液タブそれともiPad?デジ絵ツール選びで知っておきたい4つのこと
液晶画面に直接描画できる液タブは、デジタルで絵を描く人にとってはあこがれのアイテムの一つ。
また近年では液タブに代わる描画ツールとしてiPadも注目を集めています。
しかし正直な話どちらを選んでいいのかわからない人も多いのでは?
そんな皆さんのために今回は二つのアイテムのお絵かきツールとしての特徴を整理整頓。
どんな人におすすめかまとめてみました。
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絵を描くツールとしての液タブ
まずは液タブとiPad両者のお絵かきツールとしての特徴や、メリットデメリット、いくらぐらいで購入できるのか見ていきましょう。
ぼんやりしたイメージを持っていても意外と知らないこともあるのでは?
ではまずは液タブから説明していきましょう。
憶えておきたい液タブの特徴とメリットデメリット
液タブの正式な呼び方は「液晶タブレット」。
その名のとおりPCに接続したタブレットの液晶画面に専用のペンで描画して使用します。
直感的に描画できるのが最大の特徴で、そのため自分の思い通りの線を引くことができます。
線が美しく引けるということは絵を描く上で大きなメリットの一つ。
やり直しが減れば作業効率の向上にもつながります。
また動作としては紙にペンで描画するのとほとんど同じなため、アナログ作業からデジタルへ作業の移行が楽なのも大きなポイント。
今までアナログでしか作業をしたことがない人も液タブならすぐにデジタルでの作業に慣れることができそうです。
ただそんな液タブには使う上でメリットだけでなくデメリットも。
まず価格がとても高い。
通販サイトを眺めてみてもちょっと手を出しづらい価格のものが多いです。
加えて当然ですが、液タブだけではデジタルで絵を描くことはできません。
PCやイラスト作成ソフトなど作業環境を整える必要があります。
便利なアイテムである液タブですが、導入にはハードルも多いようですね。
液タブの価格と選び方
先ほど「とても高い」と言った液タブの価格ですが、具体的にはどれくらいなのでしょうか?
液タブはどれぐらいの価格で買えるのか見ていきましょう。
まず液タブは価格だけ見ると最も高いモデルは50万円台と高額ですが、安いモデルでは3万円台から販売されており意外にも手軽に手に入ることがわかります。
ちなみに6万円から20万円ほどのモデルが売れ筋のようですね。
ただしこちらはあくまでも「値段のみ」を見た場合。
液タブ自体のスペックや、自分のPCとの相性などしっかり選んで決めるのがベターです。
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絵を描くツールとしてのiPad
では次にiPadをお絵かきツールとして使うときのメリット、デメリット、そしてその価格などを見ていきましょう。
絵を描くツールとしてのiPadはどんな姿をしているのでしょうか?
憶えておきたいiPadの特徴とメリットデメリット
iPadの基本事項はもう説明するまでもありませんよね。
タブレット式端末ですので液タブ同様直感的な操作が可能です。
加えて近年では、高性能の専用ペンの登場や、PC版とほぼ同じ機能を持ったイラスト制作アプリの登場で液タブに代わるお絵かきツールとして一気に注目を集めるようになりました。
そんなiPadの最大の特徴でありメリットはiPadだけでイラスト制作のほぼすべての作業を完結させてしまえる点。
これは入力デバイスとしての機能しか持たない液タブと違うiPadの最大の強みです。
また安価なイラスト制作アプリがたくさん出ているのも魅力的。
自分の絵を描くスタイルにあったアプリを選んで使うことができます。
ただしiPadにはiPad特有の液タブとは違うデメリットも存在しているんです。
まず画面のサイズが限られてしまう点。
iPadは用途にあわせて様々な種類のものが発売されていますが、一番画面のサイズが大きいもので12.9インチ。
当然ですが他のモデルはこのサイズよりも画面が小さくなってしまいます。
この点では画面のサイズが基本大きめでサイズの種類も選べる液タブの方が有利と言えます。
またiPadでは専用のイラスト制作アプリを使って絵を描くことになりますが、アプリによってはPCで絵を描くためのソフトと比べて機能がかなり制限されてしまうことも。
iPad導入の際はアプリのことも調べてからの方がよさそうです。
高機能で絵を描くツールとしても優秀なiPadですが、こちらも導入する時には気をつけないといけないことが多いようですね。
iPadの価格と選び方
さて、そんなiPadですがいくらで買うことができるのでしょうか。
気になるiPadのお値段を見ていきましょう。
Appleの公式情報によると、iPadはモデルを選ばなければ現在3万円台から手に入れることができます(2019年現在)。
ただしこれは最も安いモデル。
安ければ安いほどスペックが低くなるのはもちろん、何より画面の大きさが小さくなってしまいますのでそこはよく考えましょう。
