液晶テレビの画面を見づらく感じるのはなぜ?よくある4つの原因
液晶テレビを使用していると、「どうも画面が見づらい」といった違和感を覚えることがあります。
そのように感じてしまうとき、考えられる理由は、ひとつではありません。
液晶テレビの画面は、さまざまな理由で見やすさが変化してしまうので、使い方には十分注意しなければならないのです。
では、よくある4つの原因と、その対策を紹介していきます。
光沢がある
液晶テレビを見づらく感じるときは、光沢による映り込みが原因となっている可能性があります。
これは、グレアと呼ばれる特殊な加工を施した商品でよくみられるものです。
グレア液晶の特徴は、表面がとてもツヤツヤしている点であり、そのために光をよく跳ね返します。
それが画面の見づらさに影響しているのです。
ただし、グレア液晶は映像がきれいになるというメリットもあり、できるだけ美しい映像でテレビを見たい場合には、適した商品になります。
グレア液晶の映像は色が鮮やかで、コントラストもしっかりしており、くっきりとした見やすい映像になるのです。
特に黒い色の発色はとても優れており、映像全体が引き締まって見えるようになります。
しかし、ツヤツヤと光沢のある表面が光を反射してしまう点は、人によってはかなりマイナスになる要素です。
そのような画面には、周囲の照明や自分の顔、部屋の様子までが映り込んでしまい、気になって映像に集中できません。
特に、暗いシーンなどは黒が多くなり、映り込みが目立ってしまいます。
映り込みをあまり気にしない人なら問題はありませんが、そうでない場合は、非常に見づらい状態になってしまうのです。
ノングレアは反射がない
映り込みによる見づらさを解消するためには、グレア液晶ではなく、ノングレア液晶を選択してください。
ノングレア液晶は、光沢を出す加工が行われておらず、必要以上に光を反射することはありません。
つまり、映り込みがなくなり、映像により集中することができるわけです。
反射が少ないということは目にも優しいので、長時間テレビを視聴していても、あまり疲れないというメリットもあります。
しかし、映像の美しさという面ではグレアよりも劣るので、その点は注意してください。
極端に画質が悪いということはありませんが、色が地味に感じたり、ぼやけたような印象を受けたりする場合があるのです。
このように、ノングレアとグレアには、メリットもデメリットもあるので、自分が優先すべき点を明確にしておき、最適なタイプを選択するようにしましょう。
傷がついている
液晶テレビが見づらく感じる原因には、画面についた傷の影響もあります。
普段の使用頻度が高い液晶テレビは、さまざまなダメージを受けることになり、いつの間にか画面に傷がついてしまうことも多いのです。
それが蓄積されると、やがて画面を見づらくしてしまいます。
この場合、目立つ傷がついたときはもちろん、小さい傷であっても油断してはいけません。
たとえ小さい傷だったとしても、それが積み重なることで、だんだん無視できないものになってしまうのです。
そうした小さい傷は、ティッシュによってついてしまうことが多いので、十分注意してください。
画面にちょっとした汚れなどがついたときは、手近なティッシュで拭ってしまうことがよくあります。
しかし、人の肌には優しいティッシュでも、繊細な液晶画面にとっては、ダメージを負う原因になってしまうのです。
傷を防ぐ方法
液晶テレビの画面を傷つけないためには、手入れの際、できるだけ柔らかい布を使用するようにしましょう。
例えば、カメラや眼鏡などに使われているクリーニングクロスなどです。
それなら画面に傷をつける心配はないので、すぐ使えるように、テレビの近くに置いておくことをおすすめします。
ただし、いくら柔らかい布であっても、ゴシゴシと力を入れて擦らないように注意してください。
また、目立ってしまうような大きい傷を防ぐためには、専用のカバーが便利です。
そのまま放置していると、何かがぶつかって傷をつける恐れもありますが、カバーをかけておけば、そうした事故が起こってもダメージは少なくなります。
普段から大切に扱うようにすれば、画面を常にベストな状態で維持できるため、見づらく感じてしまうこともありません。
画面が明るすぎる
液晶テレビの画面を見づらく感じてしまう場合、明るさの問題もあります。
一般的に、画面の明るさは自由に調節できるようになっているものです。
そのため、初めて使うときには明るさをチェックし、自分に合った値に設定してから見ることになります。
もし明るすぎる設定になっていた場合は、変に眩しく感じてしまい、見づらくなるだけでなく、目に負担をかけることもあるのです。
ところが、買ってきたばかりのテレビというのは、明るさが強めに設定されていることがあります。
これは、店の中で画面がきれいに見えるように、わざと明るく調節しているためです。
その場合、店の中での設定のままになっていることがあるので、新しく買ってきた液晶テレビは、必ず明るさをチェックしておきましょう。
部屋に合わせた適度な明るさにしておけば、見づらくなる心配はなく、目も疲れません。
ブルーライト対策にもおすすめ
ブルーライトは、スマートフォンやパソコンの液晶画面から出る刺激の強い光ですが、液晶テレビからも同様に発生しています。
これを浴びすぎると、目の疲労が大きくなったり、睡眠不足になったりするのです。
そのような事態を避けるためにも、明るさの調節が必要になります。
というのも、ブルーライトは、画面が明るいと量が多くなってしまうからです。
ブルーライト対策としては、専用のメガネをかけて見る方法もありますが、自分の目を保護するだけでなく、量を少なく抑えることも忘れないようにしましょう。
長時間見すぎている
液晶テレビを見づらく感じるときは、必ずしもテレビに問題があるとは限りません。
自分自身の目が疲れているときも、普段のように画面を見られない場合があるのです。
例えば、長い時間テレビを見続けることは、目に必要以上の負担をかけてしまいます。
酷使された目は、次第にかすんできたり、眩しさを強く感じたりするようになるため、どうしても正しく画面を見つめることができないのです。
あまりひどいときは、目に痛みを感じることもあります。
そのため、液晶テレビを使うなら、むやみに長く見るのではなく、時間を決めて見るようにしてください。
ときどき休憩しよう
液晶テレビをどうしても長く見たいときは、延々と継続するのではなく、休憩しながらゆっくり見るのがおすすめです。
ときどき休憩を入れ、目を休ませるようにすれば、少しでも負担は軽減できます。
ずっと画面を見つめていると、まばたきの回数を無意識に減らしていることもあるので、目薬を入れて潤いを与えるようにしましょう。
また、休憩中に遠くを見るのも、よい方法です。
一定の距離にある画面を長く見ていると、目の筋肉が固まってしまいます。
なるべく遠く見るようにすると、筋肉が適度にほぐれ、蓄積された疲労を和らげることができるのです。
そのようにして、目の負担を減らしながら見ていれば、画面を見づらく感じるようなことはなくなります。
まとめ
液晶テレビを見づらく感じるときは、その違和感を放置しないことが大切です。
見づらい状態で使い続けていると、目の負担が大きくなってしまいます。
少しでも違和感を覚えたときは、ここで紹介した原因と対策を参考にして、早めに改善しましょう。
見やすい画面は目にも優しいので、テレビをより快適に楽しむことができるのです。