液晶モニタで目に負担をかけないためには? 対策のための4つのポイント
液晶モニタは、現代の生活では必需品となる商品です。
しかし、これを使うときは、目に負担をかけないことが重要になります。
特に、毎日長時間使うような場合には、視力に影響することもあるので、十分注意しなければなりません。
では、液晶モニタで目に負担をかけないためのポイントについて、詳しく説明していきましょう。
明るさを適度に抑えよう
液晶モニタを使用するときは、画面の明るさを適度に調節しなければなりません。
画面が明るすぎると、どうしても目が疲れてしまうのです。
また、眩しさを感じてしまうことも多く、「画面が見づらい」という感覚を抱くようになります。
その状態で使い続けていれば、目の疲労がどんどん蓄積されていくので、ちょうどよい明るさに設定しておくことは、とても大切です。
液晶モニタの場合、テレビよりも近い距離で使うことが多くなるため、この点は特に重要なポイントになります。
テレビだと、ある程度の距離を開けて使うものですが、パソコンの作業などで液晶モニタを使う場合は、かなり近い距離で画面を見つめることが多いものです。
そのとき、明るさが変に高く設定されていると、目に強い刺激を与えることになってしまいます。
近くで見ても、なるべく負担を小さくできるように、明るさの設定は確実に行っておきましょう。
部屋の明るさに合わせる
液晶モニタの画面の明るさは、使用する部屋に合わせて変更するのがおすすめです。
使う部屋に合った明るさになっていれば、眩しさなどを感じることはなく、目の負担も少なくなります。
そのため、買ってきたばかりの新品の液晶モニタは、使う前に必ず明るさをチェックするようにしましょう。
新品の商品は、明るさの設定が、店頭に並べたときと同じになっている場合があります。
しかし、普通の家庭の部屋で使うには、その明るさは強すぎるものです。
店頭で並べるときは、少しでも見栄えをよくするために、あえて画面を明るくしています。
すると、家庭の部屋とは明るさが合わず、目に大きな負担をかけることになるのです。
液晶モニタを買ってきたときは、必ず明るさを確認して、適切な値に調節してから使うようにしましょう。
ブルーライトの対策を
液晶モニタで目に負担をかけないためには、ブルーライトの対策をしっかり行わなければなりません。
これは、液晶モニタに限ったことではなく、スマートフォンや携帯ゲーム機など、液晶画面をもった商品なら、すべてに共通する注意点になります。
ブルーライトは、太陽の光にも含まれているもので、網膜を刺激する強い光です。
これを浴び続けると、目の負担が大きくなり、視力にも影響を与えてしまうことになります。
また、ブルーライトには、眠りを促すホルモンを抑制してしまう働きもあるので、睡眠不足の原因になります。
寝る前にパソコンやスマートフォンの画面を見つめるのはよくないとされていますが、それは、このブルーライトの影響があるためなのです。
このように、ブルーライトを多量に浴びていると、健康にはよくありません。
ぜひ対策をして、目の負担だけでなく、体の負担も取り除くようにしましょう。
ブルーライトを抑えるには
ブルーライトを少しでも減らすためには、先述のように、明るさを適度に抑えることがおすすめです。
明るい画面と暗い画面では、明るい画面の方が、ブルーライトを多く発生させています。
そのため、あまり明るくしないようにしておけば、ブルーライトの刺激も、かなり抑えることができるのです。
また、ブルーライトを抑えるには、便利な商品も多く販売されています。
例えば、ブルーライトをカットできる眼鏡や、画面に貼ることでブルーライトを抑え込む専用フィルムなどです。
そうした便利な商品をうまく使いこなせば、ブルーライトは大幅に軽減できます。
さらに、最近の商品には、液晶モニタ自体にブルーライトカット機能が備わっているものがあるため、目の負担を考慮して商品を購入するなら、最初からそのようなタイプを選んでおくのも、ひとつの方法です。
