声優の専門学校に行っても声優になれないのはなぜ?声優になるためのポイントはある?
声優の専門学校に行っても、そこに通った人すべてが声優になることが出来るわけではありません。
でも、声優になることが出来ないのであれば、声優の専門学校に通う意味なんてなくなってしまいます。
どうして声優の専門学校に行ったのに、声優になれないということが起こるんでしょうか?
声優になるためのポイントはないのでしょうか?
需要と供給がマッチしていないから
声優の専門学校に行っているのに声優になることが出来ない理由としてまず挙げられるのは、需要と供給がマッチしていないという点です。
声優になりたいというひとは、すごく多いです。
何十万人もいますし、その数は年々増えています。
今では声優さんも、地上波のテレビやネット番組ですごく露出が増えている時代。
憧れを持っても何も不思議ではありません。
かつてあった芸人ブームや今のYouTuberブームのように、露出が増えてくると、その職業に憧れる人も比例して増えていきます。
声優さんの露出が増えて、声優になりたいと思う人が増えるのも、当然の流れなのです。
ただ声優は芸人やYouTuberのように、なりたいと思ったらなれるものではありません。
芸人は、芸人を自称して、何らかの舞台に上がりネタを見せたり、あるいは路上やネットでパフォーマンスを見せたりすれば、それでもう芸人です。
YouTuberはもっとシンプル。
自分で動画を配信すればそれだけでもうYouTuberになります。
でも声優はそうではない。
声優になるためには、声優としての仕事を得ないといけないんです。
そのためには、一般的には事務所に所属しないといけない。
でも当然事務所は、抱えることが出来る人数に限界がある。
だから、需要と供給がマッチしなくなるんです。
かなり高倍率になるということ
需要と供給がマッチしないということを簡単に説明すると、倍率が圧倒的に高くなるということです。
たとえば、10人しか人をとることが出来ないのに、10000人の応募がある。
そうしたら1000人に1人しか採用できません。
こうして、すごく倍率が高くなるんです。
勿論これは純粋な確率論ではなく、その10000人の中には明らかに声優になるにはスキルが足りない人もいるでしょう。
だから実際には1000人に10人くらいの倍率になるかもしれません。
でも、それでも100倍くらいの倍率になるのは確かです。
そしてその中にはあまりスキルの差もないもの。
では、どうしたらこの倍率を勝ち抜けるようになるのでしょうか?
専門学校で学ぶ以外に自主的な努力も必要
これは、どこの専門学校でも、そして大学でも言えることではあります。
それはそうですよね。
みんながみんな同じ勉強しかしていないのであれば、みんな同じレベルになってしまいます。
そうなったら勝負を分けるのは顔などのルックスになる。
同じレベルならば、顔がいいほうが良いのは当然です。
声優さんだって露出が多いわけで、見た目からファンをつける可能性が高いに越したことはないですから。
もし顔にすごく自信があれば、専門学校の勉強だけでも、高い倍率を勝ち抜ける可能性も出てきます。
でも、そんなレベルのルックスの人が、こうした地道なルートで声優を目指すことはそうそうありません。
それだけルックスがいいならば、芸能事務所にスカウトされたりして、そこから声優を目指しているでしょう。
そうではないのですから、いくらルックスが良いとはいっても、それは芸能界レベルではそこそこだということになります。
なので、基本的には同じレベルのスキルから頭一つ抜きんでるための努力が必要。
専門学校で学ぶ以外にも、自分で声優のスキルを高めるために勉強をするべきなのです。
勉強の仕方はいろいろ
自主的な勉強の方法には、いろいろなものがあります。
たとえば、アニメのセリフを書き出してみて、音声を0にしてそれを再生しつつ、自分なりアフレコをしてみる。
そしてそれを録音して聞いてみる。
その後に実際のプロの声優さんの演技と聞き比べる。
そうすれば、自分のどこが良くてどこがダメなのかが如実に分かるようになります。
そして良いところを伸ばし、ダメなところを改善するにはどうすればいいか考え、また同じようにアフレコをしてみる。
それを繰り返していけば、自然と高いレベルに持っていくことが出来ますよね。
あるいは、もっと基礎的な発声の方法などを本で学んでみるのも良いですし、劇団などに入れてもらい演技の勉強をするのもアリです。
自分なりにこれがやりやすそうだという方法を見つけて勉強してみてください。
そうして日々自主的に勉強をしていけば、授業の感じ方もまた変わってきて、より効率よく授業を受けることが出来るようになります。
在学中もオーディションなどを受けてみる
声優事務所の所属オーディションは、別に声優専門学校を卒業しないと受けられないというわけではありません。
なので、別に在学中だって受けることが出来るんです。
勿論オーディションの日程が合わないこともありますが、合うことだってあるんです。
もし日程が合うのであれば、それは受けた方が良い。
もし卒業するタイミングでのオーディションしか受けないのであれば、チャンスはその時にしかきません。
でも、それまでに何回も受けていれば、その分だけチャンスがあるんです。
そして、こうして在学中からオーディションを受けていくことには、チャンスが増えるということ以外にもメリットがあります。
オーディション慣れをする
先ず一つは、オーディションに慣れることが出来るという点。
専門学校が最後の方になった段階でしかオーディションを受けないとなると、その1回のチャンスにすごく緊張するものです。
それでは実力を発揮できない可能性もありますよね。
勝手もわかりませんし。
しかしそれまでに何回かいろいろな事務所のオーディションを受けていれば、少なくとも勝手もわかりますし、緊張もしづらい。
その結果、実力を発揮しやすくなるんです。
その都度課題が分かる
こうして多々オーディションを受ければ、なぜ落ちたのか、どうすれば受かる様になるのかを考え、自分を改善していくことが出来ます。
つまりトライアンドエラーで自分を成長させることが出来るんです。
そうなれば、日々の授業にも自主学習にもメリハリが出てきます。
それだけでも、在学中にオーディションを受けるメリットは大きいです。
フリーの仕事なども探してみる
声優は、フリーの仕事の募集があることもあります。
勿論テレビで放送するようなアニメではないことも多いですが、それでも自主製作の映画などのアフレコで、それがヒットすればそれを武器に就職活動していけます。
なので、声優のそうしたフリーの仕事を探して、在学中からそうした仕事を受けるようにアプローチをかけるのはすごく大切なことなのです。
すでに専門学校を卒業した人や、現役のプロで今仕事がない人がライバルになったりするので、決して簡単に仕事を得られるわけではありませんが、とにかくアプローチをすることはおすすめです。
それもまた、なぜ自分が採用されないのかを考え、改善し、自分を成長させてくれますから。
まとめ
声優専門学校に行っても必ずしも声優になれるわけではないというのは、やはり圧倒的に高倍率だから。
それから勝ち抜くためには、自主的な努力が必要なことは間違いありません。
是非日々自主的な勉強をしたり、オーディションを受けたりフリーの仕事を探したりしてみてください。
そして自分を成長させていけば、高倍率にだって負けない可能性は高くなります。