どんな人が声優に向いてるの? 声優専門学校でプロを目指す方法
アニメ業界の中でも声優は人気が高い職種のひとつで、声ひとつで作品の中の主人公の心情を表現する素晴らしい仕事です。
声優は声を使う仕事なので声の良さも声優に必要な条件のひとつですが、どんな性質を持つ方が声優に向いているのでしょうか。
ここでは、声優に向いている方の特徴や声優専門学校でプロを目指す方法をご紹介したいと思います。
どんな人が声優に向いているのか教えて
声優はまだ何の声も入っていないアニメ作品を前にして、台本をもとに台詞を入れていく仕事です。
この作業のプロセスをアフレコと言いますが、専用のスタジオで多くのスタッフと共に作業に集中することになります。
このように声優は一般の仕事に比べて特殊で専門的なスキルが必要となる職種ですが、どんな方が声優に向いているのでしょうか。
表現力の豊かさがある
声優は俳優と違って表情や身体の動きで感情を表現するのではなく、声だけで作品の登場人物の喜・怒・哀・楽の感情を表現する必要がある難しい仕事です。
声のトーンだけで感情を表す必要があるため高い表現力が必要となります。
表現力の豊かさは持って生まれたものもありますが、訓練などによって高めることもできるので豊かな表現力を身につけている方が声優に向いているのです。
強いメンタルを持っている
声優になるにはプロダクションのオーディションに合格することに始まり、アニメ作品の登場人物の声を担当するためのオーディションを受けるなど、プロになってからもオーディションの連続となる場合があります。
また、多くの人から注目されるようになると、応援してくれる方ばかりではなく思わぬ批判を受けることもあるので、声優は強いメンタルを持っている方が向いている職種です。
コミュニケーション力が高い
声優の仕事はただアニメ作品の登場人物の声を入れることに集中していれば良いというわけではなく、作品に声を入れるほかの声優の方や多くのスタッフの方とコミュニケーションをとる必要があります。
ひとつの作品を作り上げるには妥協のないプロのスキルを発揮する必要がありますが、分野の違うプロと力を合わせて作品の完成に向けて作業を積み重ねていくため、コミュニケーション力が高い方が声優に向いています。
声優に求められる要素とは
声優に求められる要素は、声の良さなどもともと持って生まれた性質だけではなく、日々の中で培われていく内面性も関係してきます。
声に特徴があるなど声そのものの美しさだけではプロを目指すことはできないのですが、声優にはどんな要素が求められるのでしょうか。
求められる役柄を声で演じきるスキル
声優は声を通して幅広い役柄に挑戦することができる職種です。
時には無邪気で元気な主人公、時には主人公と敵対する悪役など様々な役柄を担当することがあります。
プロの声優は求められる役柄を声で演じきるスキルが必要となるので、声優養成所や声優専門学校などを通してスキルを徹底的に身につけておくことをおすすめします。
アフレコをはじめプロとしてのスキル
声優には声が入っていない映像に声を入れるアフレコのスキルが必要不可欠です。
しかし、近年では声優の仕事も多岐に渡っているため、アフレコのスキルだけではなく歌手としてのスキルや俳優としての演技のスキルが必要な場合があります。
プロとして高いスキルを身につけるには、独学ではなくきちんとプロについてレッスンする必要があります。
幅広い仕事の依頼に対応できるスキル
アニメ作品によっては、様々な地域でイベントを開催することもあります。
イベントのひとつとして声優の方がステージ上でトークをしたり、アニメ作品の主題歌を歌うなど幅広い仕事をこなす必要があります。
ステージを見ている方を飽きさせない話術や歌手として歌を聴いている人を魅了する能力など、プロとして幅広いスキルを身につけておく必要があります。
適性だけで声優になれない理由とは
声質の良さや表現力の豊かさがあることで声優としての適性がある可能性があります。
声優を目指す方が数多くいる中で、これらの特質を持っていることである程度オーディションに有利になる場合があります。
しかし、プロとして仕事をするためには数々のスキルが必要となるのて、適性があるだけでは声優になれないこともあるのです。
声優業界は競争が激しい世界だから
声優業界は競争が激しく年ごとに数多くの新人がデビューすることもあるので、常に向上心を持ってスキルを磨き続ける必要があります。
声優としての適性はあっても、多くの方に飽きられないように魅力を維持するための努力が必要となるので声優を続けていくという意志の強さも必要となります。
プレッシャーに打ち勝つ心が必要だから
声優を続けているうちに時として大役に抜擢されることがあります。
アニメ作品は世界で注目されることが多いので、注目度が高い作品の主人公の声を担当するとなるとプレッシャーは大きなものとなります。
声優は適性があるだけではなく、プレッシャーに打ち勝つ強い心が必要となります。
常に新しい挑戦が待っている業界だから
声優の仕事を続けていると、時として難しい役に抜擢されることもあります。
また、声優としての活動を見た方から声優以外の俳優の仕事の依頼が入る可能性もあるので、声優という仕事は常に新しい挑戦が待っています。
チャレンジ精神が必要な業界だからこそ、適性があるだけでは長く続けていくことができない場合があります。
声優専門学校でプロを目指す方法
声優になりたい場合には、声優専門学校でプロの講師から指導を受けながら必要なスキル身につける方法があります声優専門学校の中には、プロの声優を何人も生み出しているところがあるので信頼性の高い専門学校を選ぶことで声優の夢に近づいていくことができます。
さっそく声優専門学校でプロを目指す方法について見ていくことにしましょう。
声優に必要なスキルを一通り身につける
声優専門学校は独自のカリキュラムに沿ってレッスンを実施しているので、声優に必要なスキルを一通り身につけることができます。
発声や表現などの基礎を身につけた上でアフレコやナレーションのスキルを学んでいきます。
声優といってもアニメ作品に声を入れる仕事や番組ナレーションの仕事、イベントの司会の仕事など幅広い仕事があるので、声優としての一通りのスキルを身につけておくことは将来の進路に役立ちます。
声優業界での方向性を定めて専門技術を学ぶ
声優専門学校の中には、まず1年目で声優のスキルの基本を幅広く身につけた後、2年目に専門的なスキルを身につけることができる学校があります。
声優業界でどのような分野で活動していくか方向性を定めることで、効率良く専門的な声優の技術を身につけていくことができます。
在学中にプロダクションのオーディション合格を果たす
声優専門学校では、声優に必要なスキルを学ぶだけではなく在学中に声優デビューのチャンスが得られるところがあります。
在学中にプロダクションのオーディションで合格を果たすことで、卒業後に声優としての活動の一歩を踏み出すことができます。
まとめ
声優を目指すにはある程度適性というものが必要となります。
しかし、プロの声優に必要なアフレコなどの独自のスキルは、プロの講師について学ぶ必要があるものなので声優専門学校などを通して一通りのスキルを身につけておくことが大切です。
適性さえあれば独学でもプロになれるというわけではないので、日々の努力が必要となります。
必要なスキルを身につけながら内面的なものを磨いていくことで、声優として多方面での活躍を目指すことができるでしょう。