外国人でも声優専門学校にいく意味はある?声優にはなれない?
外国人の方が日本で働くということでも今では一般的になってきました。
それはコンビニなどの一般職だけではなく、俳優などの特殊な職業でも見られています。
では声優はどうでしょうか?
外国人でも声優にはなることはできるのでしょうか?
そしてもし声優になれるのであれば、外国人でも声優専門学校に行った方が良いのでしょうか?
外国人で声優として活動している人も多い
外国人でも、日本で声優として活動している人は多いです。
たしかにアニメの世界ではあまりそうした人を見ることはないかもしれませんが、たとえばナレーターなどではよく声をききます。
言うなればボビーオロゴンさんだって、某テレビ東京系の番組でナレーターをしていますし、ナレーターとして外国人を起用することは多いんです。
またアニメの世界で活動している人だって、ロシア人の声優さんなどがいます。
なので、外国人でも日本で声優になることはできますし、声優として活躍することもできるんです。
これからますます増える可能性は高い
最近は、日本を舞台にした日本人しか出てこない作品よりも最終的にはキャラクターが海外でも活躍するというような作品や、そもそも海外を舞台にしている作品というものもすごく増えてきています。
しかしこれまではそういうシーンでも声優さんは日本人が担当していました。
日本人が英語をカタカナ読みで読んだものが、採用されているんです。
ただ今の時代、それに違和感を覚える人も少なくはありません。
特に英語をしゃべることが珍しい時代でもありませんから、変な音の英語はやっぱり引っかかるんです。
片言の設定ならばまだしも、現地人まで片言というのは違和感がすごくあります。
それに制作側が気が付かないはずもありません。
なので、今後ドンドン本当の発音ができる外国人の方が声優として採用される様になる可能性は高いんです。
専門学校の受け入れ体制も整っている
その証拠ともいえるかもしれませんが、専門学校側も、外国人の方の受け入れ体制がととのっているところが多いです。
たとえば学生ビザの取得させたり学生寮を提供したり。
実際、これまでに5000人以上の留学生の方を卒業まで見てきたというところもあるくらいです。
それだけ受け入れ体制が整っているわけですから、外国人の方が声優専門学校に行くのには大きな意味があるでしょう。
当然声優になれる可能性も高くなります。
やるべきことははっきりする
まず声優専門学校に行けば、やるべきことははっきりします。
声優になりたいと思ったとしても、外国人の方は何をするべきかはわからないでしょう。
何をするべきかわからない状態でただ日本にいても、やはり声優にはなれません。
でも声優専門学校にいけば、少なくとも演技の勉強や日本語の勉強はできます。
そして当然、声優になるためにはどうしたらいいのかという、これからの自分のスケジュールが見えてくるんです。
それなしに漠然と動いていてもまず声優になることはできませんが、それが見えてくれば、グッと気持ちも入り成長していきやすくなります。
結果、声優になることができることも出てくるんです。
だから、外国人の方が声優になりたいと思ったら、声優専門学校に入るのはおすすめです。
タレントから声優を目指すのもあり
もちろん、専門学校から声優を目指すというのは一つの選択肢になります。
だから別に、たとえ外国人であっても声優の専門学校から声優を目指すという他にも選択肢はあるんです。
先ず一つはタレントになるということ。
それこそ先に例に挙げてきたボビーオロゴンさんのように、まずタレントとしてフィーチャーされる様になるんです。
そうするとそこから派生していろいろな仕事が舞い込むようになります。
その結果声優になるということもできます。
だから、まずは外国人タレントの所属事務所に所属できるようにアプローチしてみるというのも一つに手ではあるんです。
ただこれにはデメリットもあります。
時間がすごくかかる可能性が高い
先ず一つ目のデメリットは、時間です。
一昔前は、日本語をしゃべる外国人は割と珍しい存在でした。
でも今では、日本語をしゃべる外国人は割と良くいます。
だから、そこまで珍しい存在ではなくなっている。
つまりそのタレントの枠は飽和状態なんです。
ということは、昔と比べて、外国人タレントが日本で人気者になるのは、簡単ではないということになるんです。
もちろん何がヒットするかはわからないものですから、いきなり人気者になる可能性も0ではありません。
でも大体の場合で、売れない時代を何年も過ごしてしまうことになるでしょう。
そうして売れない時代を年々も過ごすとなると、当然その分だけ最終的な目標にたどり着くまでも遅くなります。
その結果、いつまでも声優になれない可能性だってあるんです。
声優のスキルが身につかない
そしてこの道から声優を目指す場合、一つ大きな問題があります。
それが、声優のスキルが身につかないということ。
少なくとも声優専門学校に行けば、声優のスキルの基礎は身につきます。
そもそもはそれを学ぶための学校なのですから、それが身につかないはずもありません。
でもタレントからデビューを目指す場合、当然演技の勉強をすることはできないんです。
だから声優になるチャンスが訪れたとしても、スキル不足で声優になれない可能性が出てきます。
もしそうなってしまったら、それはすごくもったいないですよね。
このデメリットは非常に大きいです。
二つとも選ぶのが一番の近道
芸能活動から声優を目指すのは悪くありません。
でもそれだとスキル不足という大きな問題がある。
それならば、両方とも選べばいいんです。
声優の専門学校に通った上で、芸能事務所に所属をするという選択肢も持つんです。
声優専門学校を出ても、必ずしも声優の事務所に所属できるとは限りません。
だからその時に、芸能事務所も合わせて受けておく。
もし芸能事務所に受かれば、そこから上の流れで声優を目指す。
この場合であれば、声優のスキルはしっかりと身についていますから、いざチャンスが来た時にはチャンスをものにできる可能性もある。
すごく効率的な方法なんです。
とっかかりにもなる
さらにいえば、声優専門学校を出た声優を目指す外国人タレント。
この響きは一つとっかかりにもなります。
インパクトは十分ですよね。
どんな人なんだろうと思ってもらえる可能性は高いです。
だからタレントとして何かに引っかかる可能性も十分でてくるんです。
そういう意味でもこの方法は効率的になります。
両方とも受かったらタレントがおすすめ
声優の事務所と芸能事務所、両方とも受かる可能性もあります。
もしそれらの両方に受かったのであれば、普通であれば声優の事務所に入るでしょう。
でも、おすすめは、タレントの事務所なんです。
先にも述べたように、声優の仕事は、長く続けるのがすごく難しい仕事です。
だんだんとギャラがあがり、採用されなくなっていくんです。
そうして仕事がなくなると困りますよね。
でもそんなときにタレントとして出ていた経験があれば、そこから仕事につながることがあります。
だから、タレントになれるのであれば、それに越したことはないんです。
まとめ
外国人でも日本で声優を目指すことは全然できます。
そして海外では日本のアニメはすごく人気ですから、そうして日本に声優になりたいと思う方も多いのではないでしょうか?
もしそう思っていたら、ぜひこれらのことを参考にしてみて下さい。
専門学校からそのまま声優になるにしてもタレントをはさむにしても、決して簡単な道ではありませんが、頑張る価値はあるでしょう。