ペンタブ「プレシジョンモード」を活用しよう

2016年9月3日ペンタブレット(板タブ), 全件

絵を描く

ペンタブレットIntuosシリーズの機能、「プレシジョンモード」をご存知でしょうか。

有効になっている間マッピングされるエリアが狭まり、ペンをゆっくりと動かすことができるという機能です。

「プレシジョン」とは、「精密」「精細」といった意味ですね。

有効化すると、画面内の入力できるエリアが小さく明るい枠に表示され、範囲外は暗くなります。

ズームと違い、広範囲を確認しながら作業ができるということです。

なお、プレシジョンモード中も、他に接続されているマウスなどは通常通りに動かせます。

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ファンクションキーに登録

すでに登録されているかもしれませんが、まずはファンクションキーに登録する手順をご紹介します。

ワコムタブレットのプロパティを開き、プレシジョンモードを使いたいソフトウェアを選択します。

「入力デバイス」は「ファンクション」を選択しましょう。

「ファンクションキー」というタブの中で、好きなボタンをクリック、リストの中から「プレシジョンモード」を選択すれば完了です。

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切り替えの挙動について

以前はボタンを押しっぱなしにしなくてはならなかったのですが、現在はトグル/切り替え式です。

一度ボタンを押せばプレシジョンモードに切り替わり、もう一度押せば解除、という挙動ですので、少し押しづらい位置のボタンに登録してしまってもいいかもしれません。

限りあるスロットに何を登録しておくのかは悩ましい問題で、修飾キーなどの押しながら使うボタンのための余地は残しておきたいところではあります。

なお残念ながら、ラジアルメニューの中には登録できない模様です。

画面上のエリアサイズ設定

登録した際、ウィンドウがポップアップしたと思います。

プレシジョンモード有効時の範囲はここで設定した目盛りで決まりますので、どの程度「遅く」動かしたいかにあわせてスライダーをいじってみましょう。

スライダーを「精細」側に寄せるとエリアは大きくなり、ペンが遅くなる度合いも緩やかになります。

反対に「超精細」側に寄せていくと相当狭い範囲まで絞り込まれ、ペンの動きも極めてゆっくりとしたものになります。

あまり極端な設定だと違和感があるかもしれませんので、はじめは標準設定か、もしくはそこから「精細」側に1、2目盛り寄せたあたりがおすすめです。

手ブレ補正・スムージング機能として

ソフトウェアによっては手ブレ補正機能を持つものもありますが、プレシジョンモードならばどんなソフトウェア上でもペンタブの挙動を変えられます。

描き込む段階になって一本一本気を遣った線を引いていく場合や、塗り・ぼかし・なじませの時に細かいコントロールを利かせたい場合など、ズームイン・ズームアウトを繰り返すよりも効率的に作業ができるかもしれません。

また、ワープ変形などで広範囲のバランスをみながら細かくノードを動かしたい時にもおすすめです。

ズームとの比較

画面に集中している時、時折眼をリフレッシュさせることはとても重要です。

一部分にズームインしての作業が長くなると、いつの間にかその部分だけ全体のバランスの中から浮いてしまっていたり、線・塗りを問わず描き込みが過ぎてしまったりといった問題が出てきます。

プレシジョンモードならば作業エリア外も常に意識しながら描いていけますので、ズームインばかりではなくこちらも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

なお、少しトリッキーな動きになってしまいますが、プレシジョンモード中もズームは可能です。

ズームアウトしてのプレシジョンモードとズームインしての通常モードを使い分けてみるのもいいかもしれません。

まとめ

数あるIntuosのキーファンクションから、今回はプレシジョンモードをご紹介しました。

ペンタブレットの場合、手元から視線を離して使用しますから、画面上でのペン先の挙動は大事な問題です。

好きな割合でペン先を安定させ、ズームとはまた違った特性で視界をコントロールするプレシジョンモード。

もしこれまで馴染みがなかった方は、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。






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