IllustratorとPhotoshop、覚えるならどっちがいい?
グラフィック編集ソフトの代表格としてまず名を挙げられるのは、Adobeシステムズ株式会社のIllustratorやPhotoshopです。
この2つの製品は、もともとアップルコンピュータ(Macintosh)で使用されたDTP(デスクトップ・パブリッシング)用のソフトウエアでした。
その後、Windowsの普及に伴いWindows版のソフトウエアも発売されてからは、その使い勝手の良さと高品質の媒体を生み出し、今や印刷業界では無くてはならないものとなりました。
ただ、高精度であるが故に以前は製品自体も高価でした。
個人で利用するにはなかなか手が出ない、学びたいけどその術がないということで、業界内での普及にとどまってしまったのです。
しかしながら、その高価なソフトウエアがここ数年のクラウドサービスの進化により、「Adobe Creative Cloud」として個人でも使いやすい価格帯、そして常に最新のバージョンで使うことができるというサービスに切り替わり、より身近になってきたのです。
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Photoshopでできること
Photoshopは、単純にいうと「写真加工」を得意とします。
写真全体を明るめにしたり暗めにしたり、はたまたカラーを変えたりなどはもちろん、トリミング(切り抜き)やぼかし、写真をグラデーションにしたりなど、普段目にする雑誌やポスターの写真加工のほとんどをPhotoshopを使って作成することができます。
最新版では、画像に写り込んでしまった小さなゴミも消すといった機能もついています。
今までは少々面倒だった操作も機能として導入されたり、どんどん便利なツールになってきています。
他にも、絵画的なイメージをパレットを使って絵筆の如く描くこともできます。
いわゆる「お絵かき」ソフトですね。
こうやって書いていると、Photoshopがとても簡単なものに感じると思いますが、実のところとても奥が深いソフトでもあります。
かといって、Photoshopだけではポスターができるわけではありません。
Illustratorと組み合わせて、初めてできあがるのです。
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Illustratorでできること
Illustratorは、ドローイングソフトです。
ドローイングとは画像描画のことで、Illustratorは特に他のソフトウエアと比べ、自由曲線を得意とするソフトウエアです。
1986年の発売から今日まで、印刷やデザインに関わる職種には必須とされているソフトウエアです。
始点と終点をクリックし、方向線の位置を動かすと曲線が自由自在に作り出すことができます。
このソフトで一番の目玉といえば、トレース機能でしょう。
下絵の画像に沿って、線を描きたいとしてもトレースが最初から上手くいかない方でも、「自動トレース機能」を使えば簡単です。
このソフトは、印刷物のレイアウトや、文字の加工、ロゴの作成、パッケージデザインなど、多種多様なデザインを可能とします。
Photoshopで加工した写真を配置し、文字を流し込み、きれいにレイアウトし、そのまま印刷業者にデータで入稿することもできます。
また、キャラクターを描いたり、色をつけてアニメのデザイン画にも利用できますね。
印刷物の他に、多くの方にWebデザインとしても利用されています。
Webサイトのレイアウトをこれで作成し、画像として書き出して使用します。
もちろん、複雑な写真を扱うのならPhotoshopの方が優れているでしょう。
ちなみに、筆者はプレゼンテーションの資料作成にもこれを使っています。
使い方はそれぞれ違う!じっくり取り組んで!
上記に書き出したように、IllustratorとPhotoshopそれぞれ使用目的が違うので、もちろん使い方も違ってきます。
両方とも使う!
という方は、ちょっと待ってください。
それぞれツールや機能がたくさんあるので、覚えるまでかなりの時間を要することになりますが、最初にやりたいことをひとつに絞ってから学ぶのがおすすめです。
Adobeの公式サイトには、それぞれの使い方などたくさん紹介されていますので、じっくりと取り組み、段階を踏んで学ぶのが一番の早道です。
まとめ
IllustratorとPhotoshopが使いこなせるようになると、自分にできることの幅がとても広がってきます。
多岐に渡るデザイン業界に必要とされているこの2大ソフトを使えるようになれば、さまざまな職種につくことも可能になるでしょう。
または、独立も不可能ではありません。
初めてこのソフトを使う方なら、体験版で学んでから自分に合う、合わないも試すことができるでしょう。
公式サイトからダウンロードができます。
この機会にぜひ使ってみませんか?
奥の深いグラフィックソフトの世界に飛び込んでみましょう。