画面の傷を防ごう
液晶モニタは、明るさやブルーライトをしっかり押さえておけば、目に負担をかける要素は、かなり少なくなります。
しかし、そうした対策をするなら、画面の傷にも注目しておくべきです。
明るさやブルーライトにいくら気を遣っていても、画面が傷だらけだった場合は、目にかかる負担は大きくなります。
というのも、細かい傷がたくさんついた画面では、見やすさが低下してしまうからです。
せっかく有効な対策をしていても、画面がきれいでなければ、快適に映像を見ることはできません。
見づらくなった画面を長時間見つめていたりすると、目の疲労はたちまち大きくなってしまうのです。
それを避けるためにも、画面の傷を防ぐ工夫を、しっかり行うようにしましょう。
おすすめなのは、専用のカバーをかけておくことです。
こまめな手入れも、傷をつけないためには重要ではありますが、同じ手入れをするにも、汚れはできるだけ少ない方が、作業は捗ります。
カバーをかけておけば、埃や飛沫などの汚れを防ぎ、小さな傷などのダメージも、確実に抑えることができるのです。
傷を消す方法もチェック
液晶画面に傷がついたときは、ちょっとしたものなら、消すことも可能です。
鉛筆の字を消すための普通の消しゴムを使い、画面の傷を優しく擦ると、元のきれいな画面に戻すことができます。
あまりひどい傷は無理ですが、「ちょっと擦ってしまった」という程度の小さい傷なら、この方法でも十分に対処できるので、ぜひ試してみてください。
また、研磨剤を含んだ歯磨き粉も便利なアイテムになります。
歯磨き粉に少量の水を加えて傷に塗り、柔らかい布で優しく擦ってみてください。
すると、研磨剤が傷を削ることで、元の状態に戻すことができます。
どちらの方法も、ありふれたものを使って簡単にできる方法なので、きれいな画面を維持するために、うまく利用していきましょう。
休憩しながら使おう
液晶モニタによる目の負担を減らすためには、明るさやブルーライト、画面の状態などはとても重要です。
しかし、それらをいくらチェックしていても、目の疲労を軽減できないケースがあります。
それは、あまりに長時間使いすぎることです。
液晶モニタを延々と見つめ続けるようなハードな使い方では、明るさが適度でブルーライトが少なく、なおかつ傷のない画面だったとしても、目の負担は減らすことができません。
負担をかけないように使うのであれば、時間を決めて使うことも、重要な対策のひとつなのです。
たとえ仕事で長時間の作業が必要なときでも、まったく休まず使い続けるのではなく、ときどき休憩を入れることを忘れないでください。
目の筋肉をほぐす
液晶モニタを見つめ続けたときの疲労を回復するためには、遠くの景色を見るのがおすすめです。
何かの作業で画面を見続けるという状態は、目の筋肉を固くしてしまいます。
一定の距離にあるものを長時間見ていると、どうしてもそうなってしまうのです。
そのため、休憩するのであれば、液晶画面からいったん離れて、遠くにある景色を眺めてみましょう。
遠くの山を見たり、飛んでいる鳥を目で追ってみたり、目立つ建物に焦点を合わせてみたり、見るものは何でも構いません。
そうすることで、凝り固まった筋肉をほぐすことができ、目の疲労が和らぐのです。
現代の生活では、たとえ疲れていても、仕事のために画面を見つめ続けなければならない場面も多くあります。
そんなときは、少しでも目を休めるようにして、疲労を取り除いていきましょう。
まとめ
液晶モニタは、普段からよく使用する家電製品のひとつですが、よく使うものだからこそ、使い方には十分注意しなければなりません。
適当な使い方をしていると、知らずに目を酷使していることがあり、さまざまなデメリットをもたらすこともあります。
それを避けるためには、ここで紹介した方法を参考にして、いつも適切な使い方を心がけてください。
常に目の負担を考慮した使い方ができれば、余計なデメリットはなくなります。