ちなみに最も画面が大きいモデルで一番安いものは111,800円(12.9インチ 64GB Wi-Fiモデルの場合)。
液タブの売れ筋商品より少し安いくらいですね。
そしてiPadを買う際に最も気をつけたいのは付属の純正品が別売りであるという点。
また機種によっては対応している純正の付属品が異なる場合も。
こちらも買うと決めてから後悔しないよう気をつけたいところです。
多機能ゆえに考える点が多いiPad。
どれくらいのものが必要か意識して選ぶのがポイントになってきそうですね。
液タブをおすすめしたいのはこんな人
絵を描くツールとして、それぞれにメリットもあればデメリットもある液タブとiPad。
ここからはそれぞれがどんなスタイルで絵を描いている人におすすめなのか紹介していきましょう。
まずは、iPadより液タブをおすすめしたい人を作業環境と制作スタイルでざっくり分けてまとめてみました。
ツール導入の際の手がかりとしてぜひ参考にしてくださいね。
液タブをおすすめしたい絵描きの作業環境
まずiPadより液タブをおすすめしたい人として挙げられるのは、すでにPCで絵を描く環境が整っている人。
もともとPCで絵を描いたり画像編集をしていたりしている人はこれに当てはまるのではないでしょうか。
この場合、既にあるものに液タブを加えればすぐに使い始めることができますので、iPadをあらためて買うよりも断然安上がり。
PCやソフトの買い替えが必要でなく、液タブを買うだけなら少し良い性能の液タブを購入することもできそうです。
液タブをおすすめしたい絵描きの制作スタイル
次に液タブをおすすめしたい人の制作スタイルとして挙げられるのが、風景画など全体を見渡すようなイラストを描くことが多い人。
先にも説明したようにiPadでは画面の大きさに限界があり、表示される画像自体が小さくなってしまいバランスが取りにくくなってしまう可能性があります。
大きめの画面で全体を見ながら作業できる液タブがおすすめです。
また漫画を描くことが多い人にも液タブがおすすめ。
全体のコマやセリフのバランスが取りやすいですし、見開きページなどの作業も液タブの方が容易です。
このように作品の仕上がりにまとまりやバランスが必要な人には、iPadより液タブがおすすめと言えるでしょう。
iPadをおすすめしたいのはこんな人
ではiPadはどんなスタイルで絵を描く人におすすめなのでしょうか?
見ていきましょう。
こちらも作業環境と制作スタイルでざっくり分けてまとめてあります。
お絵かきツールとしてiPadが気になっている人はぜひこちらを参考にしてみてください。
iPadをおすすめしたい絵描きの作業環境
まず液タブよりiPadをおすすめしたい作業環境の人は、これから初めてデジタルで絵を描く人。
特にPCで絵を描く環境が全く整っていない人には断然iPadがおすすめです。
少し本体や付属品の価格が高めのiPadですが、一台でPCと液タブ両方の機能を大体カバーしてくれるのでパソコンから準備しなければいけないような人にはまさにうってつけ。
またiPadは場所も取らず持ち運びも容易ですので、液タブだと家に置くスペースがない人や外出先で作業したいにもiPadがおすすめです。
iPadをおすすめしたい絵描きの制作スタイル
次にiPadを液タブよりおすすめしたい人はどんな人なのでしょうか。
こちらは制作スタイルというより絵を描く人の性質になってしまうかもしれませんが、落書きをたくさん仕上げたい人には液タブより思い立った時に書き始められるiPadの方がおすすめです。
またイラストのアイデアを外出先で考えたいという人にもiPadはおすすめ。
外で考えたラフを家でじっくり仕上げるなんてこともできますし、制作の幅が広がりそうですね。
まとめ
さて、液タブとiPadそれぞれの絵を描くツールとしての特徴や、購入の際に気をつけたいポイント、またどんな人におすすめなのかを紹介してきました。
一口に絵を描くためのツールと言ってもそれぞれ違いがあり、使いどころも様々ということですね。
ツール選びはデジタルで絵を描く際の重要なポイントのひとつ。
ぜひ皆さんもこの記事を参考に自分に合ったツールを選んでくださいね。
それではよいイラストライフを。
参考URL・参考文献・根拠など
液タブのスペック価格について参考にしたサイト
【ワコム公式】
https://store.wacom.jp/wacom-cintiq-pro
【楽天】
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E6%B6%B2%E6%99%B6%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88/?l-id=s_search&l2-id=shop_header_search
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iPadのスペックや価格の参考にしたサイト
【Apple公式】
https://www.apple.com/jp/ipad/compare/