液晶モニタの劣化を早めるものは?避けたい5つの原因
液晶モニタは、仕事や趣味などで使う機会が多いものであり、その劣化具合には注意しなければなりません。
あまり適当に使っていると、意外なほど早く壊れてしまうこともあります。
それを防ぐためには、液晶モニタが劣化する原因について知ることが大切です。
原因がわかっていれば、それを避けることで、劣化を遅らせることができます。
温度差
気温が低いところから暖かい部屋に移動させたときなど、温度の変化が激しいときは、劣化を早めてしまう可能性があります。
ここで問題になるのは、温度差によって発生する結露です。
冬に暖房をつけているとき、窓には水滴がついていることも多いですが、そのような結露は、液晶モニタにも発生してしまいます。
電気製品に余計な水分を加えるようなことをすれば、どうしても劣化が進みやすくなるので、これは避けなければならないポイントです。
特に、周囲の気温が下がる冬は注意してください。
夏の暑さと湿度もよいものではありませんが、冬に使うときほど極端な温度変化は起こらないものです。
部屋を冷蔵庫並みに冷やしていた場合は別ですが、常識的な冷房くらいなら、暑い場所から移動させてきても、それほど問題はありません。
しかし、冬の温度差は、どうしても大きくなってしまいます。
冬は暖房を強めにすることも多くなりますが、そこに冷え切った部屋から液晶モニタを持って来たりすると、結露で濡れてしまう可能性はかなり高いのです。
ノートパソコンを外に持ち出し、暖かい家の中に戻ったときも同様です。
液晶モニタの寿命を縮めないためにも、そうした激しい温度変化をなるべく少なくしていきましょう。
すぐ使わない
極端な温度差を避けるといっても、移動させることが多いノートパソコンの液晶モニタなどは、なかなか難しいものがあります。
そんなときは、せめてすぐに使わないようにしてください。
冷え切った液晶モニタを暖かい部屋の中に入れたら、そのまましばらく放置して、部屋の温度に慣れるまで待ちましょう。
部屋の温度に馴染んできたころに使うようにすると、ダメージは少なくなります。
ホコリ
液晶モニタに付着するホコリは、劣化を防ぐなら、こまめに取り除いておくようにしましょう。
電気製品をホコリまみれのまま使い続けていれば、壊れるのが早くなっても不思議はありません。
常にきれいな状態で使うことが、劣化を遅らせるためのコツなのです。
ただし、適当にホコリを払ったくらいでは、あまりきれいにならないこともあります。
そんなときは、静電気の対策を行ってください。
液晶モニタに限らず、電気製品に静電気はつきものですが、周囲のホコリを引き寄せてしまい、掃除の邪魔をすることも多いのです。
ホコリと一緒に静電気まで除去できるブラシなどもあるので、そうした便利なアイテムを使い、確実にホコリを減らしていきましょう。
柔らかいものを使う
液晶モニタのホコリを払うときは、ブラシやモップの柔らかさにも注目してください。
毛先が硬いものを使って払った場合、画面に傷をつけることがあります。
劣化を防ぐためにホコリを払うというのに、その行為が余計なダメージを与えてしまうのでは本末転倒です。
画面を傷つけないように、必ず柔らかいものを選択しましょう。
画面を拭く前に
液晶モニタの画面を拭くときは、ホコリがついたままの状態で作業を始めてはいけません。
ホコリまみれの画面をいきなり拭いたりすると、ホコリをゴシゴシと擦りつけることになってしまうため、細かい傷を防ぐことができなくなります。
劣化を防ぐための手入れなら、きちんとホコリを払い、デメリットになる要素を排除してから行うようにしましょう。
強く拭く
液晶モニタの劣化は、画面の拭き方が原因で起こることもあります。
注意したいのは、強い力で布を押し付けるように拭く方法です。
あまり強い力で擦ると、液晶画面に大きな負担がかかるため、傷をつけてしまいます。
劣化を防ぐのであれば、そうした乱暴な方法は避けなければなりません。
画面にダメージを与えないように、優しく丁寧に擦ることを心がけてください。
落ちない汚れには工夫を
優しく拭くことは、液晶モニタの画面を傷つけないためには外せないポイントですが、落ちにくい汚れがあったときは、つい力を入れてしまうこともあります。
強い力で擦れば、少しくらい頑固な汚れでも落ちそうに思えてしまいますが、それでは傷を防ぐことができません。
そんなときは、汚れのある部分に息を吹きかけ、曇らせてから拭くようにしてください。
ただ乾拭きしただけでは取れない汚れも、ほんの少し水分を加えるだけで、意外に落ちやすくなったりします。
それでも落ちないようなときは、液晶モニタ用のクリーナーがおすすめです。
力任せに擦ったりせず、まずはダメージの少ない方法を試してみましょう。
普通の洗剤はNG
力を入れずに頑固な汚れを落としたいときは、ガラスを拭くときに使うような普通の洗剤を試してみたくなることもありますが、劣化させたくないなら、それは避けてください。
通常の洗剤には研磨剤が入ったものが多いため、考えなしに使ったりすると、液晶画面をガリガリ削ることになってしまいます。
液晶モニタの画面を拭くなら、必ず専用のクリーナーを使うようにしましょう。
硬い布で拭く
画面を拭いたことで劣化を早めてしまうときは、使っている布が原因になることもあります。
硬くてゴワゴワした布を使ったりすると、いくら優しく拭いていても、なかなか傷を防ぐことができません。
液晶モニタの画面は繊細なので、劣化させないためには、できるだけ柔らかいものを使うようにしましょう。
そこでおすすめなのが、眼鏡のレンズの手入れで使われるクリーニングクロスです。
クリーニングクロスは、眼鏡のレンズを傷つけずに拭くための便利なアイテムであり、液晶モニタの画面を拭いてもダメージがないくらいの柔らかさがあります。
液晶モニタの劣化を防ぐなら、ぜひ使ってみてください。
ティッシュに注意
液晶モニタの画面を拭くときは、近くにあるティッシュに手を伸ばしてしまうことも多いですが、それは間違った方法です。
ティッシュは確かに柔らかいものですが、その柔らかさは、液晶画面に適したものではありません。
もし使った場合は、細かい傷をつけることになってしまいます。
何かを拭くときはついティッシュを使いたくなるものですが、液晶モニタには使わないようにしてください。
頻繁なON・OFF
液晶モニタは、あまり頻繁につけたり消したりしていると、それだけでかなり負担がかかってしまうものです。
そのため、少しだけモニタの前から離れるときなど、わずかな時間までOFFにするようなことはしないでください。
やたらと何度もON・OFFを繰り返していると、劣化が早くなってしまいます。
省エネにこだわっていると、どんなに短い時間でも切っておきたくなることがありますが、寿命を縮めないためには、もう少し大雑把に考えるくらいでちょうどよいのです。
長い時間使わないときはさすがに切るべきですが、あまり神経質にならないように注意して、ON・OFFの回数を減らしましょう。
まとめ
液晶モニタを普段から頻繁に使う人は、ここで紹介した原因をしっかり頭に入れておいてください。
そして、できるだけ劣化を遅らせるためには、それらを確実に避けることが大切です。
温度差をまったく考慮していなかったり、拭き方が間違っていたりすると、液晶モニタはたちまち劣化してしまいます。
余計なダメージを防ぎ、長持ちさせていきましょう。