスト、漫画が制作できますが、一昔前は「MACを持っていないとグラフィッカーとは名乗れない」と揶揄されていた時代があった事も確かですから、さぞかしそのお値段に相応しい機能を備えていらっしゃるのでしょう。

そんなわけで、週に何本も連載を抱え、絵で生計を立てている方等がより効率よくお仕事をする方に需要がある模様で、私のような趣味の同人作家には縁遠いもののようです。

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ペンタブと液タブ、値段以外での大きな違いは?

ペンタブレットは専用のペンを用い、専用の板を通して描画をします。

そのため、板に対しての描画とPCに表示される描画のイメージにすれが生じることが多々あります。

最近のペンタブレットはそのずれを最小限に抑える機能が十分に備わっているため、ずれと言っても非常に些細なものですが、繊細で緻密なイラストを求める絵描きさんなどは
その細かなずれが気になり、満足いく作品が完成しない、といったこともままあります。

その点液タブはPCに「直接」描画が可能なため、ずれを一切気にせず、思ったままに絵が描けます。

デジタルが今ほど普及していなかった時代、スケッチブックに直接線画、彩色を施していた当時と一寸変わらぬ感覚で取り組むことができました。

デジタルとアナログの良いところを掛け合わせ、進化させた存在。

それが液晶タブレットであると感じます。

PCの角度によってデッサンやアングルが正しいようで正しくない事もままあります。

液晶タブレットは画面に直接描写をするため、描きながらタブレットの角度を傾け、時に上下ひっくり返すなどして描画の整合性を確認できます。

まだまだあります、液晶タブのいいところ

また描画時、ペンタブがペン、板、PCの3点セットの前から動けないのに対し、液晶タブレットはスマホやiphoneなどと同じ感覚で作業ができます。

つまり、寝転んでいても、うつぶせになっていても、自分が一番楽で好きな姿勢で描画に取り組めます。

同じ姿勢で作業し続けるのはなかなか辛いものがあるため、自在に姿勢を変えながら作業が出来る液晶タブレットは健康にも良いのかも知れません。

(もっとも、医学的根拠は証明されていませんが…)
ただ、持ったまま姿勢変えが可能なのはあくまで両手で支えられる小型サイズのため、大画面の液晶タブレットには向きません。

良いことづくめに見える液晶タブレットのデメリット

こうして並べてみると、一見欠点が見当たらない液晶タブレット。

ですが、ペンタブレット経験者の視点から述べますと、この専用ペンの先が意外と板を傷付け、長い歳月の間に板そのものがすり減ってくるんです。

そのすり減った部分から細かいごみなどが入れば当然感知の精度が落ちる為、定期的に電子機器用の洗浄シートなどでお手入れしています。

液晶タブレットでも同じ現象が起こりえることは、想像に難くありません。

特に筆圧の強い人などは、ペンと液晶の摩耗が激しく、著しくその寿命を縮める可能性があります。

短い周期で手軽に買い替えの効くものではありませんので、お手入れには十分気を遣ってあげて下さい。

まとめ

液晶タブレットの最大の特徴は、よりアナログに近い感覚でデジタルの作品が作れること。

その分お値段もお高めですが、利便性などを考えれば仕方のないことであると感じます。

何より、絵を描くことがより一層楽しくなる、それだけでお値段の数倍の価値があると私は思いました。

デジタル絵は怖いものでも、難しいものでもありません。

「作業」と構えず、ぜひ液タブでお手軽に「お絵かき」を楽しんでください。




2016年5月4日全件, 液晶ペンタブレット(液タブ)