液晶テレビの画面を触ったときの正しい対応は?守りたい4つのポイント
液晶テレビの画面は、基本的にはベタベタ触ったりしないものです。
しかし、位置を動かそうとしたときや、角度を調整しようとしたときなどは、うっかり触って指紋をつけてしまうこともあります。
そんなときは画面を拭くことになりますが、適当な方法で拭いたりしてはいけません。
ここでは、画面を触ってしまったときの適切な対処法について、詳しく説明していきます。
ティッシュで拭かない
液晶テレビの画面に触って指紋をつけてしまったときは、「ササっと拭き取ってしまおう」と考え、近くにあるティッシュに手を伸ばすことがあります。
確かに、何かを拭くときは、ティッシュがとても役立つものです。
テーブルや床などに水滴が垂れてしまったときは、ティッシュで素早く拭き取ってしまえば、何の問題もありません。
そのため、液晶テレビの画面が汚れたときも、普段と同じ感覚でティッシュを使いたくなることは多いですが、安易に使うのは避けるべきです。
ティッシュで画面を拭くと、細かい傷をつけてしまう可能性が高いのです。
液晶テレビの画面は繊細なので、柔らかいもので拭くようにしないと、劣化を早めることになってしまいます。
ティッシュは一見すると十分に柔らかいので、画面を拭いてもダメージは少ないイメージがありますが、実際には傷を防ぐことはできないのです。
画面を傷つけないためには、もっと柔らかいものを使う必要があります。
クリーニングクロスが最適
画面についた指紋の汚れを落とすなら、眼鏡のレンズなどに使われるクリーニングクロスをおすすめします。
眼鏡のレンズもかなり繊細なものであり、汚れを拭き取るときは、柔らかい布を使わなければなりません。
そのときに使われているクリーニングクロスは、ティッシュよりもさらに柔らかくできているため、液晶テレビの画面を拭くときも、傷をつける心配はないのです。
画面に指紋がついたときは、つい近くのティッシュを使いたくなってしまいますが、なるべく劣化を防ぐためには、クリーニングクロスをテレビの側に置くようにしてください。
そうしておけば、手早く汚れを拭いたいとき、すぐに使うことができます。
水拭きをしない
液晶テレビの画面に指紋がついてしまったときは、しっかり落とすために、布を濡らして拭きたくなることがあります。
窓ガラスを拭くときなどは、濡れたものを使うこともよくあるため、テレビも同じ方法で掃除できそうに思えますが、液晶画面の水拭きは、なるべく避けてください。
液晶画面を水拭きしてしまうと、汚れを落とすどころか、白い汚れを増やしてしまう可能性が高いのです。
白い汚れというのは、水分が乾いたときに残る跡のことです。
その白い跡が残ることで、「拭いたはずなのに汚く見える」という困った事態が起こってしまいます。
水拭きは、汚れを落とすには効果的なイメージがありますが、仕上りを考えれば、あまりよい方法ではありません。
液晶テレビの画面を拭くなら、乾いたクリーニングクロスを使うようにしましょう。
指紋を拭き取るだけなら、乾いた状態でも十分に効果があります。
少しだけならOK
液晶テレビを拭くときの基本は乾拭きですが、それだけでは落としきれない汚れがあることも事実です。
ちょっとした指紋だけでなく、頑固な汚れがあるようなときは、その部分だけを水拭きして、素早く水分を拭き取るようにしてください。
画面全体をまんべんなく水拭きしたりすると、白い跡が残ってしまいますが、一部だけを濡らしてすぐに乾拭きをするのであれば、きれいに仕上げることができます。
ただし、布の水分はできるだけ少なくしておきましょう。
一部だけの水拭きでも、ダラダラ滴るほど濡れたものを使うのはよくありません。
画面をきれいにするなら、わずかに湿らせる程度の水分にとどめておきましょう。
息で曇らせてみる
あまり頑固な汚れでなかったとしても、指紋に微量な油が含まれていたりすると、すんなり落ちてくれないこともあります。
そんなときは、布を湿らせる以外にも、息で曇らせる方法を試してみてください。
息で画面を曇らせると、少しだけ水分が加わることになります。
そうすると、ただ乾拭きしただけでは落ちなかった汚れも、簡単に落ちることがあるのです。
息で曇るくらいのわずかな水分であれば、簡単に拭き取れることができるため、白い跡を心配する必要もありません。
洗剤を使わない
液晶テレビの画面に触ってしまう失敗は、大人よりも子供の方が多いものです。
大人の場合、「ついうっかり」というミスもあるとはいえ、基本的には汚さないように注意して扱うものですが、小さい子供はそんなことを気にしません。
好きなものや興味をそそられるものがテレビに映っていると、喜んでペタペタと触ってしまいます。
しかも、さっきまでお菓子を食べていた手で触ったりすることがあるため、子供にテレビを見せるときは、油まみれの指紋を落とす方法も重要になってきます。
油がべったりついてしまった場合は、少し湿らせたくらいではどうにもならないことが多いため、「洗剤を使って落とそう」と考えてしまうこともありますが、適当な洗剤を選ぶのはよくありません。
ガラスを拭くときに使うような普通のスプレー式洗剤などは、研磨剤が含まれているため、表面のコーティングをガリガリと削ってしまうのです。
使うなら液晶用を
液晶テレビの画面を拭くのであれば、通常の洗剤ではなく、きちんと液晶用のクリーナーを使うようにしてください。
少し値段は高くなりますが、それなら画面を傷つけるようなことはありません。
ただし、画面に直接つけて拭くのはよくないため、必ず布に染み込ませて使うようにしてください。
どうしても出費が気になるようであれば、ミネラルウォーターと酢を1:1で割る方法もおすすめです。
それなら、クリーナーに近い効果を得ることができます。
キッチンペーパー
油を含んだ指紋を落とすためには、キッチンペーパーで油を吸い取る方法もあります。
まず、少しだけ湿らせたキッチンペーパーで汚れを拭き取り、もう一枚の乾いたキッチンペーパーで素早く乾拭きをしていきましょう。
普通に拭くだけだと油が広がってしまいますが、この方法で吸い取りながら処理すれば、かなりきれいにすることができます。
キッチンペーパーは、液晶テレビの手入れとはあまり結びつかないものですが、油汚れに対してはとても効果的なので、ぜひ使ってみてください。
力を入れすぎない
液晶テレビの画面を拭くときは、確実に汚れを落とそうとして、ゴシゴシと力を入れて擦ってしまうことがあります。
しかし、あまり強く擦るのはよくありません。
強い力を加えると、画面に余計なダメージを与えることになってしまいます。
傷がついてしまうことも多いので、いくら柔らかいものを使っていても、強く押し付けるような拭き方はしないでください。
指紋くらいであれば、それほど強い力でなくても、きちんと落とすことができます。
油を含んだような汚れでも、クリーナーやキッチンペーパーを利用すれば楽に取り除くことができるので、強引な拭き方は避け、優しく丁寧に拭くようにしましょう。
まとめ
液晶テレビの画面に指紋がついたとしても、何かがべったりと付着するようなひどい汚れとは違い、すぐに拭き取ることができます。
しかし、だからといて、適当な拭き方をするのはやめてください。
その辺にあるティッシュで拭いたり、強くゴシゴシ擦ったりすると、画面に負担をかけてしまいます。
ここで紹介したポイントに注意しながら、なるべくダメージの少ない方法で手入れをしていきましょう。