認可を受けている声優専門学校とは?メリットやデメリットをまとめてみた
声優の専門学校と一概にまとめていても、実は2種類に分けることができることをご存知ですか。
それは、正式に認可を受けているか、受けていないかです。
正式には認可を受けているものが専門学校と呼ばれるのですが、ネットなどで声優の専門学校を検索してみると、両方が混ざって表示されてしまいます。
今回は、認可を受けている学校に着目して、そのメリットやデメリットを紹介していきます。
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認可を受けている専門学校とは
専門学校の中には、認可を受けている学校と、認可を受けていない学校の2種類があります。
これは当然、声優になるための専門学校でも同じです。
この認可とは、国立の専門学校の場合には文部科学大臣、公立なら教育委員会、私立なら都道府県知事からのものとなります。
授業時間や就業年数、施設などの細かい設置基準を満たしていることで認可を受けることができます。
この認可を受けていると、正式に専門学校として名乗ることができます。
声優の専門学校の中では、認可を受けている専門学校は声優専門学校、認可を受けていない専門学校を声優スクールと呼んで2つを分けることもあります。
かつては認可を受けている場合には名前に専門学校と入ることが多かったですが、最近では専門学校が名前に入っていない場合もあるので、きちんと調べる必要があります。
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認可を受けている声優専門学校に進むメリット
ここからは、声優の専門学校の内、認可を受けている学校に行った時のメリットを紹介します。
そこには、認可を受けている専門学校だからというメリットと、声優の専門学校だからこそのメリットがあります。
学歴として認められている
認可を受けている専門学校は、国が指定している基準を満たしていることから、卒業することで正式な学歴として認められています。
この認可校を卒業すると、専門学校卒と履歴書などに書くこともできますし、卒業時に専門学校のカリキュラムを修了した証である「専門士」を受け取ることができます。
声優を目指している人にとって、この学歴というものは関係が無いように思えます。
ですが、そこには声優になる道の厳しさが関わってきます。
声優の専門学校に進む人は、在学中に受けたオーディションによって、声優として声優事務所に所属してプロとしてデビューすることを目指しています。
ですが、全員がこの道を進むことができるわけではなく、多くの人は専門学校を卒業しただけではデビューまで進むことができません。
これは、認可校であろうと非認可校であっても変わりません。
では、それ以外の人たちはどのような道に進むのか。
多くの人は、声優としてデビューはできなくても、声優事務所が主催している声優養成所の特待生などとして選ばれている場合が多いです。
そのため、声優養成所に所属しながら、プロとしてデビューできるタイミングを狙い続けるのです。
声優専門学校が発表している卒業生の進路の中には、この養成所への所属も含まれています。
そのため、多くの人がデビューしているのではなく、デビューしている人と、養成所に入所している人がいるのです。
中にはこの時点で声優としてのデビューをあきらめる方もいます。
また、養成所に所属したものの、そこからデビューできずに就職するという人もいます。
その時に、認可を受けている学校を卒業していた場合には、専門学校卒を名乗ることができるのです。
非認可校の場合には、学歴としては認められていないので、高卒などになってしまいます。
2年間かけて基礎から学ぶことができる
近年、アニメ文化の発展によって声優を目指しているという人は増えています。
ですが、声優になりたいと思っていても、実際に技術を学ぶことができる場は多くはありません。
幼いころから声優の養成所やスクールで学んでいたなら、基礎などもありますが、ほとんどの人は未経験の全く初心者の状態で専門学校に進むことになります。
そのため、声優専門学校は初心者が2年間かけて、基礎的な知識や技術から身に着けていくことができるようにカリキュラムを組んでいます。
そのため、初心者でも時間をかけて、しっかりと声優になるための力を培っていくことができます。
学割を受けることができる
学割を受けるためには、文部科学省によって正式に学校として認められている必要があります。
それは認可を受けているかどうかで判断することができます。
認可を受けている学校では、通学定期などを学割として購入することができます。
このために認可を受けている学校に進むという人はいないでしょうが、認可を受けた学校に進んだ場合には特典の1つとして受けることができます。
認可を受けている専門学校に進むデメリット
入学には高校卒業もしくは大検の必要がある
認可を受けている専門学校は、正式な学校として扱われています。
そのため、入学するためには、高校卒業もしくは大検などでその学力があることを証明しなければいけません。
入学できる年齢も18歳以上となるので、それ以前に声優になるための技術を学びたいと思っても入学すること自体ができません。
最低2年間は通う必要がある
認可校は、2年間のカリキュラムを組んでいる学校が多いです。
その2年間を使って、基礎から応用までを学ぶことができるようにしています。
時間をかけて学ぶことができますが、逆に言えば2年間は専門学校に通学し続ける必要があります。
そのため、デビューは最速でも2年後ということになります。
そこから養成所に入所することになった場合には、さらに時間が必要になります。
声優を諦めた場合、就職するのなら若い方が有利です。
そのため、あきらめた時のことまで考えると、時間制限がかかってしまうこともあります。
認可校が向いている人
声優の専門学校の内、声優スクールとも呼ばれる非認可の学校ではなく、認可を受けている学校の方が向いている人を紹介していきます。
進路選択の参考にしてみてください。
時間をかけて基礎から学びたい人
認可を受けた専門学校では、声優になるための技術を2年間かけて学ぶことになります。
2年間かけて学ぶことを前提にカリキュラムを組んでいるので、じっくりと学ぶことができるようになっています。
基本的に大学と同じような流れで進んでいくので、半期ごとに授業や時間割が変わるということが多いです。
つまり、1つの授業を半年かけて学んでいくことができるのです。
時間をかけてもいいから、基礎からじっくり学んでいきたいという人は、認可を受けている専門学校がおすすめです。
声優を諦めた時の就職を有利にしたい
声優の専門学校を出ても、学歴としては不安という方もいるでしょう。
ですが、専門学校卒を名乗れることが就職に有利に働くことも多いです。
企業の中には、専門学校卒なら採用するが、高卒では採用しないということもあるからです。
専門学校を卒業した人は、専門分野に進む人が多いのであまり意識されることがないですが、そんなメリットもあるのです。
また、学校側としても2年間の間に声優の道を諦める人が出てくることを想定していて、一般企業への就職支援をしていたり、一般教養などの授業を取り入れていたりしているという学校もあります。
まとめ
認可を受けている専門学校は、認可を受けているからこそのメリットもありますが、だからこそのデメリットもあります。
特に声優を目指す場合には、認可を受けた専門学校に進む以外にもいくつかの選択肢があります。
取ることのできる選択肢が多いからこそ、自分に合ったものを見極める必要性があります。
それぞれのメリットなどを踏まえた上で、認可を受けている声優専門学校が合っていると思ったら、ぜひ進んでみてください。
参考URL・参考文献・根拠など
https://www.anime.ac.jp/difference01/
https://www.d-cs.jp/debut/student.html