専門学校なら養成所の方が良いは嘘? 声優養成所よりも専門学校が良い4つの理由
声優を目指すならば、専門学校に行くのなんて時間の無駄だといわれることが多いです。
たしかに声優専門学校を出ても、声優にはなれないことが多いです。
それを聞くと、声優養成所の方がよさそうに思えるものですが、実際には声優養成所に行ったからといって必ずしも声優になれるわけではないんです。
ここではそんな、声優養成所よりも専門学校が良いという理由を4つほど紹介していきます。
専門学校であればつぶしが多少効く
声優養成所と声優専門学校の一番の違いは何かわかりますでしょうか?
たしかに教えることのレベルが違うとか、授業の日程が違うとか、そうした細かい違いはすごくたくさんあります。
でもそうではなく、一番の違いは、専門学校であれば学歴がつくけど、養成所の場合には何も残らないということなんです。
専門学校は、間違いなく専門学校なので、卒業すると専門学校卒という学歴になります。
でも養成所の場合には、そこを卒業しても、養成所卒とはならないのです。
言ったらそれは塾のようなものです。
だからそれを卒業しても、別も何も残りません。
スキルはつくでしょうが、それだけです。
なのでもし、そのスキルを活かして声優になることが出来なかったら、そこにかけた時間はすべて無駄になります。
対して専門学校であれば、もし声優になれなかったとしても学歴は得ることができますから、最低限行っただけの意味はあります。
専門学校卒でもあると有利
もし声優以外の仕事につかないとならなくなった時、そこに専門学校卒という肩書があるとないのでは、意外と大きく違います。
専門学校卒以上でないと受けることができない学校だって、意外とたくさんあるんです。
そういうところもどんどん受けていかないと、声優の専門学校から声優以外のところで就職するというのは難しいです。
やっぱり声優の勉強をしていたというのはやや特殊な経歴です。
だから、数受けないと採用されないこともあるんです。
逆に言えば、数を受ければ声優の道から全然違う道へ進むこともできるということ。
なのでそれをかなえるためにも、数多くうけることができるようになる専門学校卒という肩書は必要になるんです。
養成所でも特別声優になりやすいわけではない
何となく、専門学校よりは声優養成所を経ていたほうが声優になりやすいというイメージがある方もいるでしょう。
でも別にその差はものすごく大きいというわけではないんです。
たしかに養成所を経て声優になる人は多いといわれています。
でもそれには裏があったりもするんです。
たとえば、もうすでにほぼほぼ声優になれることが決まっているような人を特待生として迎えていたり。
それはつまり、最初から声優になれることが決まっているような人を、なんとかして連れてきているようなものになりますよね。
それで実績を積んでいたとしても、それは声優になりやすい道だといえるのでしょうか?
実際、そうではなく普通に入学してきた場合には、声優になれないことの方が多いです。
それを考えると、別に養成所でも声優になりやすいわけではないということになるんです。
より長く勉強できた方が良い
どちらも特別声優になりやすいわけではないのですから、それならばより長く勉強できた方が良いです。
というのも、勉強する時間が長くなればなるほど、その間に自分で声優のオーディションを受けたりする機会も多くなります。
就職の際と同じで、声優のオーディションだって、数打てば当たる可能性はあります。
しかも長くいることができれば、長く勉強できるわけですから、その分スキルが磨かれていく可能性も高いです。
たしかに授業のレベルが高いのは養成所の方になりますが、別に専門学校でだって学べることはたくさんあります。
だから逆に専門学校に行っているほうがレベルが高くなることもあるんです。
それもまた、養成所よりも専門学校の方がおすすめできる理由ですね。
専門学校の方が間口が広い
また、養成所と専門学校では、専門学校の方が声優になるための間口が広いということも言えます。
養成所の場合には、その養成所を運営している声優事務所以外を受けることはできません。
しかし、専門学校の場合は全然そんなことはありません。
専門学校の場合には、どこの声優事務所のオーディションを受けるのも自由ですし、間口がすごく広いんです。
間口が広いほうが数が打てるようになりますから、声優になりやすくなるのも当然です。
だからその分声優になりやすくなるんです。
途中で憧れが変わることもある
養成所の場合には、その事務所がちょっと違うなと思っても、他の事務所を受けることはできないんです。
声優になれるなれない以前に、それはちょっとリスクが高いですよね。
たしかに最初は、その事務所にあこがれていたこともあるかもしれません。
たとえば憧れの声優さんがいたりして。
でも、その憧れは途中で変わることもありますよね。
憧れの声優さんが変わることだってありますし、憧れの事務所が変わることだってある。
ましてや、声優の専門学校や養成所の入る人は、まだ10代や20代前半くらいであることが多いわけですから、余計にそうなる可能性は高いです。
でもあとからやっぱり違うなと思っても、養成所の場合には変えることはできません。
違う事務所を受けるとしたら一旦養成所を辞めてからになるんです。
それはそれでハイリスクですよね。
だから、最初から間口は広いほうがいいんです。
入りたくても入れない養成所がある
専門学校の方が養成所よりもおすすめできる理由として、養成所の場合には入りたくても入れないことがあるということもあります。
養成所には、オーディションがあります。
だからまずそのオーディションをパスしないと入れないわけですが、ここで言っているのはそういうことではありません。
そうではなく、年齢制限があって受けることができないこともあるということを言っています。
専門学校には、別に年齢制限はありません。
だからいつまでも声優を目指すことはできます。
でも、養成所の場合には、たとえば27歳までという風に年齢制限があることもあるんです。
そうなると、いくらそこに入りたいと思っても、年齢的にアウトになることが出てきます。
となるといけるところが限られてくる人もいますよね。
専門学校であればそんな風にはなりません。
つまりこの時点での間口の広さも、専門学校に軍配が上がるんです。
年齢が高いとつらいのは一緒
ただ別に専門学校であれば年齢が高くても声優になることが簡単にできるのかというと、全くそんなことはありません。
ある程度年齢が高いと、受けられる役が限られてきます。
今のアニメ業界に、おじさんやおばさんを主役にしたアニメは多くありません。
だから、そのくらいの年齢の人の声優を抱えていたとしても、事務所としてはあまり仕事を回せないんです。
となるとヤッパリそもそも採用されることが少なくなっていく。
結果、年齢が高いと声優にはなりづらくはなるんです。
でも専門学校であれば少なくともチャレンジはできます。
チャレンジしないで諦めるのはつらいですが、チャレンジしてダメなら諦めもつきますよね。
まとめ
声優になるには養成所に行かないとだめだといわれますが、この通り専門学校の方が良いということもあるんです。
だから、盲目的に養成所を目指すのはおすすめできません。
もちろん中には養成所の方があっているという方もいますから、みんながみんな専門学校に行った方が良いというわけではないです。
でも専門学校がおすすめできることは間違いありません。