イラスト通信講座に躊躇している方・本気で上手くなりたい人へ…絵が上手くなるコツを読み解く
初期費用を一定額確保すれば、誰でも気軽に正統なイラストの描き方が学べる…ということで大人気の通信講座。
一方で、これだけで本当に大丈夫なのか?
と心配されている方もいらっしゃると思います。
この記事では、イラストを上手くなるということについて、現在進行形で受講しているかた・これから受講する方向けに考えを展開していきます。
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上手くなりたい人のための通信講座
通信講座を選ぶ最大のメリットは、
- 費用が抑えられる
- 社会人をしながら練習が出来る
この2点にあると考えます。
しかし、結局のところ1人で練習し続けることになるので、なかなかモチベーションはあがりにくい…。
途中で挫折してしまう人も多いとか。
そこで、参考文献などを頼りに、より効果的に受講する方法からまず提案してみます。
スクーリングと併用する
社会人・あるいは離職中の人で時間がある人は、最寄りの美術教室も併せて探してみるのが良いのではないでしょうか。
確かに、通信講座でも、非常に速いレスポンスで指導が返ってきますが…どうしても、自分の手癖や画風に欠如しているものなどについては考えづらいものです。
また、他の人のイラストを参照しにくいのも、通信講座の難点のひとつではないでしょうか。
意外とこれが大切で、プロ・アマチュア問わず、きっちり他の人の作画工程を見るというのは、強い刺激になります。
そこで、
- 本気で上手くなりたい
- お金に関してはそこまで心配しない
という方に関しては、スクーリングも行うことを強くおすすめしたいです。
個別レッスンではなく敢えて集団レッスンを選べば、前述したような刺激を強く受けることは十分に可能です。
地域密着型の教室であれば安価なところも多数ありますし、最寄りの画材屋さんなどでパンフレットを入手してみるのもよいですね。
通信講座である程度実力がついてきた人も、ゆくゆくはスクーリング一本に絞ってみるのもアリなのではないでしょうか。
無料のデッサン部屋を利用
いわゆる美術教室のほかに、モデル(ヌードや着衣・人種もばらばら)と場所を提供して、自由に製作を行える部屋というのもあります。
これも各所に点在しており、画材屋さんなどでパンフレットを閲覧することができます。
通信講座の場合、どうしてもイラストのメソッドだけを学ぶことになりがちなので、いわゆる「デッサン力」は向上しにくいのもひとつの特色。
そこで、コミックイラストなどを志されるかたは特に、こういった場所を活用するのもよいのではないでしょうか。
指導者がいませんからのびのびと作品を作ることができますし、自由なイラスト製作が好きな人なら、気に入ること間違いなしです。
また、部屋の利用料も講師がいないためぐっと安く、1回に1000~2000円が一般的。
通信講座の合間をぬって通う・休日の気分転換などにいかがでしょうか。
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「絵はすぐに上手くはならない」
イラスト製作をする人・美術関係者全般の間でウワサとなり、未だにベストセラーとなっている本があります。
それが「絵はすぐには上手くならない」。
絵画の業界に広く通用する人材を育てるために、著者の講師としての経験を生かした持論が様々展開されています。
通信講座に対する見方も書かれているので、これから受講しようとする人にとっては、必読の一冊になるかもしれません。
筆者も読んでみましたので、簡単に内容の要約をしてみたいと思います。
自分のタイプを把握しよう
絵がうまい、ということの定義には2つあるようで、
- あくまでもそれらしくものを描けるか
- 現実にあるものをつぶさに観察して、完璧に形をとらえられるか
この2つです。
前者に関しては、一般的な通信講座で教えることの中心であるものだと、筆者は考えます。
しかし後者の能力も育てないと、なかなか上達はしません。
かのゴッホも、小さいときからなんども精密画の練習を重ねたと言います。
また、絵を描く人には4つのタイプがいるとか。
実際に本を開いてみてほしいので、ここでは大別して2つくらいしか書きませんが、
- アイデアに富んでいるかた
- 現実志向が強く、上手さにこだわるかた
この2つのタイプがいるそうです。
筆者が実際に練習している過程で気になったのは、いずれにしても、自分の思考の型を把握するのは重要なことではないかということです。
前者のタイプは通信講座で「枠にはまった」教育だけではなかなか伸びづらいことがありますし、後述しますが、作品の制作と平行で練習を続けるのがマストでしょう。
後述の人は、通信講座特有の「練習の時間を短縮できる」というメリットを生かして、アイデアを取り込む時間を割り振ってあげるのがいいかもしれません。
やみくもにイラスト制作について上達したいと思ったり、講座を受講してみたりしても、なかなかうまくならない・ある程度のメソッドがあるというのが、本書の解説したいところです。
製作と練習は同時に進行
また、本書では、作品の制作・講座の受講を含めた練習を平行して行う事を、強くおすすめしています。
実際に作品を制作するまでは、自分に足りない力を把握することもできません。
通信講座を受講する方であれば、対面ではないので、そもそも自分の弱点を上手く伝えていくことがなかなか出来ないものです。
そこで、少しでも自分の弱いところを言語化していくことで、講座の短い時間を有効活用することができると筆者は読み解いています。
講座における練習も、欠かせない要素です。
結局のところ、イラスト製作というのは「実物に即したモノ描き」であって、その目を養うのはやはりプロの指導あってこそ。
それをおざなりにしたり、通信講座を受けた上で「やはり役に立たない」と投げ捨ててしまうと、何の意味もなかったりします。
きちんと練習を行う事。
自分の毛色や弱点を把握するために制作をやめないこと。
この2点が、肝要なのではないでしょうか。
講師選びは大切なのか
イラストの通信講座を選ぶひとつの目安として、講師のキャリアや評判もあるかと思います。
有名な美術教室や予備校等で教えていた講師が手ほどきしてくれる、となると、飛びつきたくなるのが心理ではないでしょうか。
しかし、この点については少し疑問が。
やはり、有名講師がそろっているところはお値段もお高めになりますし、お財布との相談が必要なのは当然のことです。
あわせて、通信講座は直接やりとりをするわけではないですから、講師のキャリアに沿った指導が完璧・満足に受けられるか…という保証はなかなかにありません。
そこでおすすめしたいのが、とにかく最初は講師などにはこだわらず、費用を抑えて「継続して受講できるか」を試してみる事です。
これさえ叶えば、結局のところ講師はあまり関係ないことも実感できるかと思います。
結論として、通信講座はどうなのか
通信講座にはさまざまなメリットがありますが、スクーリングに比べてレスポンスがゆっくりしていることを考えると、厳選する必要はあまりないように思います。
結局のところ、心構え次第なので、そこのところを注意して受講に臨めばよいと思います。
まとめ
通信講座・スクーリング…いずれにしても、プロの指導だけではなかなか実力と結びつきにくいことが現状です。
正しく自分を把握する・イラストが上手くなるメソッドを知った上で、講座により手ほどきを受ける…というのが、よい道のりではないでしょうか。
通信講座の教育レベルは年々上がっているようで、業界の競争も激しいせいか安価になっていく傾向にあるようです。
この機を逃さず、皆さんがよい学びをできればと思います。