声優専門学校に行かず一般公募で声優になれる可能性はある?
声優になりたいと思った時、そのための道はいくつもあります。
別に専門学校や養成所に通わなくとも声優になれる可能性はあるんです。
たとえば一般公募のオーディションを受けて声優になるというパターンです。
でも実際、一般公募のオーディションで声優になることが出来る可能性はあるんでしょうか?
専門学校に行った方が良いでしょうか?
一般公募でもチャンスはままある
声優の専門学校に行かないで声優になることを目指すためのチャンスなんて、全然ないように思う方も多いかもしれませんが、じつはそんなことはありません。
チャンスの数で言えば、だいたい毎月1回くらいはどこかしらで何らかのオーディションはあるものなのです。
男性だけだったり、あるいは女性だけだったり、あるいは所属オーディションなのか、それとも何かのキャストのオーディションなのか、それとももっと小さなYouTube番組のようなもののナレーションオーディションなのか、質や規模や条件は様々にはなります。
でもどこかしらで何らかの声優に関してのオーディションはあるものなのです。
なので、一般公募ではチャンスがほとんどないのかというと、そんなこともないんです。
もちろんチャンスは、専門学校に行った方が多くなることは間違いありません。
でも、行かなくてもチャンスがないわけではない。
だから、チャンスをつかみとれる人であれば、声優専門学校に行かなくても声優になることはできるんです。
ライバルの質が異常に高い
ただ、そのチャンスをつかみとるためには、かなり高いレベルの実力が求められます。
それはそうですよね。
一般公募のオーディションには、たとえば昔声優の専門学校に通っていたとか、あるいはこないだまで劇団に所属していたとか、そういうつわものたちがごろごろいます。
わかりやすくアニメ系のたとえでいえば、常連の方しかいないような同人誌即売会に、自宅で一人で気晴らしに絵をかいていただけの人がいきなり参加するようなものです。
その状態でそのオーディションを勝ち抜くのはかなり難しいですよね。
もちろんあえての素人臭さを求めているということであれば、逆に目をつけられる可能性もあります。
なので可能性は0ではありませんが、それでもやはり可能性は極めて低いんです。
チャンスのすべてを把握できるわけではない
当然ながら、日本で行われている声優のオーディションをすべて把握できるようなサイトなんてありません。
たとえば、アルバイトの求人のようなものです。
Aという求人サイトにある求人がBという求人サイトにはないということなんてよくある話です。
それと同じように、一人ではやはり把握できる声優オーディションの数に限りが生まれてきます。
その結果、せっかくのチャンスを、オーディションを受けることもなく知らず知らずのうちに逃してしまうことも出てくるんです。
それはすごくもったいないですよね。
専門学校の場合はすべてを把握できなくても問題ない
もし専門学校に行っていれば、そもそもオーディションのチャンスは多いわけですから、すべてを把握しなくても問題はありません。
もちろん出来ることならそれでもなるべく多く把握しておきたいことは確かです。
別に声優の専門学校に行っていても、声優のオーディションを受けることはできますから。
普通に専門学校から知らされるオーディションのほかに、自分で見つけてきたオーディションもうけていけば、より声優になることが出来る可能性は高くなります。
だから、自分でも把握した方が良いことは間違いありませんが、それでも声優専門学校に行かないときと比べると、遥に気楽に調べられるようになることは間違いありません。
場慣れ度も全然違ってくる
当然ですが、オーディションのチャンスがたくさんあり、オーディションをより多く受けれれば受けるほどに、場慣れしていきます。
最初のうちは、周りの人の様子や審査する人の様子が気になって全然うまくできないこともあるでしょう。
でもそれは言うなれば就職の面接のようなもので、繰り返していくうちに慣れていき、全然気にならなくなるんです。
ついでに落ちることにも慣れるので、落ちても何も思わなくなります。
しかし場慣れしていないと、ずっと良い演技が出来ないままですし、ずっと落ち込み続けます。
その結果、自分から声優の夢を諦めてしまうこともあるものなのです。
ましてや一人で受け続けて、誰も同じ傷を共有できないのですから、なおさらです。
もしメンタルがあまり強くないと思うのであれば、声優の専門学校に行くことをおすすめします。
専門学校であればたくさん落ちるのに慣れるだけでなく、傷を共有したり、お互いに支えあったりできる仲間も出来ますから。
一般公募で声優になることは期待しないほうが良い
こうしたことから見ていくと、一般公募から声優になることは、期待しないほうが良いということになります。
チャンスがないわけではないけれど、決して多くはない。
そしてその数少ないチャンスで力を発揮できる可能性も少ない。
仮に力を発揮できたとしても、他の人の足元にも及ばない可能性がある。
こんなことで声優になることが出来るでしょうか?
まず間違いなくできないと考えてよいです。
だから、一般公募から声優になることはあきらめた方が良いのです。
すごく運が良いか、あるいはすごくルックスが良いということでもないと、かなり厳しいです。
本当に声優になりたいなら専門学校へ
そうしたちょっとしたチャンスに運頼みで挑むよりは、実力をしっかりとつけて、何度もあるチャンスでトライアンドエラーを繰り返していった方がはるかに声優になることが出来る可能性は高くなります。
だからもし本当に少しでも声優になることが出来る確率を上げたいのであれば、声優の専門学校にいくことをおすすめします。
声優の専門学校にいきながら声優を目指すことには、メリットはたくさんありますが、デメリットはほぼありません。
しいてデメリットを上げるのであれば、お金くらいです。
確かにお金を用意できないという場合には、たとえそこにメリットがあっても通うことが出来ないのであきらめるしかありません。
でももしお金を用意することが出来るのであれば、専門学校には行くべきです。
養成所よりも専門学校
専門学校の他に、養成所もありますが、養成所よりは専門学校がおすすめです。
というのも、養成所の場合はそこでのオーディションしかありませんが、専門学校の場合にはそこの養成所の上の事務所以外にも、様々なところのオーディションを受けることも可能になります。
だから、チャンスの数がより多くなるんです。
そしてさらに、専門学校の方が基礎的なことを学ぶことが出来るので、あまりスキルや声に自信がなくても、0から自信をつけていけるんです。
声優を目指す人にはそういう人も多いでしょうから、専門学校はすごくおすすめできます。
もし本気で声優になりたいのであれば、どこか声優の専門学校を選んで通ってみてください。
まとめ
確かに一般公募から声優になる人もいますが、その人達は元々すごく高いスキルを持っていたか、あるいはルックスがすごくよかったか、たまたま運がすごく良くて高いスキルがなくても作品や事務所にあっていたということになります。
いずれにしても自分がそれに当てはまる確率は高くないので、専門学校から声優を目指すのが無難なのです。