イラストレーターを目指す方が専門学校へ行く前に注意すべきポイント
イラストを描いて生活したいと考えている方のなかには、イラスト関係の専門学校へ通学しようとしている方もいるでしょう。
しかし、専門学校へ行く前にイラストレーターになる事がいかに難しいか知っておかなければなりません。
なぜなら、その事を知らないで専門学校へ入学したら挫折する事になるからです。
そこで専門学校へ入学する前に覚えておくべきポイントを紹介します。
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イラストレーターの年収を職業別に比較
イラストを描く事を仕事にする職業『イラストレーター』は確かに、好きな事を仕事に出来る素晴らしいものです。
しかし、この職業は年収が低くて多くの方が挫折をしています。
そこで、日本のイラストレーターがどれだけ低い年収なのか紹介します。
イラストレーターの年収
日本のイラストレーターの多くの方が登録している『日本イラストレーター協会(JILLA)』という団体があります。
この日本イラストレーター協会が、多くのイラストレーターにアンケート調査をした事がありました。
その調査では、イラストレーターの所得がどれほどの金額か調べました。
この所得というのは、必要経費から除いたものですから、これからイラストレーターを目指す方にとって参考になるはずです。
この調査結果では驚くべき事に、100万円未満の方が52.5%もいたのです。
つまり半数以上のイラストレーターが所得とは言え100万円より少なかったのです。
月平均にしたら、わずか8万4000円にも満たないので実家で暮らしていなければ生活出来ないレベルと言って良いでしょう。
その他のイラストレーターの所得はどのぐらいかと言えば、200万円未満が24.6%・350万円未満が13.1%・500万円未満が5.7%・800万円未満がわずか1.6%だったのです。
そのため、好きな事を仕事に出来るイラストレーターは年収が低い事は覚悟したほうが良いでしょう。
日本の職業別の年収
日本はデフレに陥ってから、なかなか景気が回復しないので、他の職業も年収が低いのではないかと考える方はいるでしょう。
確かに、日本の平均年収はバブル期より低くなっているとは言え、イラストレーターより年収の多い職業は数多く存在します。
2016年に行われた平均年収ランキングでは、金融系専門職が777万円・ 営業職(IT)が488万円など高額な年収の職業があります。
さらに、20歳の全体の平均年収でさえ290万円になっているのです。
290万円も年収があれば、所得が200万円を下回る事は滅多にないので、それを考えればイラストレーターの所得がいかに低いか分かります。
イラストレーターを目指すために専門学校へ通う前にこの事を知らなければ、将来後悔する事になるので注意して下さい。
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イラストレーターに必要な営業力
イラストレーターは所得が低いのは確かなのですが、イラストレーター全ての方が所得が低い訳ではありません。
ごく少数ですが、500万円以上の所得のイラストレーターも確かにいます。
それでは、なぜ同じイラストレーターなのに所得に違いが出るのかと言えば、その差は営業力と言われているのです。
イラストレーターに求められるのはスキルと考えている方は多いのですが、それはあながち間違いではありません。
ただし技術がある事は最低限必要な事であって、それにプラスして営業力が必要なのです。
ビジネスに置き換えたら理解しやすくて、どれだけ優れた商品でも周囲の方にその魅力が分からなければ、その商品は売れないでしょう。
イラストレーターも同じで、どれだけ優れた技術があったとしても、お客様にあなたの高いスキルを分かってもらうために営業する必要があるのです。
専門学校でスキルを学んで、営業をしっかりしていけば、イラストを描く仕事でも所得を増やしていく事が可能になっていくでしょう。
イラストレーターの適性
イラストレーターには適性というものがあって、イラストレーターに向く方と向かない方がいます。
その適性を知らないで専門学校へ通う事は学費を無駄にしてしまうので、専門学校へ入学する前に、あなたがイラストレーターに合うのか確認する必要があります。
ニーズに応えられる努力
イラストレーターには、スキルや営業力以外にも必要なものがあって、それがお客様のニーズに応えられるかどうかです。
例えば、あなたが可愛らしいキャラクターを描きたいと思っても、お客様はシンプルで多くの方に覚えやすいキャラクターを求めたとしましょう。
その際に、あなたは自分のアイデアを曲げてお客様の要望に応える事が重要になってきます。
例え優れた技術や営業力があったとしても、お客様の要望に応えなかったら、契約は成立しないでしょう。
そのため、好きな事を仕事に出来るイラストレーターと言っても、全て好きな事を出来るという訳ではないので注意しましょう。
企業に従う姿勢
イラストレーターはフリーランスだけでなく、企業へ就職してイラストを描く場合もあります。
この場合であれば、それほど営業力は必要ないでしょう。
企業に求められるキャラクターを描けば良い訳ですが、その際に注意すべき事があります。
それは企業へ就職してイラストを描く場合は、あまり有名になれないという事です。
日本では有名なキャラクターが数多くありますが、あなたはその有名なキャラクターは知っていても、誰がそのキャラクターを描いたか知っている事は少ないでしょう。
それと同じでフリーランスでイラストレーターにならなければ、多くの方に認知されないという問題点があります。
イラストの専門学校を卒業する事が出来たら、イラストを描く仕事に関係する企業へ就職しやすいのですが、有名になれないという事は覚えておく必要があります。
専門学校で学ぶ時の注意点
イラスト関係の専門学校は楽しい事は多いですが、それと同じぐらい辛く感じる事もあります。
そこでイラスト関係の専門学校へ入学したら、どのような辛い事があるのか詳しく説明しましょう。
飽くなき向上心
イラスト関係の専門学校へ通う前は、どこか習い事をしていなければ、独学でイラストを描いている方ばかりです。
そのような場合では、友達や家族に見せない限りはイラストが上手か下手か分からない時があります。
そのため、イラストを描いても自己満足をして、まだ手を加えるべき段階なのに完成させる時があるのです。
しかし専門学校へ通えば、あなたが十分だと思えるレベルのイラストになっても、まだ描くように言われてしまうでしょう。
その時になって、あなたは「もう十分なのに」と不満に感じる時がきます。
そこで重要になるのが、イラストを描き続ける熱意です。
どれだけ努力をしても良いから、人の心を動かすイラストを描きたいという熱意がなければ、専門学校で挫折をする可能性が高いのです。
もしも、イラストを上手に描くためなら、どれだけ指摘されも構わないという方であればイラスト関係の専門学校はおすすめです。
専門学校へ学ぶ意味
他人に指摘されるのが嫌いな方であれば、専門学校へ通学するのは向いていないかもしれません。
そのような方は、専門学校へ通学しないで独学で学んだほうが良いでしょう。
ただし、専門学校へ通って厳しい指摘を受ければ、あなたは短期間でイラストが上手になる可能性があります。
実際に専門学校ではライバルとなる多くの生徒がいるので、刺激のある毎日を送れるはずです。
一生懸命になって描いたイラストを厳しく指摘されるのは面白くないと感じるかもしれませんが、これからイラストレーターとなって活躍していくために、他人から指摘された事を聞く事は重要な事と言えるでしょう。
まとめ
イラスト関係の専門学校へ入学する前には、イラストレーターになる事がいかに難しい事か覚えておく必要があります。
その事を知らなければ、入学してから挫折する事がありますし、仮に専門学校を卒業出来たとしても途中でイラストレーターを辞める事になるからです。
この注意点さえ覚えておけば、多くのライバルと知り合える専門学校は刺激的で充実したキャンパスライフを送る事が出来る場所です。