声優の専門学校を卒業した後の進路は3つある?挫折した方は多い!
声優の専門学校へ入学すれば、プロデビューできると思っている方は多いでしょう。
実際に、声優専門学校を卒業して、プロデビューを果たした方はいます。
しかし、専門学校を卒業したのに、プロデビューできなかった方も多いのです。
そのため、声優専門学校を卒業した後の進路先は3つもあるので、どのようなものがあるのか紹介しましょう。
声優専門学校を卒業した後の進路
声優専門学校を卒業した後の3つの進路とは、プロデビュー・声優養成所・一般企業などです。
声優専門学校へ卒業したのに、なぜ声優養成所や一般企業などへ進む必要があるのか理解できない方もいると思うので、その理由を説明します。
プロの声優
声優専門学校を入学する方にとって、多くの方が目指す『プロデビュー』は、好きな事を仕事にできるので『勝ち組』と言えるでしょう。
実際に、専門学校を卒業した後にプロデビューするためには、高いスキルを習得する必要があるので、日頃からボイストレーニングを積んでおく必要があります。
授業では『腹式呼吸』や『アフレコ』など行っているので、プロデビューする事は十分に可能です。
しかし、インターネット上ではプロデビューできなかった事について、書き込みを行っている方たちは多くいるので、油断しないようにしましょう。
声優の養成所
プロの声優を目指している方であれば、多くの方が耳にするのが『声優の養成所』でしょう。
養成所では、専門学校と同じように、声優になるためのレッスンを行っています。
なぜ、専門学校を卒業したのに、養成所で学び直す必要があるのかと言えば、養成所はプロデビューできる可能性が高いからです。
プロデビューできる可能性が低い事を知らないで、専門学校に入学した生徒は、プロデビューするのに失敗して養成所で学び直すケースが多いのです。
一般企業
声優専門学校を卒業して、一般企業へ入社してしまうのは、4つのケースが挙げられるでしょう。
1つ目は学校のライバルたちを目の前にして「自分ではプロデビューできない」と思って挫折してしまったケースです。
2つ目はアニメが好きで声優専門学校へ入学してみても、イメージしたものと違って、あまり楽しく感じられなかったケースです。
3つ目は、努力してみてもプロデビューできなかったケースになります。
4つ目のケースは、学校によっては一般企業へ就職するサポートシステムがしっかりしているので、就職さえできれば良いかと思ってしまうケースです。
このように諦めてしまうケースは様々なものがあるので、これから専門学校へ入学しようと考えている方は注意したほうが良いです。
専門学校のメリット
専門学校を卒業した後の進路が分かった方たちの中には「確実にプロになれないのであれば入学する価値があるのだろうか」と不満を抱いたかもしれません。
ところが、専門学校には様々なメリットがあるのです。
そのメリットを知れば、入学する価値が分かると思うので詳しく紹介しましょう。
多くのスキルを習得
専門学校は、全日制なので、学習時間が長くなっています。
学習時間が長ければ、多くのスキルを習得する事ができるので、プロデビューできる可能性はあります。
さらに、基礎的なスキルから指導してくれる学校が多いので、今まで声優として必要なトレーニングを積んでいなかった方でも、専門学校へ入学すればプロの声優を目指す事は十分に可能です。
ただし、入学する前からトレーニングを積んでいるほうが、プロデビューできる可能性が高くなるので、時間がある時はボイストレーニングを積んだほうが良いでしょう。
オーディションを受けられる回数
プロの声優になるためには、プロダクションのオーディションに合格する必要があります。
実は、声優養成所の場合には、多くのプロダクションのオーディションを受けられる訳ではありません。
それに引き換え、専門学校の場合には、多くのプロダクションのオーディションを受ける事ができるので、プロデビューできる可能性が低くなっていますがプロデビューできるチャンスは多くあります。
様々なオーディションを受けられたら、あなたの好みに合うプロダクションのオーディションを受ける事もできるので、そのメリットは大きいと言えるでしょう。
楽しみながら学習
プロの声優になりたいと思っている方たちでも、あまりにも厳しいレッスンは受けたくないと思ってしまう方もいるでしょう。
実は、多くの専門学校では、生徒たちが楽しみながら学習できるように、工夫を施して授業を行っています。
そのため、厳しいレッスンが嫌いな生徒でも、卒業するまで授業を受けられるようになっているのです。
今まで「専門学校は厳しいレッスンを受けなくてはいけない」と悩んでしまう場合でも、それほど心配する必要がありません。
声優養成所のメリット
声優養成所もいくつかメリットがありますが、それは専門学校のメリットとは違うものです。
メリットのように思えないものもあるかもしれませんが、それは声優を目指すためにはメリットと言えるものがあるので、詳しく紹介しましょう。
プロデビューできる可能性
声優養成所が、プロダクションのオーディションを受けられる回数が少ないのは、プロダクションが養成所を運営している事が大きく関係しているからです。
仮に、Aプロダクションの養成所で学んでいる方が、Bプロダクションのオーディションを受けようとしたら「この生徒は、なぜBプロダクションの養成所に入らなかったのだろうか」と思われてしまいます。
しかし、Aプロダクションが運営している養成所で学んでいた生徒が、Aプロダクションのオーディションを受けようとしたら、自社が運営している所で学んだ生徒なので生徒はオーディションに合格しやすいのです。
レッスンの厳しさ
声優養成所は、専門学校とは比べものにならないほどに、レッスンが厳しい所が多くあります。
ある養成所では、最初に手を挙げた生徒には厳しく指導して、何回もダメ出しをしますが、遅れて手を挙げた生徒には、1回しかダメ出しをしないのです。
レッスンが厳しいのはデメリットのように思うかもしれませんが、そのように厳しいレッスンを受ける事によって、声優としてのスキルを習得する事ができるので、プロデビューできる可能性は高くなります。
専門学校を卒業した後に養成所で学ぶメリット
声優専門学校を卒業した後に、養成所で学ぶ事は、二度手間にように感じてしまうかもしれません。
ところが、意外にも多くのメリットを得る事ができるので、詳しく解説しましょう。
学べるスキルの多さ
専門学校と養成所では、学ぶ内容に大きな違いがあります。
学ぶ内容に違いがあるので、専門学校を卒業した後に、養成所で新たに学べば、多くのスキルを習得する事ができます。
養成所は、レッスンの内容が厳しいので、まずはレッスンがそれほど厳しくない専門学校で、学んでおけば養成所の厳しいレッスンを受ける事も可能です。
学ぼうとする意識
専門学校で2~3年も学んだのに、プロデビューできなかった場合には、多くの方たちが悔しい思いをしています。
その上で、養成所で学び直す事は、さらに悔しい思いをするものです。
悔しさは、人間の喜怒哀楽の中では『怒』のエネルギーを使う事になりますが、この怒は多くのエネルギーを生み出します。
そのため、養成所の厳しいレッスンでも続ける事が可能になり、今度はプロデビューできる可能性があるのです。
専門学校に入学しないで、養成所に最初から入った場合には厳しいレッスンを続けられなかった場合でも、屈辱を感じる事によって、レッスンを続けられる意思を持てるのはメリットとも言えるでしょう。
まとめ
声優専門学校は、レッスンがそれほど厳しくないので、楽しみながら学習する事ができます。
それに引き換え、声優養成所は厳しいレッスンを受けられる上に、オーディションに合格しやすいのです。
そのような違いもあるので、専門学校を卒業した後に養成所で学び直す方もいるのです。
二度手間のように感じるかもしれませんが、両方とも学べば、プロデビューできる可能性は高いので、学んでみる価値があります。