【初心者におすすめ!】Illustrator 上級者がイラストを描く際に使っている便利機能5選
Illustratorはベクトルと呼ばれる概念でイラストを描くことのできるソフトです。
初心者の方の中には扱いの難しいペンツールや自由度の低い機能を想像する方も多いのではないでしょうか?
「なんでIllustratorでイラストを描くの?」という素朴な疑問を持っている方のために、今回はIllustratorの実は便利な機能を5つご紹介いたします。
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目次
パスファインダで複雑化したパスを一体化!
まずおすすめしたい機能の一つが「パスファインダ」です。
使い慣れている人にとっては聞き慣れた名前ですが、初心者の方には初めて耳にする人も多いのではないでしょうか。
ではなぜパスファインダを使うのがおすすめなのかご説明していきましょう。
2つのパスを合体させる
パスファインダを一番良く使う場面の一つに「パスの合体」が挙げられます。
複数のパスを一つにして処理したい時、もしくは複雑化したパスを一つのパスにして扱いたい!
という場合にこの機能は重宝されます。
まずはメニューの「ウィンドウ」→「パスファインダー」を開いてみましょう。
ウィンドウの右側に複数アイコンのあるウィンドウが表示されましたか?
これが「パスファインダ」です。
複数のパスをパスファインダによって合体させるには、まず合体させたいパスを複数(2つ以上)選択します。
そして一番左上のボタン「合体」を押してみましょう。
これで複数のパスの重なり合った部分で合体しました。
中マドでパスに穴を開ける
次によく使う機能が「中マド」です。
これはパスを自分の思い通りにくり抜くことのできる機能です。
例えば大きめの図形と小さめの図形が重なり合っていた場合、小さい図形が大きい図形の後ろにあれば、パスファインダーウィンドウの右上にある「中マド」というボタンを押してみましょう。
すると手前にあった大きい図形にぽっかり穴が空いたと思います。
パスをドーナツ状に穴を開けて使いたいときなどに便利な機能です。
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アピアランスを分割&アウトラインを作成 で見た目通りのデータをやり取りできる!
例えば仕事でIllustratorを使っていた場合、編集ファイルをそのまま渡すのは御法度です。
なぜなら、渡した相手のIllustratorのバージョンが違う場合や、自分のデザインしたデータに使われているフォントが相手のパソコンに入っていない場合など、使っているソフトやパソコンの環境によっては正しく表示されない場合があるからです。
アピアランスを分割で最新バージョンのイラレデータもそのまま表示させる
そういう時に役に立つのがアピアランスを分割する機能やアウトラインを作成する機能です。
これは要するにフィルター(効果)などを使って表現されているデータをすべてパスに置き換えてしまうという機能なので、たとえデータを渡す相手が古いイラレしかもっていなかったとしても、自分の意図するデザインを表示させることができるのです。
アウトラインを作成で珍しいフォントをそのまま表示させる
データの受け渡し時によくある問題の一つに「貰ったイラレデータを開いたら文字化け、あるいは標準のフォントに置き換えて表示された」ということがあります。
そういう時に「アウトラインを作成」を使うと、自分のパソコンに入っている特殊なフォントを使ったデータもそのまま相手のパソコンに表示させることができるのです。
やり方は簡単で、テキストを選択後、メニューの「書式」→「アウトラインを作成」を押すと文字が自動的にパスに変換されます。
この時気をつけて欲しい点として、一度アウトライン化したテキストは内容を編集できなくなるという点に注意して下さい。
選択→共通で複雑なイラストもラクに編集
もしあなたがIllustratorを使ってイラストを描きたいと思っているなら、共通の選択機能を身につけておくべきでしょう。
これはデータの中から、共通した条件のものを選択できる機能で、パスがたくさんある複雑なデータなどを編集する際に重宝します。
使い方はメニューの「選択」から「共通」の項目に飛び、指定した条件をクリックすれば使うことが出来ます。
ライブペイント機能で塗り絵も楽ちん♪
さらにイラストを描く人におすすめしたい機能が「ライブペイント機能」です。
Illustratorは基本的に「線画を塗る」という概念で作られていないため、以前なら線画に色を塗っていく機能はありませんでした。
しかしCS2あたりで「線画で起こしたイラストに簡単に色を塗りたい」という声が強くなり、この機能が実装されました。
使い方はまず、色を塗りたい線画をパスを使って描きます。
次にその線画を全選択、メニューの「オブジェクト」から「ライブペイント」を選び、「作成」を押します。
これだけです。
あとは左側のツールボタンに塗りつぶしツールのようなアイコンがあるので、そのツールを使って色を乗せていくことができるようになります。
ただ注意すべき点として、線画をライブペイント化してしまった場合、線を太さが「1pt」で統一されてしまうので、線に強弱をつけたイラストなどは「アピアランスを分割」をかけておく必要があります。
ブラシ設定をいじれば漫画のような線画も描ける!
最後におすすめしておきたいのが「ブラシツール」です。
「何を今さら」と思う人もいるかもしれません。
ですがこのツール、使いこなすとイラストなどを描く際に非常に役に立ちます。
例えば漫画のような線に強弱をつけたイラストを作る際、ペンタブレットがあれば簡単に線画を描く事ができるのです。
そのためにはブラシツールの設定から線画用のブラシを別途作る必要があります。
ブラシツールでカンタにイラストを描く設定とは?
作り方はまずメニューの「ウィンドウ」から「ブラシ」を表示させます(既にウィンドウ上に出ている場合はそのままでOK)。
次にブラシウィンドウの上に小窓があるので、小窓に表示されているブラシをどれでも良いのでダブルクリックして下さい。
すると「カリグラフィブラシオプション」というウィンドウが表示されるので、この部分を自分の好みに設定していきます。
おすすめの設定は
・「角度」:固定、必要に応じて別途変更
・「真円率」:正円のペンに強弱をつけられる。
使いにくいので基本は固定
・「直径」:1pt~3ptに設定、「固定」の部分を「筆圧」に設定、変位は3ptで設定
さらに左側に表示されている「ブラシツール」のアイコンをダブルクリックしてみて下さい。
するとオプションが表示されるので、「精度」と書かれている項目を1~2pxelに設定して下さい。
これによってガタガタになってしまう線を簡単に補正できます。
この設定でブラシを作ると、漫画のような線画を簡単に描くことができるようになります。
一度設定したものは基本的に保存されますのでぜひ活用してみて下さい。
イラストレータなら間違えた線を手軽に補正できる
またIllustratorで線画を描くメリットのもう一つとして、線画がイメージ通りの線にならない場合何度でも補正できるという点にあります。
クリスタやその他のイラスト系のソフトだと、基本的に一度引き間違えた線は、消してしまわないと補正することが出来ません。
しかしIllustratorだとその点が非常に使いやすく、一度引き間違えた線を選択ツールで選択後、直したい部分にそっとブラシを添えると思い通りの線に補正することができます。
まとめ
いかがでしょうか?
Illustratorでイラストを描いたり、その他のツールとして利用する場合でも、今挙げたポイントは非常に役立つと思います。
みなさんもイラレを使いこなすコツを身につけて、快適なIllustratorライフを送ってみてはいかがでしょうか?
初心者でもこのポイントを押さえれば中級者ぐらいの作業ができるようになるはずですのでおすすめです。